なお、アホリベラルの一部が「改憲派の主張する緊急事態条項は、統一教会ガー」とかいうてますが、統一教会、まるっきり関係ないですからね。
緊急事態条項のアイデアは、「国民的人気」を誇った小泉政権でさえ自公連立路線を解消できないという現実を直視した、生長の家の家原理主義者集団のイデオローグ・伊藤哲夫さんが、「公明党との連携は改憲に必要な2/3議席の確保に必要不可欠」との認識に基づき、それまでの彼ら=日本会議一派の「憲法まるごと改正路線」を変更し「公明党でもノリやすい改憲条項」として提出してきた議論です。
この機序を踏まえればわかるように、別に彼らは「国家緊急権が必要だ」なんて思ってないんです。厳密には「国家緊急権だと公明党もノレるだろ」と思ってるだけ。逆に言えば「公明党がノレる」のならなんだっていい。「公明党と一緒にやるのは嫌だけど、公明党と一緒でないと改憲できない。ならば、改憲のためには公明党がノレる案をテーブルに載せましょう」という機序で議論されてるにすぎないんです。
なお、自民党の党是が「自主憲法制定」から「憲法改正」にゴロッと路線変更したのも同じ機序。いまの自民党はあたかも「憲法改正は自民党結党以来の宿願」みたいなこといってますが、それは嘘です。自民党の結党時の党是は「自主憲法制定」。自主憲法制定なんだから「憲法の部分改正」なんて「ヌルい」はずなんです。しかし自民党はしれっと「憲法改正」に路線変更した。これも「公明党と一緒でないと2/3はとれない」という現実に直面したからです。
となると、問題となってくるのは、「なぜ自民党は、単独での2/3獲得をあきらめざるを得ない状況に追い込まれ、公明党と一緒でないと2/3を取れないとの現実にぶち当たったか?」ということです。
答えは簡単。1989年の参院選で自民党がボロ負けに負けてるからです。土井たか子が「山が動いた」と言ったあの選挙で自民党は大敗します。しかも負けの質が悪い。なんと1989年参院選1人区における自民党の戦績は3勝23敗。負けすぎです。その結果、自民党は2016年(平成28年)まで27年間、参議院での単独過半数を回復できず、公明党との連立政権を組まざるをえない状況が続いたんです。
「公明党でもノレる緊急事態条項」「自主憲法制定ではなく部分改憲」という考え方は、こうした「議席のリアリズム」から弾きだされた「妥協の産物」でしかないわけです。
…これから導き出される教訓はなにか?
いろいろありますが、リアリスティックな話に限定すれば
・結局、選挙に勝てば改憲は阻止できる
・衆院での勝利も大事だが、解散がなく任期の長い参院での勝利がめちゃくちゃ重要
・とりわけ参院一人区で自民党に競り勝てば、国政の流れを根底から変えられる
…ということになりましょうか。
選挙重要です。選挙こそ重要。
「改憲さえできれば中身はなんでもいい」というのが改憲派の実情です。そんな胡乱でいかがわしい連中に、憲法をさわらせるわけにいきません。
選挙勝ちましょう。石に齧り付いてでも、選挙に勝ちましょう。
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