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子どもの成長発達③

子どもの成長発達シリーズ、今回は情緒や社会的機能の発達について触れてみたいと思います🌱

そもそも情緒とは、感情のことで、個人の中で生じる主観的な心理変化であり、身体的な変化を伴うこともあります。

新生児期〜乳児期、幼児期、学童期、思春期・青年期に分けてみていこうと思います。周囲のお子さんの様子を思い浮かべながら見ていただけるとわかりやすいかもしれません。

⭐️乳児期
愛着形成
愛着(アタッチメント):ある人物への接近と接触を求める傾向があることで、Bowlby(ボウルビィ)が提唱し、乳幼児と母親の精神的な絆について説明しています。
乳児はとても早い時期から人に対して笑う、声を出すなどの社会的な反応を示し、だんだんと親や親しい人に対して特別な反応をするように発達をしていきます。
この時期の親や親しい人との愛着形成はとても重要で、心の安全基地の形成に影響していきます。

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乳幼児の親や親しい人に対する反応は大きく変化していきます。

情緒の分化
乳児期の情緒の分化は未熟で個人差があります。不快な刺激に対して流涙したり、激しく泣いたりすることは新生児期からみられ、生後6ヶ月頃から恐れの感情を表すようになります。例えば、新生児の頃は大きな音や急に動かされることに対して、生後6〜7ヶ月頃には見知らない人に対して、恐れを抱きます。
快の感情は不快な感情に対してやや遅れて現れ、生後2ヶ月頃から穏やかな声を出したり、微笑みをするようになります。

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2歳までに著明な情緒の細分化がみられ、5歳くらいには大人と同等の情緒形成が出来上がると考えられていましたが、現在では、生後6ヶ月から1歳頃までに基本的な感情がそろうといった見解もあります。

気質=temperamentは、乳幼児が生まれながら持つ個性的特性で発達全般に影響する重要な因子とされています。
気質は子どもの個人的特性を表すと同時に、子どもと親(養育者)との適合性を示すため、家族が子どもの特性を知り、それぞれに適した方法で世話を行うための重要な情報となるとされています。

乳児期〜幼児期はそれぞれの子どもにとって、情緒や社会性の発達の礎となる時期にあるため、この時期の関わりはとても重要と言われています。
(今後どこかで触れようと思っていますが)心理学でも扱われる”マズローの欲求”で出てくる、生理的欲求や安全の欲求、社会的欲求が充足されるか、といったことにも関わってきます。

この時期は、まずは、赤ちゃんが安心できる環境や関わりをしていけたらいいなと思います🌸

このシリーズの次回は幼児期の情緒や社会性の発達についてみていきたいと思います✏️


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