「横浜市営バスが大減便で市民困惑」には12年前の伏線がありましてね…
「市バス運転手の給料は高すぎる!」「税金のムダ遣い!」
↓
「生涯賃金を2割下げて民間並にします!」
ってのを2012年にやったんですよ。
結果として「民間の方が稼げる」となり、夜勤の多さなど労働環境面の問題もあり、今般の運転手大量退職に繋がってしまいました。公務員叩きで留飲が下がる人もいるんでしょうが、このような展開を見る限り、結果的に自分たち住民の首を絞めることになりかねないですね。
こんな状況になってようやく待遇改善へと乗り出し、応募も増えてきているようですが、大量退職の前に手を打っておければよかったですね。また、外野からの「給料高すぎ!」というクレームに市が安易に屈してしまったことで、働く人たちが「こんな組織じゃ安心して働いていけない…」と幻滅した可能性もあります。
そもそもバス運賃自体、消費税率の引き上げを除けばこの数十年ほとんど値上がりしてない所も多いので、「運賃が多少値上がりしてもいいから、運転手の待遇を改善して路線を維持しよう」という機運が醸成しないといけないですね。そうならない限り、同様のケースは今後も各地で多発することでしょう。
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