~Inori Minase LIVE TOUR 2021 HELLO HORIZON FC1次2次抽選結果・いのりまち分析レポート(完全版)~
Abstract
いのりまちの会員属性・ライブの申し込み方と当選率について統計的に調査しました。神奈川公演を確保しつつ当選数を最大化するには、1次先行で「神奈川公演+地方1公演」、2次先行で大阪公演を確保し、残りの地方公演を一般販売で握るのがベストであると考えられます。1次先行の当選率には居住地による偏りが見られたものの、会員番号や年齢による当選率の差は見られませんでした。
1. Introduction
こんにちは。具入り味噌汁です。
ボリュームが非常に大きいので、お急ぎの方は図を流し見してください!
ただ内容が多い分、ご満足いただける内容になっていると確信しています。
あと、当該記事の宣伝ツイートをいいね&リツイートしていただけたら、私がとても喜びます(!!!!!)
前回のFC1次先行の当落発表後、抽選結果のアンケートをTwitter上でとり分析レポートにまとめました。
水瀬いのりさんのライブの倍率や当選状況が気になる方が多く、多くの方々から反響をいただきました。ライブイベントの当落状況を詳細に分析し(抽選システムの)傾向を定量的に評価した例は、あまりなかったのではないでしょうか。
近年、いわゆる「まとめサイト」や検索されることだけが目的の「中身のない無駄なウエブサイト」が散見されます。そのようなノイズにあふれる環境に一石を投じたかった思いもあり、前回は少しだけ気合いを入れてレポートを書きました。
先日は、水瀬いのりさんのライブツアー「Inori Minase LIVE TOUR 2021 HELLO HORIZON」のいのりまちFC2次先行の当落発表がありましたね。2次先行の当選状況や1次先行の結果との関連が気になりました。そこで今回は、1次・2次先行をセットにした横断的な調査を行うことにしました。本文は平易な表現になるよう努めていますが、コンテンツが多く、そして一部分かりづらい記述がある旨、ご容赦ください。
本記事が、今までブラックボックスであった水瀬いのりさんのファンクラブの状況やイベントの当落状況だけでなく、他アーティストのファン層や当落状況(調査)の参考になることを、願ってやみません。
2. Methods
今回の調査は前回に引き続きGoogleフォーム上で匿名で行い、私のTwitterでアンケートの回答依頼を出しました。
前回の1次先行調査では約8時間30分で575件の回答をいただきましたが、今回の1次・2次調査では約3日間で242件の回答をいただきました。ご協力いただいた方々、本当にありがとうございます!サンプルサイズは小さくなってしまいましたが、可能な範囲で分析していきます(本当はもっと回答いただきたかった...)。
242件の回答のうち、「1次・2次どちらも応募していない」という回答や、「1次公演で当選した神奈川 or 大阪公演分を入金したにもかかわらず、2次公演でも神奈川 or 大阪公演を申し込み当選した」といった回答、申込公演と当選公演が一致してない回答、嫌がらせの回答など8件を除外し、234件を有効回答としました。
なお、今回はサンプルサイズが小さいため、母集団N (=ライブに申し込んだいのりまち町民全て)の分布から大きく外れている可能性があります。また、Twitter上での調査は理想的な無作為抽出ではなく、基本的に回答者層に偏りがあると考えられる旨、ご注意ください。
↑数学的に難しいところはあまり気にせず、サクサク読んでいきましょう!!
