〈那須2遺体〉逮捕の刺青男らへの報酬は1000万以上「客引きトラブルではない」と捜査員らが注目するXの存在とは…「Xは日本人。外国人犯罪グループなら平山は使わない」
「外国人犯罪グループなら平山は使わない」
一方、遺体の遺棄グループに1千万円以上の報酬が支払われていたことがわかり、事件は新たな展開を迎えた。 「上野で近年店舗を増やしてきた宝島さん夫婦は、客引きをめぐって周辺の店とトラブルが絶えず、特に幸子さんは言動がキツいので、遺体遺棄現場を持つ栃木県警が最初に捜査に入ったとき、こうしたトラブルが動機につながったのではないかとの見方が出ました。実際に警察は、過去にもめた複数の関係者から15日夜のアリバイも含め事情を聴いています。 しかし、宝島さんは夫婦は15日夜、新規店舗を開くための物件を見るために品川方面へ向かっています。主犯格が平山容疑者らに準備させた状況を見ると、最初から殺害計画が立てられ、宝島さん夫婦が品川へ誘い出されたのは、ハメられたのでしょう。宝島さんに新規店舗開店などのビジネスを持ち掛け、その気にさせることができる人物が犯行グループにいた疑いが濃厚で、そうなれば客引きによるトラブルが背景にあるとは考えにくい」 かつて宝島さんと“トラブル”があり、数日前に警察からも聴取された、ある店舗関係者はこう話した。 「事件発覚後、店のオーナーをはじめ、元従業員数人が聴取されていました。ですが、いずれも30分程度の聴取でアリバイがあることを確認すると納得した様子でした。ひとつ気になったのは警察はXという男性のことについて関心をもっていました。詳しくは今の段階では言えませんが、Xは外国人ではなく、宝島さん夫婦と接点をもつ日本人です。一部では外国人犯罪グループの犯人説がでていますが、そちらは考えづらい。そもそもその手の集団は平山のような日本人を使いませんからね」 主犯格は1千万円以上の高額の現金を準備できたことから、一定の資金力があると思われる。宝島さんのビジネスに絡む何らかの利権を奪おうとして殺害に及んだ可能性もある。 宝島さんを知る関係者も「宝島さんは14店の飲食店を営んでいた他、都内に不動産も持っていたはずです。犯行は、最初から確実に殺害しようとしている。大金が絡んでいるのではないか」と推測している。