株式会社みつばコミュニティ様は送迎バスの運行と管理を請負う事業会社です。幼稚園送迎バスや病院シャトルバス、地域のコミュニティバスなど社会の「足」として笑顔を乗せ、人や地域をつないでいます。今回はdip媒体や「コボット」導入の背景やその活用方法、今後の展望なども伺いました。
- 課題
- 求人掲載~面接までに時間がかかっている
- 求人媒体はホールディングスが全事業会社求人を一括管理。原稿の工夫や試作、即日掲載のスピード強化を目的に、自社単体で運用できる媒体を探していた。さらに年間4,000近くの応募があり、面接確定まで2週間ほどかかっていた事が課題。
- 結果
- 面接は10分で確定 意欲の高い人の採用にも繋がった
- 「面接コボット」により面接を10分もかからずに確定できるように。少ない人数でより多くの面接に対応できるようになった。また、媒体ごとに採用ターゲットを明確に設定し、就労意欲の高い人材の応募を増やす事ができた。
「しっかり求人内容を見てくれている」dip媒体で応募者の質に変化
はじめにdip媒体を導入した背景を教えてください。
株式会社みつばコミュニティ 品質管理部 部長 鈴木 積様(以下・鈴木様):dipさんの媒体を導入したのは2019年です。もともと当社は多様な媒体を活用しており、多くの媒体を使うことで「網を張る」ことが重要だと考えていました。当社はソシオークグループに属しており、Web媒体はソシオークホールディングス社が全事業会社求人を一括管理しています。採用を強化していくなかで、当社単体で運用できる媒体を持っていたほうが、原稿の工夫や試作、即日掲載のスピード感を持って採用ができるのではないか、という意見があり、dipさんの媒体を導入しました。
「バイトルNEXT」と「はたらこねっと」はどのように使い分けていますか。
株式会社みつばコミュニティ 品質管理部 人財開発課 課長 新井 千鶴子様(以下・新井様):当社の事業は送迎バスの運行管理で、従業員の多くが運転士です。この事業の特性上、「車1台につき1人」・「お迎えと送りの業務のため短時間勤務・中抜け休憩あり」という現場が多いです。「バイトルNEXT」でフルタイム勤務の方を募集し、5時間程度と勤務時間の短い現場は「はたらこねっと」で募集しています。媒体利用者の年齢層、仕事への意欲の指標とした面接予約・実施率などから、媒体分析を行った結果、現在の使い方が一番良いのではないかと考えました。
dip媒体を導入したことでどのような効果が出ましたか。
新井様:もちろん、募集要項によってバラツキはあるのですが、過去1年以上にわたり、「バイトルNEXT」と「はたらこねっと」を利用した結果、応募数や面接率が安定していることを実感しています。特に違いを感じるのは「はたらこねっと」です。「はたらこねっと」では就労意欲の高い方が応募してくれる印象です。短時間勤務の募集の場合、複数の媒体を使ってさまざまな会社に応募している方も多いため、求人内容を十分に読まずに応募するケースも少なくありません。しかし、「はたらこねっと」経由の応募者は「しっかり求人内容を見てくれているな」と感じることが多いです。
志望動機で印象的なものがあれば教えてください。
新井様:当社のメインターゲットは、定年退職して時間的余裕がある方・年金を受給しており、プライベートを充実させながら働きたい方です。年度ごとにトレンドがあるようで、近年は「社会貢献」や「人の役に立つ仕事をしたい」という動機で応募する方が増えてきているように思います。幼稚園のバスの場合は「子どもの頃から憧れていたから」「孫に自慢できるから」といった声が多く、介護施設の場合は「親の介護を経験したときに、送迎で助けてもらったから」という理由をよく聞きます。当社事業の送迎バス運転士の多くは「たくさん働いてたくさん稼ぐ」という職種ではない代わりに、定年退職して時間的・経済的な余裕が出てきた方が、新たなやりがいを見つけられる職種なのです。
年間4,000近くの応募も 少ない人数で多くの対応が可能に
次に「面接コボット」導入の背景を教えてください。
鈴木様:当社が「面接コボット」を導入したのは2020年のことです。年間4,000近くの応募があり、応募対応フローの改善に対して大きな課題感があったため、「新しいツールを使わせてほしい」と、導入に至りました。
新井様:営業所は全国にあります。面接設定は応募者から管理部に電話、応募現場と免許の確認後面接可能な日程を確認、次にその情報を面接担当に連絡して調整、応募者に連絡…というフローになるので、応募してから面接実施までの期間が2週間かかることも珍しくありませんでした。そのフローの改善と応募から面接実施までの期間短縮のために「面接コボット」を導入しました。
「面接コボット」によって効率化や生産性向上という観点でどのような効果が生まれましたか。
新井様:当社が対応できる面接日時をあらかじめ登録しておけば、応募者がそのなかから選んで予約してくれます。面接確定まで2週間かかっていたのが、いまでは10分もかからず、私たちは待っているだけで面接日時が確定します。圧倒的に手間がなくなりました。また、オンライン面接が主流になったおかげで、全国の面接が実施できるようにもなりました。
鈴木様:いままで電話対応のオペレーターを外部委託したのが不要となり、結果的に少ない人数でより多くの面接に対応できるようになりましたね。
定年退職後の方がメインターゲットとのことですが、「面接コボット」導入において応募者側のスマホの活用などで大きな問題はなかったのでしょうか。
新井様:たしかにその点はdipさんも当社も懸念していたのですが、実際に導入してみると応募者のみなさまが問題なく使えていますし、むしろ面接率は上がっているんです。また、「オンライン面接は初めて」という方も多いのですが、当社での面接をきっかけに、「これで孫ともオンラインで会えるね」なんて声も聞かれるので、私たちもうれしいです。孫の力は絶大だなと感じます(笑)。
「面接コボット」に感じる可能性 新しい職種には新しい活用方法を
dipからの支援で「助かった」と感じる点はありますか。
新井様:何か質問をしたらすぐ回答してくれるのがありがたいですね。たぶん私は同じことを何回も聞いているのですが(笑)、いつも丁寧に教えてくれます。私自身も営業経験があるのでよくわかるのですが、お客様にすぐ返すのはとても大事です。しかし、意外に大変なんですよ。なかなか返せないタイミングもあります。そんな時、dipさんは必ず1回電話くれたり「 後で送ります」と一言くださいますので、誠実な対応だなといつも思います。
最後に、みつばコミュニティ様の今後の展望を教えてください。
鈴木様:「面接コボット」はまだまだ活用方法があると思っています。面接以外の活用として説明会などの予約フォームとしても利用しています。事業としてはバスの運転にとどまらず、「モビリティ事業」という広い領域で事業展開をおこなっていきたいと考えています。新しい事業・職種にあわせて、新しい採用方法も必要になってくると思いますので、今後もdipさんの力をお借りしながら事業と雇用の拡大を目指していきたいです。