2021年7月27日15時20分頃~同日24時頃に行った1次先行の調査を「調査A」、2021年8月27日15時20分頃~8月31日15時40分頃に行った1次・2次先行合同調査を「調査B」と表記します。
データは統計的に処理し、グラフはOrigin Pro 2021bまたはMicrosoft Excelにより作図しました。適宜前回の調査①の結果を引用・比較検討します。
3. Results and discussion
3-1. 回答者の属性分布
母集団(FC先行抽選に申し込んだいのりまち町民 ≈ いのりまち町民全員)を定量的に評価することは、チケットの当落状況を分析するうえで重要です。
調査Bの有効回答者 (n = 234) のうち、年齢を回答いただいた154人の年齢分布を図1に示します。箱ひげ図中の十字印は平均値を示します。 平均年齢は23.8歳 (95% CI: 22.6-25.0, SE = 0.59) でした。第1四分位数(Q1)は19、中央値は22、第3四分位数(Q3)は26であり、回答者の半分以上は、水瀬いのりさんご本人よりも若いことが分かりました。
年齢が大きいほど年齢を回答しない、といった一定程度の回答の偏りはあるかもしれませんが、母集団の分布から大きく外れてはいないと思われます。
水瀬いのりさんは幅広い年齢層の方々に支持されていることが分かりますね。
図1. 調査B回答者の年齢のヒストグラムと累積パーセントおよび箱ひげ図 (n = 154)
次に、回答者層のバラツキを判断する指標の一つとして、調査B回答者におけるいのりまちの会員番号(番地)の割合を図2に示します。例えば図中の「~4000」は、2001番地から4000番地までの回答者を示しています。
回答者層は、いずれの番地においても極端な偏りがない(2000番地あたりの各番地区分の回答者に極端な偏りがない)ことが分かりました。ただし、22001番地以降では回答者数が極端に減っています。
7月下旬の調査①の結果では"
いのりまちの会員番号は22000番地から23000番地台まであると言われており"と述べましたが、今回の調査Bの回答内容が正しければ、少なくとも26001番地まで既に存在していることになります。
22001番地以降の回答者が少ない理由として、
① 番地が実はそこまで存在していない(不正回答)
② いのりまちに入会したばかりでTwitter上のコミュニティーが形成されておらず、アンケートの依頼のツイートが届きづらかった
などの可能性が考えられます。
図2. 調査B回答者の番地分布 (n = 176)
次に、調査Bの回答者における会員番号(番地)と町民の平均年齢の対応関係を分析しました。そのボックス図を図3に示します。ボックス図中の十字印は平均値を表し、水色のボックスは四分位範囲 (Q1~Q3, 25%~75%)、ひげは平均値の95%信頼区間を示します。
信頼区間の意味がよく分からない方は、「実際の母集団の平均値は、十字印と一致するとは限らず、ほぼほぼ、ひげの内側中に存在している」とザックリ思っていただければよいです(厳密には不適切です)。
さて、会員番号が大きくなるにつれて、平均年齢がおおむね小さくなっていることが分かります。いのりまちは今から約4年前の2017年12月2日に発足しています。0~2000番地の町民は入会時は今よりも4歳若いわけですが、20000番地台以降の平均年齢に4歳分加算した場合は、同じような平均年齢となります。
「最近入会した町民は若い人が『多い』」という投稿をTwitter上で見かけますが、いのりまち入会時の平均年齢(や中央値)を考えると、有意な差は見出せませんでした。「最近入会した町民には、4年前と比べて特に若い人がいる」という例はあるかもしれませんが、平均年齢・年齢の中央値としては顕著な差は見られません。
いのりちゃんを長い年月応援した分、自分の年も結果的に増えただけのようです。。。
図3. 調査B回答者の会員番号(番地)と年齢のボックス図 (n = 139)
次に、調査Bにおける回答者の、単位人口当たりの都道府県別・地方別の申込者の相対値を、図4および図5に示します。
(一部の島が表示されていませんが、作図の仕様上の問題です。政治的ないかなる思想も表明したものではありませんので、悪しからず。)
都道府県別の申込者の相対値を表す図4では、残念ながら回答数が不十分であり、意味のある結果を得られませんでした。47都道府県のうち12の県は、明示的に居住地を回答した方がいらっしゃいませんでした。
