太陽フレア
非常に活発NO DATALv.1Lv.2Lv.3Lv.4
項目
太陽フレア
予報
非常に活発
解説
Xクラスの太陽フレアが発生すると予測される
プロトン現象
継続NO DATALv.1Lv.2Lv.3
項目
プロトン現象
予報
継続
解説
10 MeV以上のプロトン粒子の最大フラックスは10 PFU以上で推移すると予測される
地磁気擾乱
猛烈に活発NO DATALv.1Lv.2Lv.3Lv.4Lv.5
項目
地磁気擾乱
予報
猛烈に活発
解説
地磁気K指数(柿岡)の最大値が7以上と予測される
放射線帯電子
静穏NO DATALv.1Lv.2Lv.3Lv.4
項目
放射線帯電子
予報
静穏
解説
GOES衛星が観測する2 MeV以上の電子の24時間フルエンスが3.8 x 107 [/cm2 sr] 未満と予測される
電離圏嵐
非常に活発NO DATALv.1Lv.2Lv.3
項目
電離圏嵐
予報
非常に活発
解説
電離圏嵐指標が2時間以上継続して、IP3またはIN3になると予測される
デリンジャー現象
高いNO DATALv.1Lv.2Lv.3
項目
デリンジャー現象
予報
高い
解説
デリンジャー現象が発生する確率が高い(約50%以上)と予測される
スポラディックE層
活発NO DATALv.1Lv.2Lv.3
項目
スポラディックE層
予報
活発
解説
foEsの国内の最大値が8 MHz以上と予測される

概況・予報

太陽活動は非常に活発でした。引き続き今後1日間、太陽活動は非常に活発な状態が予想されます。地磁気活動は猛烈に活発でした。引き続き今後1日間、地磁気活動は猛烈に活発な状態が予想されます。電離圏は非常に乱れた状態でした。引き続き今後1日間、電離圏は非常に乱れると予想されます。5月10日14時5分UTに発生したプロトン現象は、現在も継続中です。5月10日17時5分UTに発生し急始型地磁気嵐は、現在も継続中です。

現在の太陽

黒点(光球)
プロミネンス(彩層)
フレア(コロナ)

トピックス

2024年3月28日20時56分UT(日本時間3月29日5時56分)に、太陽面西端の活動領域13615において、X1.1クラスのフレアが発生しました。このフレアは日本時間では明け方の発生であったため、デリンジャー現象(短波減衰)は観測されませんでした。SOHO探査機の観測によると、この太陽フレアにともない、同日の23時UT頃にCME(コロナ質量放出)が発生しました。このCMEは、太陽の西側方向へ放出されたため地球に到来せず、地磁気および電離圏への影響はありませんでした。

その後、今回X1.1クラスのフレアを発生させた活動領域13615では、2024年3月29日から4月1日にかけて、30日21時16分UTに発生したM9.4クラスフレアを含む計6回のMクラスフレアが発生しています。Mクラスフレアの発生に伴い国内で観測されたデリンジャー現象は以下の通りです。

・3月29日2時30分UT(日本時間29日11時30分):日本各地
・3月30日21時30分〜21時45分UT(日本時間31日6時30分〜6時45分):稚内と国分寺
・4月1日1時30分〜1時45分UT(日本時間10時30分〜10時45分):日本各地

活動領域13615は、4月5日現在、既に太陽面裏側に回り込んでいるため、今後の当該領域の活動が地球に影響する可能性は低いと考えられます。


(1) SDO衛星/可視光観測による3月28日21時0分UTの太陽表面の黒点の様子。
(2) SOHO探査機による3月28日23時0分UT頃の太陽コロナ観測画像。
(3) GOES衛星による3月27日〜4月2日UTのX線フラックスの観測値。

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