ネーデルランドの英雄が失踪して、「ダーク」を入れられてしまった姿。此の呪文をかけた張本人がある少女により消された為に、呪いは二度と解けず、苦しみばかりが「ダーク・エンペラー」を造り上げたと言われる程。
ごく普通の家庭に生まれ、行動的で 帝政崩壊後の平和の均衡が乱れかけた時期に自ら闘い続けた兄妹。其れは国の方針でも父母の意志でもなく、自らが選んだ道であった。
ところがそんな中で汚れた精神の者が現れた。更に妹の失踪が原因で彼は暴走を起こし、エスのおかげで歪んだ時力を更に振り回し、歴史の途中から歴史の途中に現れた。いない筈の現実に存在する力を、時流から奪ってしまう。
時間から・元メンから・夢や空間からも恐れられていた男 ──
仮面をつけ、髪を立て、マントを靡かせ、大きい刃の剣を持つ。単に「征服」だけを目的とした様な目は様々な問題を引き起こした。
2000年問題が騒がれる中で突如出現し、一時アンフェルの経済活動を麻痺させた'00シュッソル騒動・
怪盗達が動く中で彼自身も参入し、逆に正体を暴かれてしまう'06シュッソル騒動(後述)・
'02の退治と復活・
'04闇での"カーバンクル事件"...。
挙げるときりがないが、一部の死神界の人間が歴史の渦中に陥れた・天使を仕留める為の「最終兵器」として闇の歴史に利用された。特にその被害を被ったのは天使マフィー。ほぼ一人狙いかの様に彼女の原点を突き止めていた。だけれど彼女が余りに素直過ぎる事から、逆に襲えなくなってしまう。実は愛している、と。
だけど事実はそう甘くなく、後に幹部から其処に目をつけられた上に・'06シュッソルで彼は事実を明かされる。エドガー‐シュッソルという・本物の「ダーク・エンペラー」の力が彼に乗り移ったのだと・クアラが断言したのであった。クアラは昔、そいつの背中を見て育ったらしく、偶然にも空間力に倒された時に魂を歪みで飛ばしてしまったと。
今迄操られていたのか…・無罪よりそちらが先行し、最初彼は其れを信じずにいた。余波でクアラを殺害してしまうも その噂を聞いたブラインドやジルコン達の調査により真実である事が明らかになる。殺害してしまった後悔や無罪の重さなど激しい衝撃が走るが、実は天使のおかげで精神の復興に歩みだしていた彼は、クアラの残した一言で本当の安堵を知る。
歴史とのギクシャクも漸くおさまり、今はかつてターゲットとしていた天使を護っている。周囲が彼を励ます要因をつくっている事も重なり、これ以上の"悪"を捨てる事を決意したのである。
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