そこで、区分を八地方区分に変更し再プロットしました。その結果が図5になります。
関東地方における人口当たりの申込者が相対的に多く、次いで中部地方や近畿地方、東北地方、九州地方となりました。北海道地方や中国・四国地方は少ない傾向にありました。
この分布はあくまでライブに申し込んだと回答した方の相対的な分布であり、いのりまち会員の実際の分布とは異なります。コロナウイルスによる感染状況により、実際にはFC会員であっても申し込めなかった方が特定の都道府県に多くいらっしゃるかもしれません。
図4. 調査B回答者における、都道府県人口当たりの都道府県別申込者の相対値の塗り分け図 (n = 183)
図5. 調査B回答者における、八地方人口当たりの八地方別申込者の相対値の塗り分け図 (n = 183)
3-2. 応募状況
3-2-1. 1次先行
それでは、応募状況を見ていきましょう。
はじめに、1次・2次先行にかかわらず申し込みをした調査B回答者(n = 234)のうち、1次先行で申し込みをしなかった方は2.6% (n = 6) でした。この中には、1次先行の申し込みを忘れていた方や1次先行締め切り後に入会した方が含まれます。
次に、1次先行の応募を振り返ります。
図6および図7のドーナツグラフは、1次先行に申し込みをした回答者のうち、第1希望から第5希望における各公演の占める割合を示します。図6が調査A (n = 549)、図7が調査B (n = 228) の結果に対応します。
どちらも調査結果においても、第1希望は神奈川公演が6割であり、次いで大阪が2割、愛知が続き福岡と宮城は僅差でした。
一方、第2希望は神奈川公演よりも大阪または愛知の割合が多くなりました。
調査Aでは4割近くの人が第2希望以下を申し込みませんでしたが、調査Bでは3割近くにとどまりました。このサンプルサイズで約10%の差は、統計上無視できない差(p ≈ 0.015)です。残念ながら調査Aと調査Bで回答者層に無視できない偏りがあるか、不正回答が無視できない量含まれていることが示唆されます。
こればかりはTwitter上での調査の限界であり、正確な情報をお伝えできないことを非常に申し訳なく思います。以降の結果も、母集団の真の分布からのズレが大きいかもしれないことをご了承ください。
図6. 調査A回答者における、1次先行申込者の各公演の抽選希望の割合 (n = 549)
内側のドーナツほど希望順位が低い申し込みを表す. 3.8%未満のラベルは非表示.
図7. 調査B回答者における、1次先行申込者の各公演の抽選希望の割合 (n = 228)
希望順位が低い申し込みを表す. 3.8%未満のラベルは非表示.
図8は、調査B回答者における1次先行申込者の申込公演数の割合を、年齢区分ごとに表示したグラフです。
16歳から20歳の年齢層では1公演のみの申込が5割ほどでした。しかし年齢層が上がるにつれて2公演以上の申込が多くなることが分かりました。35歳を超えると、1人当たりの申込公演数は相対的に小さくなりました。
この結果から、生徒・学生が多い20歳以下は家庭や資金・コロナの面での制約が多く、申し込み数を抑えざるを得ない一方、社会人が多い21歳以降では、それらの制約が外れやすいのではないかと推測できます。
図8. 調査B回答者における、1次先行申込者の年齢区分ごとの申込公演数の割合 (n = 141)
15歳以下および41歳以上のデータは回答数不足のため未掲載
図9は、調査B回答者における1次先行申込者の申込公演数の割合を、会員番号区分ごとに表示したグラフです。
会員番号が4000番地までのいわゆる"古参"は、それ以降に入会した層と比べ全体的に申込公演数が多く、特に5公演申し込みの割合が最多となりました。4001番地以降は、番地が大きくなるにつれて僅かに申込公演数は小さくなるものの、顕著な差は見られませんでした。いのりライブに向けた"古参"の"本気度"が数字として表れる興味深い結果となりました。
図9. 調査B回答者における、1次先行申込者の会員番号区分ごとの申込公演数の割合 (n = 173)
図10は、調査B回答者における1次先行申込者の申込公演数の割合を、地方区分ごとに表示したグラフです。
北海道、中国、四国地方からの回答数は不十分であるため、非表示としています。
関東地方は5公演とも申し込む割合が最も高く、逆に地理的に不利な東北や九州(沖縄を含む)は、1申込当たりの公演数は小さい傾向にありました。
図10. 調査B回答者における、1次先行申込者の居住地域と申込公演数の関係 (n = 173)
