子どもの成長発達⑤
子どもの成長発達シリーズ第5段!
今回は子どもの遊びについて触れてみたいと思います😊
子どもにとって「遊び」はとても重要です。
・遊びは生活そのものであり、成長発達が促されます。
運動機能や社会性の発達を促し、豊かな情緒を養います。
・遊びは情緒的緊張を解消し、ストレス緩和に役立ちます。
・一定の発達プロセスがあり、各発達段階で行われる遊びには共通性があります。
・否形式的な遊び→形式的な遊びになります。
乳幼児期:形、時間、場所に縛られず遊びたい時に遊びます。
それ以降:だんだんと形式が整った遊びになります。(後半で触れます)
・年齢とともに遊びの数や時間が減少していきます。
成長と共に興味や能力が深まることで集中力が出てくると遊び方も変化します。
学童期以降は、学校での学習が増えることで遊びの時間は必然的に減少します。
💡少しここで子ども同士の関係や集団生活について触れてみたいと思います。
前回の「幼児の情緒や社会性の発達」の延長のお話です。
幼児は、「安全基地」となった親子関係をベースとして人間関係の幅を広げていきます。同年代の仲間に注意を払うようになるのは、1歳半頃からで3歳頃から仲間との情緒的な交流が始まり、4歳頃に特定の子どもとの交流が始まります。
同年代の仲間との交流は他者との協調性、自己の欲求の統制方法などを学ぶ機会となります。
幼児にとっての保育園や幼稚園での集団生活は社会生活の始まりです。最初は親からの分離不安が強まって、泣いて嫌がることもありますが、温かく見守ってあげましょう。
「遊び」について、その発達と社会性についてみていきます🌱
教科書でよく見かけるような表にまとめてみました。
遊びと社会性の関係は面白いですよね。
遊びの発達
遊びの社会性
入院やその他の慣れない環境でも、子どもが自由に遊べることはとても大切です。
大人は、子どもの成長発達にあった遊びを提供できるように環境を整えてあげると子どもも緊張が和らぎ、安心して過ごすことができると思います。
遊びとは少し話がズレますが、
幼児さんで指しゃぶりや爪かみ、チック様の仕草が見られる時は何らかのストレスを感じている可能性がありますが、無理にやめさせるのは逆効果となります。
多くの場合は、成長過程における一過性の問題と考えられるので、ストレスの原因を探りつつ、子どもが安心して過ごせるように適切な対応をしていくと自然に解消されるそうです。
遊びと運動の支援
幼児は自我の発達に伴って自分で遊びの種類を選択したり、自分なりの遊び方を見つけていきます。大人が必要以上に干渉することは、幼児の自発性を妨げてしまうそうなので、本人の意思を尊重して自由に遊ばせてあげる方がいいです。
ごっこ遊びでは、子どもの想像性が広がるように、構成遊びでは、子どもの創造意欲を刺激し、創造性を伸ばせるように関わると良いと言われています。
おもちゃ(玩具)
おもちゃは子どもの興味と発達段階に適した物を選んであげると良いといいます。
2歳過ぎには、自分でおもちゃを片付けることに興味を示すようになるので、この頃から使い終わったおもちゃの整理・整頓を促すと良いそうです。
例)
・1歳未満:ガラガラ、モビール、オルゴール、太鼓、ラッパ、動物のおもちゃ、起き上がり人形 など
・1〜2歳:太鼓、ラッパ、積木、砂・水遊び道具、はめ込みブロック、クレヨン、電話のおもちゃ、乗り物・動物のおもちゃ、人形、ままごと道具、絵本、押し車、大きいボール など
・3〜4歳:折り紙、ハサミ、積木、粘土、クレヨン、砂・水遊び道具、乗り物のおもちゃ、人形、ままごと道具、絵本、文字遊び、三輪車、ブランコ、滑り台、ボール、縄跳び など
・5〜6歳:オルガン(ピアノ)、折り紙、ハサミ、ビーズ、積木、粘土、クレヨン、砂・水遊び道具、乗り物のおもちゃ、人形、ままごと道具、絵本、図鑑、文字遊び、トランプ、三輪車、ブランコ、滑り台、ボール、縄跳び など
遊びと運動
近年、自宅や室内での過ごすことが増えてきており、それに伴い、動画やテレビを見て過ごすことも増えてきています。体力の低下もよく耳にするかと思います。
幼児期の遊びは、動画の視聴やテレビゲームなどに偏らず、友達との交流や創造性が育つような多様な遊びを取り入れることは望ましいとされています。
また、運動により諸機能の発達が促され、健全な心と身体が育まれます。身体を動かすことや滑り台やブランコなどの遊具を使った遊び、ルールのある遊びなど様々な遊びを楽しめる環境をつくることが大切です。
感染症対策などでどうしても遊ぶ場所や機会が制限されてしまい、悩まれている方も多いと思います。動画を見るにしても身体を使えるような内容のものや、絵本を一緒に読む、工作をするなど、受動的なものよりも能動的なものを取り入れられると良いかもしれません。
(毎日のことだと大変かと思うので、私も考えて見ます😅)
次回は、一度幼児さんを離れて学童期の情緒や社会性の発達について触れてみたいと思います✏️
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?
コメント