2024.05.02

【独自】紀子さまの「胃腸の不調」が心配されるなか…宮内庁が「潰瘍性大腸炎の薬」を大量購入していた

週刊現代 プロフィール

重度の潰瘍性大腸炎の人に使う薬

過去2年間を総計すると、その購入金額は約2400万円。これほどの費用を投じて宮内庁が購入している「インフリキシマブ」とはどんな薬なのか。医療法人社団鉄医会ナビタスクリニック理事長の谷本哲也氏が解説する。

「端的に言えば、免疫異常の病気の治療に用いられる薬です。なかでも使用されることが多いのは、潰瘍性大腸炎、クローン病、関節リウマチといったもの。ただ、いずれの病状にしろ、いきなり『インフリキシマブ』を用いることはほとんどありません。一般的なステロイド等の免疫抑制剤などを使用し、それで効果がなかった場合に投与するのが『インフリキシマブ』。中等から重度の症状の方に対して用いる薬です」

 

潰瘍性大腸炎は大腸の粘膜が炎症を起こす指定難病で、症状は腹痛や血便、下痢といったもの。安倍晋三元首相が患っていたことでも知られる。クローン病も同じく指定難病だが、潰瘍性大腸炎との違いは消化器全域に炎症が起きることだ。関節リウマチは指定難病ではないが、進行すると関節が破壊されさまざまな機能障害を引き起こす深刻な病気である。

谷本氏が続ける。

「『インフリキシマブ』の使用の方法は点滴による静脈注射です。高価な薬であり、100mgで約2万5000円。潰瘍性大腸炎などの免疫系の病気は完治させることが難しく、一生付き合っていかなければならない方も多い。定期的に『インフリキシマブ』を投与する必要があることを考えると、おひとりの患者さんであっても、年間の薬代が非常に高額になってもおかしくありません」

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