図11は、調査B回答者における1次先行申込者の居住地域と申込公演の関係をまとめた図(Sankey diagram)です。
この図では、1人が5公演とも希望した場合は5件としてカウントされています。また図中の百分率は延べ申込数 (470件) に対する相対値になります。
延べ申込公演数の半数以上 (57.0%) は関東居住者で占められており、申し込みの組み合わせでは関東→神奈川公演の割合が19.6%と最多でした。
申し込みの組み合わせには地域偏在性が見られます。
関東居住者の中で延べ申込数の割合が最も大きいのは神奈川公演で34% (19.6 / 57.0 * 100 = 34.4) でしたが、東北では半数以上が宮城公演でした。中部地方では愛知公演の割合が最多であり、近畿では大阪公演、九州(沖縄含む)地方では福岡公演が最多でした。
これらの結果より、千秋楽の神奈川公演よりも、(当然ですが)居住地に最も近い公演を優先的に選ぶ傾向が高いことが分かりました。
図11. 調査B回答者における、1次先行申込者の居住地域と申込公演の偏在性 (n = 181)
組み合わせの相対値のラベルは、主要な値のみ表示
3-2-1. 2次先行
次に、2次先行の応募状況です。
図12は、調査Bの有効回答者における、2次先行の抽選希望公演の割合を示します。このグラフからは、1次・2次先行どちらも申し込まなかった人は除外してあります。
驚くべきことに、約半分の人が2次先行で申し込みをしなかったことが分かりました。
前回の
調査Aのレポート記事では、「事実上、(FC1次先行では)「神奈川と大阪のダブル当選」は、ありえなかった」と記しました。2次先行の申込時点で、いのりまち会員の約半数の人が東京と大阪の両公演当選を望んでいなかったと言えます。
2次先行で申し込みをした人 (n = 117) のうち、第1希望を約2/3の人が神奈川公演とし、約1/3の人が大阪公演としました。
また、2次先行で申し込みをした人のうち、神奈川→大阪の希望が6.8%、大阪→神奈川が15.4%でした。
図12. 調査B回答者における、2次先行の抽選希望公演の割合 (n = 234)
また、次の3つの条件
・1次先行は何かしらの公演の申し込みをした
・1次先行で当選した公演分は、期日までに入金を行った
・2次先行で神奈川と大阪の両方(順不同)を希望した
を全て満たす回答者 (n = 24) のうち、1次先行の申込で少なくとも第3希望まで希望を出した人は95.8% (23人) でした。
調査Aのレポート記事では、第3希望以降まで申し込むと神奈川や大阪公演が当たりづらくなると紹介しました。
1次先行で第4希望や第5希望まで埋め、神奈川公演と大阪公演の両方とも落ちてしまった方が、再チャレンジする様子がうかがえます。
図13は、調査B回答者における2次先行申込者の申込公演数の割合を、年齢区分ごとに表示したグラフです。
25歳以下は2次先行で申し込みをしなかった人が6割程度でしたが、26歳から35歳ではその割合は減少し、31歳から35歳の方は、3分の2が2次先行で再チャレンジしていることが分かりました。
図13. 調査B回答者における、1次先行申込者の年齢区分ごとの申込公演数の割合 (n = 138)
15歳以下および36歳以上のデータは回答数不足のため未掲載
3-3. 当選状況
3-3-1. 当選公演数
図14は、調査A回答者における、1人当たりの1次先行当選公演数の割合を示したグラフです。2/3の方が1公演当選、3割近くが2公演当選という結果になりました。また、3公演当選や全部落選といった方もいらっしゃいました。
3公演当選した方の公演の組み合わせ (n=12) のうち、83%は
「5公演すべてに申し込み、愛知・福岡・宮城公演に当選」
でした。また、第5希望まで記入 (n=65) し、そのうち3公演当選する確率は15.4%でした。
図14. 調査A回答者における、1人当たりの1次先行当選公演数の割合 (n = 549)
続いて、今回の調査Bの結果です。
図15は、調査B回答者における、1人当たりの1次先行当選公演数の割合を示したグラフです。調査Aと比べて1公演または2公演の当選割合が8ポイントほど変動しており、残念ながら統計上無視できない差が見られました(p ≈ 0.03)。おおむね、1公演の当選が6割、とご理解ください。
図15. 調査B回答者における、1人当たりの1次先行当選公演数の割合 (n = 228)
