上司のパワハラなど原因で行員が自殺 東和銀行の頭取が謝罪
前橋市に本店がある東和銀行の20代の男性行員が上司のパワハラなどが原因で自殺した問題で、銀行の江原洋頭取が「取り返しのつかない事案を起こしてしまった」として謝罪しました。
東和銀行で7年前、当時25歳の男性行員が、埼玉県内の支店に異動しておよそ2か月後に、未経験の業務の負担や上司のパワハラなどが原因で自殺し、労災の認定を受けていたことが今月7日に明らかになりました。
この問題について、9日の銀行の会見で江原洋頭取は「取り返しのつかない大変な事案を起こしてしまい、深くおわび申し上げます」と謝罪しました。
そのうえで、男性行員の自殺後、全行員に対するハラスメント研修を継続的に実施し、若手の育成方法を従来の結果重視からプロセス重視に変更するなど、再発防止に取り組んでいることを明らかにしました。
また、融資の案件で、特に経験の浅い若い行員などが本部の行員にスムーズに相談できるように制度を変更したということです。
江原頭取は、「取り組みに終わりはなく、常に見直しながら努力を続けていきたい」と述べ、引き続き組織風土の改革にあたる考えを示しました。