Web上での投げ銭まとめ(音楽家向け)

ピアニスト・作曲家の山田亮です。
Web上でライブ配信などをして投げ銭をいただくことは出来ないのかなと思って、いろいろ調べてみました。


ミュージシャンがお金を得る方法

アーティストがお金を得るためには以下の2つの方法があります。

1.商品やサービスの対価としてお金をもらう
2.広くお金を集めるために作られたサービスを使う


Web上の投げ銭について

投げ銭というのは寄付の一種だとみなされます。
寄付のようにただお金を送る行為は、簡単に出来ないようになっています。マネーロンダリング(犯罪によって得たお金の出所を分からなくする)に使用される可能性があるためです。

アーティストがお金を得るためには、商品やサービスの対価としてお金をもらうか、広くお金を集めるために作られたサービスを使う必要があります。

Web上にはQRコード決済サービスで投げ銭を集める記事が出てきます。しかしサービスを行っている会社に問い合わせると規約違反だという返事が来ます。実際に返金を命じられた例もあります。誰でもみられる動画の横に投げ銭用QRコードを貼り付けるのは、規約違反です。

以上は日本国内での話です。海外にはもう少し基準が緩い国もあります。


投げ銭を集めるために使うことの出来ないサービス

・QRコード決済サービス(PayPay、LINE pay、楽天ペイ、メルペイなど)

・PayPal (PayPal.Meを含む)

個人間送金サービスを使って不特定多数からお金を集めてはいけないし、事業用アカウントでお金をもらう時は商品やサービスの対価でなければいけないため。


アーティストがお金を得るのに使えるサービス

pring
「チーム」と呼ばれる独自のSNS上でお金を送る。


Youtube Super Chat
Youtubeのサービス。コメントを目立たせる対価としてお金を払ってもらう。
チャンネル登録者数が1000人以上で、過去12ヶ月の再生時間が4000時間以上必要。ちょっとハードルが高い。


note
記事を見る権利としてお金を払ってもらう。
記事の中身は文章・画像・動画・音楽など。
サポート機能を使うと、投げ銭や寄付のような事が出来る。



patreon (海外サービス)
作品を制作するたびにパトロンから寄付を募る。
日本語Wikipedia


Campfire
国内最大手のクラウドファンディング。企画や音源制作などの資金を集める手段として使う事が多い。支援者に特典をお返しする。


Zaiko
チケット購入者限定のライブ配信が可能。
投げ銭も対応。手数料などは不明。


codoc
コンテンツを自分のサイトで販売・課金できる。
ブログ記事を販売したり、オンライン講座を行ったり、オンラインサロンを作ったり。



配信ライブアプリ

・17Live

・Showroom


配信ライブアプリは他にもたくさんの種類がある。



Amazonギフト券
お金ではないので少しハードルが下がる。
Amazonのアカウントを持っている方も多い。

欲しい物リストからAmazonギフト券を送ってもらう方法



参考URLなど


投げ銭に関するtogetterまとめ




PayPay公式による回答


PayPalからのメールの抜粋
「弊社の専門部署により、各入金の目的を確認する必要があります。
投げ銭を募るこというのは『商品またはサービスの代金』の支払いではないと存じますが、寄付のかたちでしょうか?
寄付の場合は“認定特定非営利活動法人”の書類をお待ちする必要がありますので、お持ちでない場合、投げ銭を募る行為は出来ないと存じます」


音楽家による動画配信について



何か間違っているところやおすすめの情報があればぜひ教えてください。
よろしくお願いいたします!

記事が役に立ったと思った方や心が動いた方、もしよろしければサポートお願いいたします。記事を書いていく励みになります。

ピックアップされています

#のなかの

  • 707本

好き。

  • 21本

コメント

Growing Me
もう1年半前の記事でしたが、Paypal.meでもうダメでしょうか?
下記記事に確かPaypal.meで投げ銭できると記述されていますが…
https://www.shellbys.com/entry/price-yourself-webservice

そして、https://codoc.jp/ というサービスは日本で普通に利用できそうなんですが、私も試してみたいです。
(私も個人サイトへ投げ銭を導入しようと思っていて、たまたまこの記事に辿り着きました。)
Yamada Ryo
> Growing Meさん

コメントありがとうございます。
https://codoc.jp/ も記事に加えておきますね(^^)

現在でも Paypal.me で無条件の投げ銭はできないと思われます。サービスや商品の対価としての支払いでないと難しいようです。

https://codoc.jp/ が大丈夫なのはコンテンツを販売するからです。Noteの有料ページも同じです。文章・音源・絵などを販売した対価であれば問題ありません。
Growing Me
ご返事ありがとうございます。

Paypal.meは、確かイマイチですね。
https://www.paypal.com/jp/webapps/mpp/personal/paypal-me
改めて公式サイト(👆リンク)を確認しまして、個人間での利用は全然可能ですが、あくまでも集金など場合に限定されて、一般公開の投げ銭(おひねり)は明記になっていなくて、やっぱり Yamada さんお問い合わせの通りでしょうかね。。。

codoc.jp のほうでは、『配信コンテンツの販売方法は3つ』あり、そのうちの1つは「サポート」とし、「コンテンツは制限無しで提供し、閲覧ユーザー自身に価格設定と支払いを委ねる方式です。投げ銭型の「自由課金」を利用できます。」と記述されたので大丈夫かなと思われますが、いかがでしょうか。

また、目的によりますが、もしどのぐらいの期間でなんの目標を達成するためでしたら、クラウドファンディングも一択になるでしょうか。

そして、notes で投げ銭(サポート)から始めるのは当面一番手軽でしょうか(私もそろそろ皆さんにサポート頂けるような1つ記事を公開してみます)。
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。
Web上での投げ銭まとめ(音楽家向け)|Yamada Ryo