図16は、調査B回答者における、1人当たりの2次先行当選公演数の割合を示したグラフです。
2次先行申込者のうち、6割が当選しました。1公演当選は54.7%であり、その内訳は大阪が8割、神奈川が2割でした。大阪・神奈川の2公演当選もわずかにありました。
図16. 調査B回答者における、1人当たりの2次先行当選公演数の割合 (n = 234)
図17は、調査B回答者における、1人当たりの1次・2次先行の合計当選公演数の割合を示したグラフです。
回答者 (n = 234) のうち半数が1公演当選であり、2公演当選が3割でした。FC先行のみで5公演とも当選したのは0.4% (n = 1) であり、その当選方法は1次先行で地方3公演当選、2次先行で大阪と神奈川のダブル当選でした。
図17. 調査B回答者における、1人当たりの1次および2次先行の合計当選公演数の割合 (n = 234)
3-3-2. 公演別の当選率
図18に
調査Aのレポート記事に示した、
調査A回答者における、1次先行の各公演の申込数(率)および当選数(率)を示します。
当該記事では、
大阪の当選率が全公演の中で最も低く、神奈川の当選率が半数ほどであると述べました。一方、地方公演の当選率は全体的に高い傾向にあるとも述べました。
これら当選数の比の結果から
大阪公演の収容率は50%(実質1,200人)であり、愛知・福岡・宮城は収容率100%で行われる可能性が高い
と前回は考察していましたが、2次先行の結果まで含めた調査Bの結果より、この考察を訂正します(後述)。
図18. 調査A回答者における、1次先行の各公演の申込数と申込率、および当選数と当選率 (n = 549)
図19に、調査B回答者における、1次および2次先行の各公演の申込数(率)および当選数(率)を示します。
調査A(図18) と調査B(図19)で1次先行の当選比率に若干の差が出ていますが、全体的な傾向としては一致していました。
2次先行の結果に着目します。
興味深いことに、2次先行で大阪を第1希望 (n = 38) とした場合は、第2希望の有無にかかわらず大阪の当選率は100%でした。また、第2希望を大阪(n = 18)とした場合も、大阪の当選率は94.4%でした。
一方、神奈川公演の当選率は、神奈川のみ希望 (n = 61) の場合21.3%、神奈川→大阪の順に希望 (n = 18) の場合16.7%、大阪→神奈川 (n = 8) の場合、12.5%でした。
以上の結果を踏まえると、
神奈川公演と大阪公演の両方に参加したい場合、1次先行で優先的に神奈川公演を狙い、2次先行で大阪を狙った方が良かった
ということが分かりました。
1次先行で神奈川が当たり大阪が外れた場合は、2次先行で大阪の挽回の機会がほぼ100%めぐってくるわけですが、1次先行で大阪が当たり神奈川が外れた場合、神奈川の挽回の機会がたったの2割になってしまいます。
こればかりは、コロナウイルスの情勢を見極めたうえでの座席数の調整だと思いますので、いのりまち運営さんを責めないでください。
図19. 調査B回答者における、1次および2次先行の各公演の申込数と申込率、および当選数と当選率 (n = 234)
2次先行まで含めた当選数の比から、各公演の収容率を想定できます。
表1に、各公演の収容人数の予想(比)と当選件数の比率を示します。htmlに慣れていないので表は画像データです(ゴメンナサイ)。
調査Aのレポート記事では、大阪の収容率が50%、神奈川が5,000人、地方公演が100%と想定すれば、良い一致が得られると述べました。調査Bにおいて2次先行の当選数を加算すると、
大阪公演の収容率は100%と仮定すれば当選件数の比率と良い一致が得られました。
しかしながら、神奈川公演の比率が予想比率よりも0.5ポイントも下回ってしまいました。この理由として、
① 調査Bの回答者には、「1次先行で神奈川公演に当選し、かつ2次先行で(大阪公演を)希望した層が少ない」。その理由は、調査Bの回答時期は2次先行の当落発表後であり、2次先行に申し込まなかった人たちがアンケートに回答するモチベーションが湧かない。
②神奈川公演は千秋楽であり、いのりまち町民以外の客層にも公演に来てもらいたい。そのためには、プレイガイド向けの一般先行(抽選)および一般販売(先着)のチケットを多めに確保した方が良い。
③コロナウイルスによる情勢の変化が読めないため、2次先行においてもチケットの当選を抑制せざるを得ない。
などが挙げられます。
神奈川公演の収容率は結局のところ不明です。
収容人数は(偏りのあるデータに基づく)私の予想です。
