「意外過ぎる復活」を遂げたレトロゲーム3選 クソゲーと名高い『いっき』は別ジャンルに?
原作リスペクトに満ちた復活!
続いて紹介するのは、インティ・クリエイツが手掛ける『ブラスターマスターゼロ』シリーズです。
本作は、1988年に発売されたファミリーコンピュータ用ソフト『超惑星戦記 メタファイト』(サンソフト)の海外版を題材としたリブート作品です。タイトルこそ海外版準拠ですが、その意志を継いだ作品として現代に蘇っています。
戦闘車両に乗ってエリアを探索する際はサイドビュー画面、ダンジョンに潜ってボスを探す場面では車両から降りてトップビューで、といった基本システムを受け継ぎつつ、現代風に遊びやすく調整されています。
さらに本作は、一作だけでなくシリーズとして復活したところが驚くべきポイントです。『ブラスターマスター ゼロ』自体はリブートともいえますが、そこから『ブラスターマスター ゼロ 2』、そして完結編となる『ブラスターマスター ゼロ 3』まで物語が続いています。
ただ懐かしいゲームを復活させただけでなく、原作をリスペクトしつつ新作として新しい世界を描く、といったことを成し遂げたのが「ブラスターマスターゼロ」シリーズです。かなり稀なレトロゲームの復活といえるでしょう。
最後に紹介するのは『F-ZERO 99』です。こちらは遊んだ方も多いかもしれない一作ですが、かなりレアなタイプの復活といえるでしょう。
本作は1990年にスーパーファミコンで発売された『F-ZERO』を、バトルロワイヤル形式にした一作です。現在、Nintendo Switch Online加入者向けに無償で提供されています。
「F-ZERO」シリーズはここ最近音沙汰がなく、家庭用ゲーム機で出たのはゲームキューブの『F-ZERO GX』が最後になります。それゆえに、新作を求める声の大きい一作でもありました。
そこで登場したのがこの『F-ZERO 99』。スーパーファミコン版をベースに、99人で戦うバトロワ形式になっています。
バトロワ形式のゲームシステムと『F-ZERO』のレースゲームがかなりかみ合っており、大勢でワチャワチャぶつかりあう遊びと、ガチで1位を狙う競争がしっかりと両立しています。
任天堂はこれまでも『テトリス99』や『スーパーマリオブラザーズ 35』などレトロゲームのバトルロワイヤル化を行っていましたが、そのなかでも特に見事な出来栄えの一作です。そのクオリティに驚いた人も多いのではないでしょうか。
(すすだま)