歌舞伎俳優の中村勘九郎、七之助兄弟らがホストに扮したような大型看板を設置したトラックが東京の繁華街で相次いで目撃され、SNSで話題になっている。「ホストクラブの宣伝にしか見えない」「勘九郎さんがホストデビュー」などと画像とともに投稿され、歌舞伎の興業元である松竹にも問い合わせが相次いだという。
松竹によると、このトラックは新宿・歌舞伎町のシアターミラノ座で26日まで上演中の「歌舞伎町大歌舞伎」の宣伝用。4月29日から1週間限定で新宿と渋谷を中心に走行させたという。
看板には同公演に出演する勘九郎と七之助、中村虎之介、中村鶴松がそれぞれホスト風の化粧と服装でポーズを決め、「主任」などとホストクラブ独特の役職名までついている。4人はホスト風の扮装にも乗り気で、「勘九郎さんは王道ホスト風、女形の七之助さんは美しく、虎之介さんは関西風ギラつき、鶴松さんはかわいくとの設定」と色合いの違いも考慮したという。
歌舞伎町という地名は、戦災復興事業の一環として歌舞伎の劇場誘致を図っていたことから命名。しかし誘致は果たせず、今公演が初の歌舞伎公演となる。