この数字が独り歩きしては困りますので、私の勝手な予想として、心にとどめておくだけにしてください。間違っていたらごめんなさい。
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表1. 各公演の収容人数の予想(比)と調査B回答者における当選件数の比率

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3-3-3. 会員属性による当選率
表2に、調査B回答者における、1次先行申込者居住地域と、各公演の当選率の関係を示します。サンプルサイズの関係上、一部地域や公演を省略しています。
表2によると、愛知公演の当選率のうち最も高いのが中部地方であり、神奈川公演は関東地方、大阪公演は近畿地方であることが分かります。
特に関東地方と近畿地方居住者の当選率の差について、詳細に分析しました(Fisher's exact test)。
表中の"p値"は関東と近畿の居住地域による当選率の差の偶然度合いを示し、一般にp値が0.05を下回ると、偶然とる値ではない(当選率に差が確かにある可能性が高い)と言われています。
その結果、愛知公演における当選率の差(関東: 51.0%, 近畿: 70.6%)には必ずしも有意な差があるわけではない(p = 0.26)が、神奈川公演や大阪公演における、居住地による当選率の差は、確かに存在する可能性が非常に高いことが分かりました。
(神奈川公演: p = 9.1*10^(-4)), 大阪公演: p = 8.4*10^(-7))
コロナウイルスの蔓延防止のため、居住地によって当選率を差をつけていると思う人がいるかもしれません。しかし、
1点注意していただきたいのですが、「いのりまち運営側が、居住地によって各公演の当選率に『意図的に』差をつけている」とは、一概には言えません。図11に示した申込公演の申込者地域偏在性や、申込者が第1希望に選ぶ公演は距離的に最も近い公演、といった理由により、結果的に当選率に差がついている可能性も考えられます。また、図10に示したように、関東地方の居住者は相対的に公演の申込数が多いため、後述の3-3-4の理由により神奈川公演の当選率が下がっていることも考えられます。
データの解釈にはご注意ください。
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表2. 調査B回答者における、1次先行申込者居住地域と、各公演の当選率の関係
東北地域居住者の愛知公演および大阪公演の申込サンプルサイズが小さいため、当該集合は未掲載
表中のp値はFisher's exact testに基づく。有意水準は0.05。
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表3に、調査B回答者における、1次先行申込者の会員番号と、各公演の当選率の関係を示します。
会員番号が0番から4000番地までを「古参」、16001番地から20000番地を「新規」と定義付けます。
古参と新規の方によって各公演の当選率に差があるように見受けられるかもしれませんが、分析の結果、宮城公演を除き会員番号による各公演の当選率に統計上有意な差は見られませんでした(p > 0.05)。
基本的には、会員番号(いのりまちFCの入会時期)による当選率・倍率の有意な差はなく、フェアな抽選が行われていると考えられます(安心と信頼の運営ですね!)。
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表3. 調査B回答者における、1次先行申込者の会員番号と、各公演の当選率の関係
表中のp値はFisher's exact testに基づく。有意水準は0.05。
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表4に、調査B回答者における、1次先行申込者の年齢と、各公演の当選率の関係を示します。
「16歳から20歳」と、「31歳以降」の当選率を比較した結果、愛知公演で偏りは見られましたが、年齢による各公演の当選率に統計上有意な差は見られませんでした(p > 0.05)。
愛知公演でp値が低いのは、31歳以降で明示的に年齢を回答したサンプルが集まらず、データのバラツキが大きいためであると考えられます。
基本的には、年齢による当選率・倍率の有意な差はなく、フェアな抽選が行われていると考えられます(安心と信頼の運営ですね!)。
