Black企業は本当にBlack?

Black企業には、実は2種類あると私は考えます。それは、本当の意味でのBlack企業、すなわちBlack-Black企業と、もう一方はBlack-White企業です。
Black-Black企業は、文字通り社員をただの、駒、歯車、もしくは労働力とみなし、使い捨てるような態度で接する会社です。これらの企業は、社員の人権や個人の成長を無視し、企業利益のみを追求します。
一方で、Black-White企業は、見方を変えれば、社員の能力向上やキャリアアップを目的とし、厳しい環境や高い目標を設定することで、社員を鍛え上げる企業です。この過程は確かに厳しいものの、社員の成長に繋がり、将来的には大きな成果をもたらすことが期待できます。

私自身、幸運にもBlack-White企業に就職することができ、その結果として今の自分が存在します。1987年、金融ビッグバンの波に乗る中、富士銀行に入行しました。当時は、外部の激しい競争と内部の出世戦争が同時に繰り広げられていました。長時間労働は、出世への近道とされる時代でしたが、これは同時に業務効率化の必要性を私に教えてくれました。
特に、支店勤務から本店のディーリングルームへの異動は、私にとって転機でした。当初はポジション管理と相場レポート作成に3時間も費やしていましたが、PCのマクロ(当時はロータス123)を駆使することで作業時間を3時間から20分に短縮し、テクノロジーの力を実感することができました。これらの経験は、長時間労働から脱却し、より生産的な仕事の仕方を見出すための努力の結果でした。

Black-White企業の具体例として、マッキンゼー、ボストンコンサルティンググループ(BCG)、ゴールドマンサックス、Googleを挙げておきます。

マッキンゼー&カンパニー https://www.mckinsey.com/
マッキンゼーは、世界的に有名な経営コンサルティングファームです。高い成果を出すためには、同じく高い基準と厳しい労働条件が求められますが、これは社員のスキルアップとキャリア形成に直結しています。彼らは、プロジェクトごとに異なるチームを組み、多様な業界や課題に取り組むことで、短期間で幅広い経験と深い知識を積むことができます。

ボストンコンサルティンググループ(BCG)https://www.bcg.com/ja-jp/
BCGもまた、世界トップクラスの経営コンサルティングファームです。彼らは革新的な戦略と解決策を提供することで知られており、社員には高い創造性と分析スキルが求められます。BCGでは、社員が厳しいプロジェクトを通じて成長し、業界のリーダーとしての地位を築くためのサポートが充実しています。

ゴールドマンサックス https://www.goldmansachs.com/
ゴールドマンサックスは、世界有数の投資銀行であり、金融業界でのキャリアを目指す者にとっては、非常に魅力的な職場です。ここでも、社員は高度な分析能力とマーケットに関する深い理解を要求されますが、その見返りとして、世界の金融市場を動かす中心で働く経験と、豊富なネットワークを得ることができます。

Google https://about.google/intl/ALL_jp/
私が2001年当時、サンフランシスコのベンチャーキャピタル、Crosslink Capital(https://www.crosslinkcapital.com/)で働いていた時、当時、未上場企業で最も注目されていたベンチャー企業、Googleを紹介します。
Googleは、創業以来、イノベーションと速度を重視する企業文化で知られており、初期の段階で社員に対して高い目標を設定し、それを達成するための厳しい環境(週100時間労働とも言われる過酷な環境)を提供していました。このような環境は、社員が自らのスキルを磨き、キャリアを加速させるための豊かな機会を提供しました。

創業期のGoogleに在籍した後、退職して成功した経営者は多数いますが、その中でも特に注目される5人を挙げます=厳しい環境を乗り越えると、相応の見返りがある好例です。

マリッサ・メイヤー:Googleの初期メンバーの一人で、後にYahoo!のCEOに就任しました。Googleでは製品管理の重要な役割を担い、多くのイノベーションを推進しました。

シェリル・サンドバーグ:Googleで副社長として勤務した後、Facebook(現Meta Platforms)のCOOとして名声を博しました。Googleではグローバルオンラインセールス&オペレーション部門を率いていました。

オミッド・コルデスタニ:Googleの初期の営業担当として重要な役割を果たし、後にTwitterのエグゼクティブチェアマンになりました。Googleでは広告収益の成長に大きく貢献しました。

ビズ・ストーン:Googleで働いた後、Twitterの共同創設者となりました。Googleではブロガー向けのサービス開発に携わり、その後のソーシャルメディア分野での成功につながりました。

エヴァン・ウィリアムズ:Googleに在籍した後、Twitterの共同創設者およびMediumの創設者となりました。GoogleではBloggerの一部として加わり、その後、ソーシャルネットワーキングとブログの分野で重要な影響を与えました。

これらの人物は、Googleで得た経験とネットワークを活かして、それぞれが退職後にもテクノロジー業界で顕著な成功を収めています。

結論
長時間労働やブラック企業という言葉が一概に悪だとは言えないのは、重要なのはその環境が社員の成長にどう影響し、企業が社員の健康や福祉をどれだけ重視しているかにあるからです。Black-White企業での厳しい経験は、得られたスキルや経験が社員のキャリアにとって計り知れない価値を持つことを示しています。働く環境を選ぶ際は、表面的な世論や他人の意見に惑わされず、その背後にある真の意味を理解し、自身の成長につながるかどうかを見極めてください。


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