【ももすももす インタビュー】
ぼんやりと、
なんとなく分かるっていうのが
一番理想的かもしれない
MBSドラマ特区『どうせもう逃げられない』のエンディング主題歌として書き下ろした配信シングル「サーモクライン」は、ももすももすにとって“絶対に手離せない手紙みたいな曲”に仕上がった。自宅で黙々と楽曲制作をする中、どんな心の動きを経て同曲が完成したのだろうか。
自分の声を残すことで
私自身も支えられている
昨年3月にリリースされたアルバム『彗星吟遊』以来のインタビューですが、この一年半、どんな気持ちで過ごしていましたか?
どんなきっかけがあって前向きになれたんですか?
昨年からももすさんが自作したMVがたくさんありますね。イラスト動画でYouTubeにアップされている「ベルガモットとドラゴンアイ」は、どんどん孤独になるほうへ潜っていくような曲でした。
ライヴがないとはいえ、別の部分でたくさん頭を使っていたんですね。
今年6月にアップされた「夏至のツンドラ」のMVは自宅で撮影された実写だったので、これを観た時には伸び伸びと過ごせているのかなと思いました。
家の中で曲を作るようになってどんな変化がありましたか?
自由なほうが居心地良さそうに見えます。
あと、YouTubeには“ももすももすの豚バラジオ”と題して、ももすさんが気ままにおしゃべりをする番組もアップされていて、とても楽しそうだなと思っていました。冒頭で“ここから先を聴いても何のためにもなりません”と話している回もありますが(笑)。
話し方もひとつの表現ですからね。
人生の儚さを痛感しても、この先ずっと残るものを作っていることがももすさんの糧になっているのかもしれませんね。音楽もそんな感覚ですか?
使命感とはいえ追われているのではなく、ももすさんの生命力になっている?