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表4. 調査B回答者における、1次先行申込者の年齢と、各公演の当選率の関係
表中のp値はFisher's exact testに基づく。有意水準は0.05。
31歳以降はまとめて表示。
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3-3-4. 公演の希望順位による当選率
1次先行の希望順位による当選率は、
調査Aのレポート記事で詳細にまとめましたので、そちらをご確認ください。
概要としては、
・1公演のみの申し込みは、ほぼほぼ当選する
・2公演当てたい場合は、「神奈川+地方1公演」がよい
・3公演以上希望した場合、神奈川または大阪で第1希望は叶いづらく、地方に回される可能性が高い
という結果です。
2次先行の組み合わせによる当落については3-3-2で述べていますので、そちらをご確認ください。2次先行の結果が1次先行の申し込み方や当選状況に依存するかは、分かりませんでした。
1次先行自体を申し込んでいなくても(先行当時FC未入会)、2次先行で大阪公演が当たった例は存在します。
3-3-5. 公演の組み合わせによる当選率
1次先行の中での2公演当選の組み合わせの関係については、
調査Aのレポート記事で詳細にまとめましたので、そちらをご確認ください。
2公演当選した回答者のうち、最も多い組み合わせは「愛知・神奈川」で22.9% (全体としては7.3%)でした。
また、1次先行での神奈川と大阪のダブル当選は事実上存在しないことも、そちらで述べております。
3-3-6. 未入金の当選率による影響
1次先行で申し込み (n = 228) 何かしらの公演が当選したものの、入金をし忘れた方は1.3% (n = 3) でした。そのうち2人が2次先行を申し込み、1人は大阪で当選(希望は神奈川→大阪)、もう一人は落選(希望は神奈川)でした。
1次先行の入金を忘れたとしても、2次先行で何かしらの公演が当選する例はあるようです。
また、過去のFCイベントやライブで当選した公演の入金を忘れたものの、今回の公演で当選している例も2件中1件ありました。
過去の未入金による当選率自体や座席運自体への影響は分かりませんが、絶対に当選しなくなる、ということではないようです。
4. Conclusion
1次先行のみを考えた場合は、
・1公演のみの申し込みは、ほぼほぼ当選する
・2公演当てたい場合は、「神奈川+地方1公演」がよい
・3公演以上希望した場合、神奈川または大阪で第1希望は叶いづらく、地方に回される可能性が高い
といった傾向にあります。
今までのいのりまちイベントやライブの2次先行は、1次先行の未入金分しか当たらないと噂されてきました。しかし、今年は異例で、例年に比べ当選数が多い状況でした。2次先行では大阪公演はほぼ当選するが、神奈川公演の当選率は2割という状況です。
都市公演を死守しつつ当選数を増やすには、
① 1次先行で神奈川+地方1公演 or 賭けで地方2公演
② 2次先行で大阪第1希望
③ プレイガイドの抽選販売や一般先着販売で残りの地方公演をゲットする
が結果的に正解だったかもしれません。
5. Remarks
今回は、人生の丸数日を使って気合いを入れて解析に臨みました。解析結果のクオリティーは保証できませんが、頑張ってまとめました。
もう2度とやりたくないです!!!
当落システムはブラックボックスのままがいい、と思われる方も一定数いらっしゃることを承知しています。そのうえで、前回の記事への反響を鑑み、考察してみることにしました。
今年もコロナ禍ということで、例年とはイレギュラーな抽選システムであったと思います。今回の当落システムへの考察が、過去や将来にも適用されるものではありません。
ここまでお読みいただき、本当にありがとうございました。コメント等なんでも募集中です。
おまけ
アンケートのコメント欄に対して、返信させていただきます。
アメブロの文字数の制限上、回答をまとめさせていただきます。
・お疲れ様です!集計よろしくお願いします!
・今回もありがとうございます️。結果、楽しみにしております️️。
・お疲れ様です
・いつもお疲れ様です!
・分析ありがとうございます。
・お疲れ様です!1次の時の統計が非常に面白かったので今回も協力させていただきます!頑張ってください〜! PS 改めて2次ダブル当選おめでとうございます!
