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古代殲滅記〜魔法がある古代の地球に学校ごと転移したので、千年帝国を目指します〜 作者:消耗品の集合体

第一章 学校から国家へ

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ep.8 貿易2

周辺国との貿易で判明したことがある。

それは...


「どうやって中世並の装備と戦術、挙げ句に航空戦力まで持ってる相手と戦うんだよぉ!!!!」


そう、満州がたまたま発展途上だっただけで、この世界の日本は中世程度まで発展していた。

しかも、部分的に西洋の文化まで入ってきているようで、周辺国は帝国だとか王国だとかを名乗っていたり、サムライの格好でファランクスを組んでいたりする。

恐らくこの世界の航空戦力である、ワイバーンによって比較的早く西洋と交流できたのだろう。


「これはすぐにでも銃だとか大砲だとかを実用化しなければならないが...無理だよな...」


「無理に決まってますよ。我々21世紀の人間はほとんど魔力を扱えませんし、満州国人だって周辺国よりはるかに遅れた魔導技術しかありません。先日試作した大砲だって発射までに3分も魔力を充填しなければいけないですし、あんなものを作って遊んでいないでさっさとクロスボウの改良でもしてください」


「はぁ...」


副官として採用した恵良唯佳が厳しくツッコんでくる。こいつは元々生徒会連中の下っ端であったが、下っ端であるが故に粛清を免れた後、対満州戦で優秀な提言をしたことで副官に採用した。


だが、致命的な欠点がある。


その可愛い見た目に反して、めちゃくちゃ辛辣な言葉を平気で乱射してくることだ。


「でも、クロスボウをいくら改良しても、敵を倒しきる前に弓の射程内まで接近されてゲームオーバー。これじゃ戦術単位での勝利は得られても、戦略単位での勝利は不可能だぞ?」


「そこを何とかするのが軍人じゃないのですか? 前に部下に偉そうに言ってましたよね? 足らぬ足らぬは工夫が足らぬ! って」


「ぐぬぬ...何も言えない...」


「参謀長! 第二次遠征組が帰ってきました!」


ノックもせずに執務室に部下が入ってきては、大声で報告する。


「あー、分かった分かった。だからちょっと寝させてくれ...戦争計画を大量に作ったから疲れた...」


「まぁ、あんたに過労死でもされたら別の人が苦労しますから、さっさと寝てください」


こいつ、素直じゃないな...


10時間後


「はぁ...こんな時間まで寝ていたのか...え!?」


時計を見ていて気付いてしまった。


時計の画面に不気味な青白い光が反射していることに...


「貴様、誰だ!」


とっさに試作したボルトアクション型魔導銃を向ける。勿論爆裂魔法を充填している暇など無いので、銃剣専用だ。


「あ、起きたんですか。それよりも見てくださいよこれ! 何時間もこんな明るく光るんですよ!」


「なんだお前か...って、それは何だよ」


「遠征組が買ってきた魔法を利用したライトです。神聖ザユルティ法皇国とかいう国で作られたらしいです」


「ほぉ、そんなものまで売ってくれたのか。一体どうやってそんな友好関係を築いたのだ?」


「ロシア社会の潤滑油がどうたら〜と言っていましたよ。なんのことかわかりませんが」


「あ、わかったよ、うん。ところでそれ以外に買ってきたものは?」


「魔力充填瓶と魔法石、さらに魔法を詠唱無しで発生させられる制御装置です」


「なんだって!? それがあれば20世紀レベルの軍隊をつくるのも夢ではない...よし、すぐに反射炉やら軍需工場やら作ろう!」


こうして、日本軍の近代化が始まった...


ーーーーーー

数日後


「ボルトの閉鎖よし、銃口よし、銃身よし、菊紋章よし...


遂に出来たぞ! 38式歩兵銃が!」


睡眠時間を削って作った38式は、今初めて6.5mmの銃声を轟かせる...


はずだった。


「この前お前らが作ってた銃、めちゃくちゃうるさかったんだよ! もう二度とやるな!」


という批判が殺到。

なんとか満州で数発ぶっ放すことは出来たが、毎回満州まで撃ちに行くのは辛い。


「もう銃なんて諦めてさっさと投石機でも...」


「うるさい! 男のロマンがわからんやつは嫌いだ!」


「いや私は女ですから」


「...でも銃なら装填に力の必要なクロスボウと違って女でも幼稚園児でも簡単に撃てるぞ? 反動だってMP5とかなら...


ん? MP5...?


そうだ! MP5SD作ろう!」


ということがあり、6.5mmより弾頭重量が大きい亜音速弾を開発。

MP5SDのように銃口内で初速を下げることも検討されたが、威力が落ちて鎧を貫通できない可能性が浮上。

亜音速なら7mmぐらいは欲しい、ということで7.7mmに決定。

装薬として用いる爆裂魔法を充填した魔法石も、口径の変更に伴い新たに調達。

途中で古臭いボルトアクションなんて作ってないでAKでも作れ! とミリオタ内から批判が殺到したが、弾薬が豊富に確保できないことを理由に蹴った。

実のところフルオートでぶっ放しても問題ないほど弾薬用の魔法石はあるのだが、ロマンがないだろうロマンが。


こうして完成したのが、九九式短小銃だ。

銃身と一体化したサプレッサーのせいで、一見九九式とは思えないがそれ以外はほぼ同じ設計である。

光学サイトやバイポッドを載せれるようにピカティニーレールを載せていたり、脱着式マガジンになっていたりはするが、それ以外は同じである...


いや、ほとんど違うか...


ともかく、こうして日帝初の正式銃が開発された。

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