改めて選択的夫婦別姓(強制的親子別姓)が日本では受け入れられない理由を書くぞ。
それはな「契約の否定」をもたらすからじゃ!
この説明をするには、いくつか順序があるが、誰にでもわかりやすく話していくぞ!
まずな、「土地の所有権」が認められた国と
認められなかった地域がある。
「認める」とは、誰かがその土地を侵害したら、
強い権利で排除して所有権を保障する社会か否か
ということじゃ。
日本は西暦743年に墾田永年私財法が施行され、
1868年の明治維新まで有効だった。
この期間、朝廷から幕府に実質的な為政者は変わったが、
「本領安堵」という言葉があるように、
土地の所有権を保障し続けた。
こうして「名字」というものができるわけじゃ。
名字は、ある土地を支配し所有する者、という意味じゃ。
例えば新田氏とかは、新田荘(現在の群馬県太田市および桐生市、伊勢崎市、みどり市の一部と埼玉県深谷市の一部)を
源義重が所有して開発したため、
以後、新田義重を名乗るようになったわけじゃな。
しかし、日本のように土地の所有権を保障する社会慣習がない地域や、日本でも大昔は、
「名字」が無いわけじゃ。
あるのは、「誰の子として生まれたか」という意味をもつ「カバネ」があるのみ。
カバネは、オーストラリア大陸のアボリジニ社会にもあるぞ。
アボリジニ社会では所有権の概念が未発達で、
土地の所有は認められなかったが、
誰から生まれたか生物学的な事実をあらわすシグナルのカバネは存在した。
さて、ここまで「名字は土地の所有権をあらわすもの」と
「土地は契約によって所有権を保障される」ということを書いた。
次に話したいのは、そもそも結婚って何?ということじゃ。
彼氏彼女とどう違うの?
それは契約の有無じゃ。
結婚とは略した言い方で正式に婚姻契約という。
今も、みんな契約書にサインして初めて結婚が成立するよな。
じゃあどんな契約かというと、
土地財産の所有権移転先を決めることじゃ。
結婚した相手との子どもは、無条件で親の死後に親の全財産を貰える。
契約していない彼氏彼女のまま子どもを産んでも、
財産は鐚一文もらえん。
新たに「認知」という契約を個別的にした子どもだけは、財産をもらえる。
夫婦が同じ名字を名乗るということは、
契約の存在を内外に公示することなんじゃな。
前述の通り、アボリジニ社会は契約が無いので当然夫婦別姓じゃ。
じゃあその夫婦別姓の社会で何か発達したか?
社会が発達するには、契約をして財産の所在や移転を明確にし、
「約束が守られる社会」でなければならん。
夫婦とその子どもが同じ名字を名乗ることは、
それを実践した社会というわけじゃ。
もちろん、源頼朝のように追放され
無一文からスタートした人には財産がないので名字はないし、
北条政子と子どもを作っても、
そもそも結婚せず、
4人いた彼女のうちの1人に過ぎなかった北条政子と同じ名前を名乗ることはない。
これは「土地を分割相続しない」という武家社会のルールで、
「そもそも他所からきた女は家族にしない」という財産保全だった。
しかし、武家だけが日本社会ではないよな。
田畑を夫婦で耕し日本を発展させてきたのは一般庶民じゃ。
中でも、婿養子は地球上で日本だけにしかない制度で、
女性の家に男性が入り、
女性の名字を名乗るシステムじゃ。
これは「血統」よりも「契約で維持した家」が大切という日本の文化じゃ。
こうした家制度から経済によって資本がたまり、
現在もメガバンクの三井住友銀行の三井家などが発展してきたわけじゃな。
社会の最小単位が夫婦じゃ。
そこに契約したのに名前が変わらないという契約不履行を持ち込まれてたまるか!
日本は契約で先進国になった国じゃ!
だから、日本は選択的夫婦同姓なんじゃ!
社会をこれ以上壊すな!
みんなの意見を聞かせてな!
最後に宣伝させてな!
ワシの著作『われ、正気か!』は夫婦の在り方の歴史背景の解説に力を入れ、ワシの地元、広島弁で書いた。
読んで深く知り、一緒に日本を守ろうな!
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