「何もないんですけど、『何もないね』って言われるとイライラします」徳島県民の愚痴!

宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど

宮藤官九郎さんがいろんな職業の愚痴を聞くラジオ「宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど」。
7月14日の放送は、徳島県民の愚痴!

▷Kはるさん(徳島県 阿南市在住20歳)

Kはる:宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど、徳島って本当に何もなくて、日本で唯一電車すら走ってないんです。

宮藤:それすごい、知らなかったんですけど。唯一なんですか?日本で徳島だけなんですか、電車走ってないの。

Kはる:はい。数年前までは沖縄県も走ってなくて、沖縄と徳島県だったのが、その次に沖縄にもできてしまって、もう徳島県だけになってしまいました。

宮藤:もうこうなったら意地でも、電車通さない方がいいですね。電車1本通してもしょうがないっすよだって。通ってないんだっていうことが誇りに思った方がいいですよ!

Kはる:全面的に出す方がまだマシなような気もします。

宮藤:でも、ディーゼルエンジンが動力の汽車って言われてる乗り物はあるんですか。

Kはる:そうです。それこそあの宮藤さんの作品の「あまちゃん」で…

宮藤:あまちゃんの三鉄と一緒だ!あれもディーゼルですもんね。

Kはる:あのレールの上を走ってるバスっていうの。

宮藤:電気通ってない。あれはあるんだ?

Kはる:それしかないですね。汽車しかないですけど。

宮藤:そんな、「何もない徳島を宮藤さん、いろんな作品で取り上げてくださってありがとうございます」っていうことでメールくださったんですけど。えらいもんで私、記憶にないんですよ、そんなに取り上げました僕?これ1個だけ覚えてる、あまちゃんは。

Kはる:日曜劇場の『ごめんね青春!』で、あの中川家の方がゆるキャラを着るキャラで。そのキャラでその徳島県の「うだつまる」も着てるっていうのを、本当にぽろっというだけなんですけど。

宮藤:あのねKはるさん、それ覚えてるわけないよ!すごいこと覚えてるね‼

Kはる:びっくりしましたね。え‼ってなって。

宮藤:トレンド入りですね。徳島ではさては!クドカンうだつまるで。


▷Kはるさんのお母さん(徳島歴およそ52年)

宮藤:今日は徳島県民の愚痴をお届けしていますが、なんと続いては、Kはるさんのお母さんです。

Kはるママ:宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど、徳島は電車も走ってないんですが、まだまだ交通事情の道路がめちゃくちゃ不便なんです。

宮藤:道路も不便。

Kはるママ:はい。うちのとこから今までは徳島インターっていうとこまで行くのに1時間かかってたんですけど

宮藤:高速乗るのに1時間かかる?

Kはるママ:乗るのに1時間かかるんです。

宮藤:うわー‼うーん。

Kはるママ:ですが、もう少しだけ南の方にできたので、40分ぐらいで乗れるようになったんですけど、でも結局乗る前にガソリン入れて、コンビニに寄ってから高速乗るんで1時間ぐらいかかるんです。

宮藤:やっぱりそうですよね。高速乗ってどこに行くんですか?

Kはるママ:この前までお遍路してたんで、四国のあちこちには高速使って行ってたんですけど…

宮藤:お遍路って、えー‼聞き捨てならないんですけど‼お遍路って歩くもんじゃないですか??高速使うんですか!?

Kはるママ:そうでしょうね。普通に。

宮藤:お遍路って歩くもんじゃないんだ!

Kはるママ:歩きますよ。お寺の前からは。

宮藤:寺の前から?(笑)

Kはるママ:駐車場からは歩くんですけど、車で回ります。

宮藤:車で回って駐車場に停めて、駐車場から寺まで歩く。それを88ヶ所続けるってことですか?

Kはるママ:88ヶ所続けます。

宮藤:それがお遍路なんですね。

Kはるママ:それが今のお遍路やね。

宮藤:わー!それは知らなかった。そうかそうか全部歩くわけじゃないんだ。

Kはるママ:歩く人もいますけど、それは本気やね。もうガチガチのお遍路さんです。

宮藤:そうじゃない人は、車で駐車場まで行って次のお寺まで車で行って、駐車場から歩く。よかったねっつって戻ってきてまた車で次の寺に行く。それがニューお遍路ですね?

Kはるママ:ニューお遍路やね。

宮藤:いいこと勉強させていただきました!

 

▷わたなBさん(徳島歴18年の大学生。Kはるさんのご友人)

わたなB:宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど、徳島って本当に何もないんですけど、何もないねって言われると、それはそれでイライラするんですよ。

宮藤:イライラ製造機ですね!徳島に住んでるってことはもう、イライラがずっと循環するってことですね!「何もないなここ」って思って、そしたら自分より先に誰かに「何もないですね」って言われて。イライラする‼ってなるわけですね。

わたなB:そうなんですよ。休日遊びに行くとしたら、イオンかゆめタウンっていう施設しかないですし。

宮藤:イオンやゆめタウン。すごい二択ですね!ゆめタウンってなんですか?

わたなB:なんかイオンみたいな感じのショッピングモール。

宮藤:イオンか偽イオンってことですね?(笑)

わたなB:そうですそうです。

宮藤:なるほど。観光地とかないんですか?例えば、誰かが徳島以外から遊びに来たときにどっか徳島らしいところに行きたいんだけどって言われたらどこへ行きます?

わたなB:阿波踊りの時期だったら阿波踊りがあるんですけど。ちょっと困るんですよね。何もなくて。

宮藤:阿波踊りに対してはどう思われます?

わたなB:ちょっと阿波踊りに一生懸命すぎる人を見ると、冷めちゃうんですよ。

宮藤:何を!なんてこと言うんですか。

わたなB:でも本当に!

宮藤:わかるよ、わかるわかる。俺もわかる一生懸命な人ってね、なんか時々ちょっと置いてかれちゃいますよね。

わたなB:そうなんですよね。徳島県の人にとって、もう一番大事なアイデンティティなんですよ、阿波踊りは。

宮藤:そうですよね。

わたなB:でも4日しかないんで。1年の中で、この4日間に命かけてて、なんか「361日の静寂と4日間の狂乱」って言うんですよ。

宮藤:すごいキャッチフレーズですね(笑)徳島県のキャッチフレーズ「361日の静寂と4日間の狂乱‼」すごいZAZEN BOYZの歌詞みたいですね。すごいな!4日間の狂乱!

わたなB:本当にそうです。

宮藤:でもその4日間ですら、KはるさんとかわたなBさんにとっては、苦痛なわけでしょ。

わたなB:苦痛ですね~。

宮藤:ちょっともうできれば361日と4日間の苦痛なわけでしょ。

わたなB:そうです。

 

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