豊田自動織機 自動車用エンジンでも不正
愛知県に本社を置く「豊田自動織機」はフォークリフト用エンジンなどの排出ガス性能の試験でデータ不正を行っていた問題で、さらに調査を進めたところ、新たに自動車用のエンジンでも出力試験のデータの不正が見つかったと明らかにしました。
「豊田自動織機」はフォークリフトや建設機械用のエンジンの排出ガス性能の試験でデータの不正が明らかになり、外部の有識者でつくる特別調査委員会を設置して調査を進めてきました。
その結果、新たにトヨタ自動車から開発を受託している自動車用エンジン3種類でも、出力試験で燃料の噴射量を調整し、見栄えのよいデータにするなどの不正が見つかったとしています。
これらはすべてディーゼルエンジンで、トヨタのハイエースやランドクルーザーなどに搭載されているということです。
不正が判明した自動車用エンジンについては出荷を停止したとしています。
豊田自動織機では、「長期間にわたり違反行為を行い、それを見つけ、是正することができなかったことについて、経営としての責任を重く受け止めています。製造業としての基本・原点に立ち返り、法規遵守のための意識改革と組織の再生を最優先課題として取り組んでまいります」とコメントしています。