共同親権の議論に登場する怖い人たち
しばはし:離婚する父母も「2年後に共同親権が始まるから、もっと協力的な姿勢になろう」と準備をする過程で、態度や思考が変わっていくと思います。
司法も、共同親権が上手くいくように「より離婚する父母が争わないスキーム作りをしよう」となり、行政もその支援をしていくことが必要です。
今、共同親権はおどろおどろしいネガティブなものとして議論されがちですが、「共同親権の導入」という旗に向かってそれぞれができることをやっていくことで、「離婚しても子どもにとって親は2人」という当たり前の状況が実現できるのです。
共同親権に関しては、SNSなどでも激しい議論が交わされていますが、たとえば「非協力的な別居親」から共同親権の推進を求める声が多いということもあり、その結果、かえって共同親権の導入に対する反発を強めている側面があります。
──相手が愛想を尽かして出て行くような人ほど、共同親権を求める声を上げているということですね?
しばはし:そうです。共同親権こそ相互理解が大切なのに、「今出ている共同親権の提案では中身がなさすぎる」と言って、より細かくいろんなことを決めて「強制力を強めなければだめだ」と考える高圧的な方々もいて、反対派はこうした方々に恐れおののいています。賛成派の私ですら怖いと感じています。
【著者の関連記事】
◎自由競争にすればタクシー会社は駆逐される、日本版ライドシェア解禁で求められるあるべき姿
◎手塚治虫、貸本マンガ、劇画、「ガロ」と「COM」、マンガはいかに進化し、世界に誇るコンテンツになっていったのか
◎「創作に行き詰まると散歩に出かける」島田雅彦が語る、当てもなくぶらつく散歩の効用と魅力的な散歩体験
◎【伝説のライブハウス「ロフト」の軌跡】サザンの桑田佳祐だってうちの店でコーヒーを運んでたよ
◎睡眠のプロが指摘する、「効率よく眠る」も「とにかくたくさん眠る」も「深睡眠が最も重要」も間違い
◎「過剰医療」はなぜ生まれるのか?
◎「松本さんは一刻も早く週刊文春を研究したほうがいい」週刊誌をこよなく愛する水道橋博士が語る、文春の強さの本質
◎いまだにジャニーズの性加害を批判できない「哀れなるものたち」─松尾潔が語る、スマイルカンパニー契約解除全真相
◎大仁田厚とリングに上がると、なぜか嫌なことを忘れられた、NOZAWA論外の追憶
◎ジャニー喜多川が顔を真っ赤にして逃げ出したあの日の記憶
◎事実上の解体へ、ジャニーズ性加害を最初に暴いた村西とおると北公次の証言
◎プロレスラー・蝶野正洋が今だから語る、闘魂三銃士の素顔と戸惑い
◎女性を沼に引きずり込むホストクラブの高額請求、現行法でどこまで戦えるか?
◎もはやカルト宗教と変わらない、壊れるまで搾り取るホストクラブの悪魔の構図
◎上祐史浩が語る①、創価学会・池田大作氏は神と人の間ぐらいの立ち位置だった
長野光(ながの・ひかる)
ビデオジャーナリスト
高校卒業後に渡米、米ラトガーズ大学卒業(専攻は美術)。芸術家のアシスタント、テレビ番組制作会社、日経BPニューヨーク支局記者、市場調査会社などを経て独立。JBpressの動画シリーズ「Straight Talk」リポーター。YouTubeチャンネル「著者が語る」を運営し、本の著者にインタビューしている。