熱愛報道
熱愛報道を躱すために、偽の恋人をする話です。
糖度高め?
アオキさんが格好良い感じになったので、チリちゃんも格好良くせねばと思ったら大分長くなってしまいました。
※ページ割りを忘れたので追加しました。ついでに少し誤字脱字などを直しました。すみません。
*例によって、コガネ弁は適当です。
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「これはどういうことですか?」
出勤早々オモダカから突きつけられた1枚の紙に、アオキとチリは目を剥いた。
そこには『四天王チリ恋人と深夜のデート?!』と書いてあり、添えられた写真には、サラリーマン風の男性がチリの腰に手を回している。
そして見る人が見れば、そのサラリーマンはアオキだということが分かるものだった。
「これはちゃうんです!!!チリちゃんが酔っ払ってふらついたのを、アオキさんに支えてもらっただけで!」
「そうでしょうね。」
オモダカは貼り付けたような笑みを浮かべていた。
ものすごく怖い。
「あなた達が恋人関係かどうかを、聞いているのではありません。なぜこのような軽率な行動をしたのか、聞いているんです。」
「「すみません…」」
オモダカは頭を抱えた。
「これがどういう事だか分かっているのですか?チリの熱愛報道は度々あることなので良いとして、今回の問題は相手がジムリーダーおよび四天王だという事です。アオキ、今回のことを機に顔が割れるかもしれませんよ?」
「アオキさん…ほんまごめんなさい…」
チリが振り返ると、アオキが真っ青な顔で冷や汗をかいていた。
「そして最大の問題は、あと数日で宝探し期間が始まってしまうという事です。」
2人は愕然とする。なんてタイミングが悪いんだ。
「疑わしい関係性の2人が四天王として同じ土俵に立つ事になります。運良くチャンピオンリーグに到達する学生がいなかったとしても、チャンプルタウンでアオキの姿を見た学生が気付くかもしれません。そうなれば、ジムリーダーと四天王の関係性を疑う者も出てくるでしょう。せっかく積み上げてきたリーグの信用にも傷がつきます。若い学生の親御さん達に、どう申し開きをすれば良いか。」
「すぐに否定して、修正記事を出せば…」
チリは提案してみたが、オモダカにすげなく却下された。
「写真が撮られてしまっていますので、否定するのは難しいでしょう。修正記事を出すにしても、あのような裏付けも取らない記事を書くゴシップ紙がするとは思えません。」
万事休す。どうなっても大ごとになることは避けられない。
「この状況を打開するための策が、一つだけあります。これなら何とかリーグの信用を落とさず、アオキのプライベートを守れるかもしれません。」
2人はパッと顔を上げオモダカの方を見たが、ひどく苦々しい顔をしていた。
「2人が付き合っている事にしてしまうんです。」