・アンケートお疲れ様です。本当にありがとうございます。
・横浜、1次落選で2次当選でした。やはり2次用に席を確保していたのでしょうか。
・とても有意義に答えさせて頂きました。今後の申し込み方を考える上で重要なデータになると幸いです。
・集計がんばリボンです!
・前回の統計に感動しました。今回はより大変な気がしてますが、頑張って下さい^ ^統計楽しみにしてます(^ω^)
・友人も全く同じ結果でした
・結果楽しみにしています。集計ありがとうございます。
・特になし
・まじで過去の自分一生恨みますね あの横アリを未決済ですよ はぁ… いや、入金し忘れでも当たったので喜ぶべきなんですよね… 今回も集計お疲れ様です…
・今回も集計お疲れ様です&横アリ/大阪ご当選おめでとうございます。自分も行ける公演は全て(大阪/名古屋/横アリ)当選できてほっとしてます。全公演開催できます様に…!
・皆に最高に幸せなライブが無事届きますように。
→無事に開催されて欲しいですね!読んでいただきありがとうございます!がんばりました!!
・4公演当選おめでとうございます。単推し効果ですね( ˘ω˘ )
・2次当選おめでとうございます!それでこそいのりちゃん単推しですね!!!!!
・いのりちゃん単推しです( ˇωˇ )
・主さんダブル当選おめでとうございます!単推しには女神が微笑むのですね( ˘ω˘ )
→単推し最強!
・お疲れ様です。4公演当選ですか?おめでとうございます。何かおごってください
・大阪でたこ焼き奢って下さい!!!!!約束ですよ!!
→奢りません!!
・てっ○○です()
→名前がバレるのでぼかしました( ˘ω˘ )
・これなんでやってます?
→個人的な興味です!
・FC会員の年齢、及び会員平均年齢が知りたいです。10代後半から20代前半がかなり多くなってきたように思います。
→まとめました!
・まちでオススメの部活を教えてください
→私は #まちの飯テロ部 創部者ですが、個人的には #まちのネカマ部 にツボっています(笑)
・福岡、横アリ当たったので大阪も当たるとは思いませんでした!大阪宿取らなきゃ
→ワクワクですね!
・横浜市民大勝利ᕦ(ò_óˇ)ᕤ
→近場でラッキーですね!
・まだだ!たかがFC先行が落ちただけだ!
・全通したい。
→チャンスは諦めなかった人のところに来ます!!
・拝啓 いまのあなたに見えているFCが、どうか光に満ちた温かいまちでありますように。いまあなたが住むFCが、どうか単推しに溢れた優しいF まちでありますように。タルヒ聴いてください(˘ω˘)
→単推しとはなんですか??
・単推しとはどういう事か、二十文字以内で簡潔に説明せよ。
→単一の対象の幸せを願い、愛を注ぐ行為。(19文字)
・切実に富山に行きたいです
→来られ~
・いつからファンなの?
→いのりちゃんが生まれた時からずっとです( ˘ω˘ )
・味噌汁の豆腐は木綿派です。
→自分は絹豆腐派です。
・やっぱり1番好きな飲み物は味噌汁なんですか
→麦茶が好きです。
・ライブのキャパを増やして欲しいです。
・福岡公演にぴあ先行があるんですが、全チケットFC先行にできないのかな?
→ぴえん!
・2回も横アリ外れてずっと泣いてるかわうそ
→ドンマイです...がんばり豆大福!
・喜捨の考えに忠実に今後とも共にいのりまちに納税がんばりぼんです!
→納税したので返礼品が欲しいです( ˘ω˘ )
・歳でバレそうw
→( ˘ω˘ )
・
→(+o+)
・初めてのいのりんのライブ参戦です!
・人生初ライブ最高に楽しむぞい!
→いのりちゃんが可愛いので、しっかり目に焼き付けましょう!
・味噌汁は酔い覚めに良いですよ!
→ひげひろですね!
以上です。
アンケートに答えてくださった皆さん、こんな長すぎる記事を読んでくださった皆さん、本当にありがとうございます。
頑張ってまとめたので、ツイッターのいいねやリツイート、コメント待ってます( ˘ω˘ )!(うるさい)
お疲れ様でした(このあたりでアメブロの文字数上限)。