看護師が患者に暴言「ウクライナに行ってきな」 神奈川県立精神医療センター
神奈川県立精神医療センターで、入院患者に対し看護師による暴言があったとして、運営する県立病院機構が虐待通報窓口に通報したことを明らかにしました。 センターによりますと、5月3日午後、60代の看護師が20代の入院患者にナースコールで呼ばれケアにあたりました。 その際、看護師が、「なぜ自分の体を傷つけるのか。 そんなに自傷したければ山奥ですればいい。 特攻隊に行ってきな。 ウクライナに行ってきな。 五体満足で生まれてきたのにあなたは自傷して、戦争や災害で体が不自由になったり命を落としてしまう人がたくさんいるのに」など、患者に対して暴言を言ったということです。 傷ついた患者が自ら看護師の上司に相談して発覚し、センターはおととい、横浜市が設置する精神科病院の虐待通報窓口に通報しました。 看護師は、「多忙な中で気持ちに余裕がなかった」と暴言を認めていて、現在は勤務を外れているということです。 県立精神医療センターの田口寿子所長は、「非常に残念で申し訳ない。 心を引き締めて日々の診療にあたりたい。 万が一あってはいけないが、患者や病院のために虐待が疑わしい事案があれば声をあげてほしい」と呼びかけています。 ことし4月、精神保健福祉法が改正され、精神科病院における虐待通報が義務化されています。
tvk