READY TO RACEの言葉に偽りなし。KTMは新型のスーパースポーツモデルとなる990 RC Rを発表。現状はプロトタイプとなっているものの、このまま量産されるのは間違いなく、2025年の第1四半期には、KTMの本社があるマッティヒホーヘンでの生産および出荷が開始される予定となっている。
エンジンはKTM伝統の水冷パラ2となるLC8cの系譜を継承し、ユーロ5+の新規制に対応。947ccで128馬力、トルクは10,500回転 で103Nmを発生。
フレームはKTMが得意とするスチールチューブフレームを採用。25°のステアリングヘッドアングルを持たせ、フロントへの荷重量を増やすことで、よりスポーティかつ安定したライディングを可能とする。サブフレームはアルミダイキャスト製だ。
MotoGP譲りとなるウイングを装着した特徴的な外観は、KTMやその傘下のハスクバーナでデザインを担当しているキスカ デザイン スタジオの手によるもの。人間工学に基づき設計されたタンクは、ライダーとの理想的な6つの接点を持ち、積極的なマシンコントロールを可能とするとともに、疲労感の少ないサポート形状が実現されている。
KTM 990RC Rには、公道モデルに加えてサーキット専用となるRC R TRACKエディションがあり、軽量のチタン製アクラポビッチエクゾーストシステムが搭載されるとともに、灯火類が省略されたカウリングが用意される。
KTMはこのモデルでWSSP(ワールドスーパースポーツ)への参戦を予定しており、今季中にプロトタイプモデルを使ってBSBほか欧州のレースにワイルドカード参戦を行い、おそらくは来季(ホモロゲのタイミングによっては2026年)からSSPに本格参戦を行うものと見られ、現在SBKのレギュレーションの調整が行われており、そこではドゥカティのパニガーレV2やヤマハのYZF-R6、トライアンフ・ストリート・トリプル765とトップを争うことになる。
もはやスーパースポーツの主戦場は、リッターのSBKクラスではなく、ミドルクラスのSSPに移っている。これは高性能化・高出力化を追求したがために、その市販価格が青天井に上ってしまった4気筒のリッタースポーツが、一般の消費者からそっぽを向かれてしまった(高すぎて欲しくてもおいそれと買えない!)ため、より安価なミドルクラスで「誰もが買える価格で」スポーツライディングを楽しんで欲しい(要はバイク買ってね!)というメーカーの思い(思惑)がうかがえるものとなっている。
SSPクラスでは、ECUによる性能調整により、排気量の大小にかかわらず概ね120馬力あたりのパワーで平均化され、これがレースとしても塩梅よく機能していることから、今後さらなるメーカーが同クラスへの参戦を果たしてくるものと思われる。日本メーカーもこの状況を黙ってみているわけではなく、ヤマハは現行のR6に代わる市販の公道スポーツモデルとして、MT-09系のCP3エンジンを搭載したYZF-R9の投入を予定していると言われている。
しかし、SBKのようにSSPクラスでも激戦化が進めば、そこでも市販車両の価格高騰を招くことが容易に想像できるため、手頃な価格(と言っても200万円が基準点となるだろうが)でスポーツバイクを手にしたいと思ったら、この990RC Rにしろ何にしろ、早めに買っておいたほうがよさそうだ。
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