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マスク氏の「Twitterシッター」解除要請、米最高裁が上告取り上げず

イーロン・マスク氏

イーロン・マスク氏

Photographer: Alain Jocard/AFP

資産家イーロン・マスク氏はソーシャルメディアに投稿する際、証券取引委員会(SEC)との取り決めに従い、あらかじめ社内弁護士の承認を得なくてはならない。この「Twitterシッター」の取り決めを不服としたマスク氏の上告を、米連邦最高裁判所は29日、却下した。

  2018年にSECと合意した取り決めは憲法に定められた言論の自由を侵害すると、マスク氏は主張。最高裁判事らはこの訴えを取り上げず、意見書も発表しなかった。

  事の発端は2018年8月、マスク氏は自身の電気自動車(EV)メーカー、テスラを非公開化するための「資金を確保した」とツイッター(現X)に投稿。テスラ株はこれに反応して急伸した。

  SECは翌月、マスク氏が株主を欺いたとして提訴。同氏はその2日後、テスラの会長を辞し2000万ドル(約31億3600万円)を支払うことに同意し、SECと和解した。

  問題が再燃したのが2021年。マスク氏はツイッターへの投稿で自身が保有するテスラ株10%を売却する案を示し、ツイッター上の投票で賛否を問うた。これを受けてSECはマスク氏とテスラに召喚状を送付。同氏はSECとの合意破棄を求めて法廷闘争を再開し、ニューヨーク市マンハッタン地区の連邦高裁は昨年、同氏の訴えを棄却した。

 

原題:Supreme Court Rejects Musk’s ‘Twitter Sitter’ Appeal in SEC Win(抜粋)

 

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