銀座アスターでは古くから高校生を主力と考えており、紹介での入社が多いとのこと。高校生採用に対する姿勢について伺いました。

――銀座アスターではいつから高校生の採用を強化しはじめたのですか。

内田達也（以下、内田）：私は入社して30年ほど経つのですが、入社当時から当たり前のように高校生が活躍していましたね。すでに高卒の正社員・アルバイト採用ともに抵抗なく、教育体制も整っていました。

――高校生のみなさんは、どのように銀座アスターを知り入社しているのでしょうか。

齋木千珠子（以下、齋木）：もちろん「バイトル」で知っていただくことも多いですが、スタッフからの紹介や、銀座アスターに来店するお客様のご家族という場合もあります。

ご家族が同じ店舗で働いていることもあれば、おじいちゃんおばあちゃんやご両親が銀座アスターの常連客で、そのお子様やお孫様が入社するというケースもよくありますよ。

内田：このような背景から当社の紹介制度を強化しました。以前は紹介による入社で1万円分の食事券を渡していましたが、現在は最大2万円まで増やしています。

もともと紹介で入社しやすい社風でしたが、制度の見直しによって紹介による入社人数が昨年の2倍以上に増えました。

――紹介による入社が多いということは、それだけ安心して働ける場所だといえますよね。

齋木：まさにそうですね。私自身も大学1年生のときに銀座アスターでアルバイトを始め、大学卒業後に正社員となっています。私のようにアルバイトとして入社してそのあとも正社員として働き続けている人は珍しくなく、現在も各店舗に数名はいますよ。

内田：親御さんも「銀座アスターなら大丈夫」と安心して預けていただけますね。また、2020年の新型コロナウイルス流行以降も、採用を止めることはなくアルバイトを減らすこともしませんでした。

世の中にはやむを得ずアルバイトを減らした企業もあったと思いますが、当社はずっと雇用を守り続けています。

銀座アスターには長い時間をかけて教育体制を整えてきた歴史があります。「アルバイトは初めて」という高校生でも安心して成長できる研修制度や、学業との両立を支援する取り組みについて伺いました。

――新しいスタッフが入社した場合、どのような研修があるのでしょうか。

齋木：当社にはトレーナー制度というものがあり、新しい方が入社したときは店長や「銀座アスターのことなら何でもわかる」くらいのベテランメンバーが教育担当となり、マンツーマンで丁寧に教えていきます。

「アルバイト自体が初めて」という高校生でも最初はトレーの持ち方から教えますし、ひとつのポジションの仕事から丁寧に覚えていただきます。「あれもこれも一気に教える」なんてことはありませんので、不安に感じることはないかと思います。

内田：前菜の出し方や料理の説明も教えますが、料理についてはまかないとして試食してもらいます。実際に食べてみることで、銀座アスターの料理を自分の言葉でお客様に説明できるようになるはずです。

高校生にとっては「中華料理を食べられる」ということも、働く楽しみのひとつになっていると思いますよ。

――接客の場面ではお客様に料理を説明することも多そうですね。

齋木：たしかに、お客様から料理について質問されることは多いですね。しかし、料理の説明が詳しく書かれた「菜の知識」というテキストが各店舗に置いてあるので、高校生でも正社員と同じようにお客様からの質問に答えられるようになります。

研修に必要な資料がテキストとしてしっかり用意されている点も当社の良さです。テキストで学んだことを、店舗で実物を食べたり手に取ったりしながら覚えていくことで、未経験からのスタートでも安心して成長していただけます。

△料理の説明が詳しく書かれたテキスト「菜の知識」

――銀座アスターは高級感あふれる店内が特徴ですが、マナーや言葉づかいになじみのない高校生もいるのではないでしょうか。

齋木：当社では料理のテキストだけでなく、接客用語やマナーを解説している「サービスマニュアル」というテキストも用意しています。もちろん研修期間はトレーナーと一緒に学んでいきますし、研修が終わったあとも先輩から「こういう言葉づかいが良いよ」「こういう風に言い換えた方が良いよ」とアドバイスをもらえます。

最初は接客の言葉づかいに慣れないかもしれませんが、仕事をしているうちにだんだんと身についてくるはずです。基本がしっかりしていると、本当にさまざまな場面で役に立つなと感じますね。私も最初は、覚えることが多くて大変だったのですが、トレーナーだけでなく周りの先輩たちがすごくサポートしてくれたおかげで乗り越えられましたね。

※職場イメージ例です

――学業との両立を支援する取り組みについて教えてください。

齋木：高校生だと学校終わりに2～3時間働くことが多いですね。土日は最長8時間までで、平日・土日ともに残業してもらうことはありません。また、テスト期間についても事前に申告しておけば、2週間休むこともまったく問題ないですよ。

さらに、当社ではアルバイトでも有給休暇がしっかり付与されますので、高校生の場合は有給休暇をテスト期間にあてることもありますね。

銀座アスターはもうすぐ創業100周年をむかえる歴史あるお店。だからこそ、ここでしか得られないやりがいとは何か、高校生へのメッセージとともに伺いました。

――銀座アスターならではのやりがいは何だと思いますか。

内田：高校生だと社会人と接する機会はあまりないと思いますので、同世代と遊ぶのとは違う楽しさがあります。また、銀座アスターは経済的に余裕のあるお客様が多く来店します。

私が若いスタッフによく伝えるのは「銀座アスターに来店するお客様はみな、お客様ご自身が一生懸命働いてきた。いまの姿はこれまで積み重ねてきた努力の結果」ということ。その姿を間近で見られるのも、高校生にとってはひとつのモチベーションになると思うんです。

※職場イメージ例です

齋木：当店ではお客様と会話することが多いのですが、お褒めの言葉をたくさんいただけますね。「あなたの笑顔いいね」「説明が分かりやすかった」「おすすめしてくれた料理がおいしかったよ」と小さなことでも気にかけてくださるので、そのたびに「もっとがんばろう」と思えるんです。

私が大学を卒業するときには、お客様からプレゼントをいただくこともありました。学生のうちからお客様とのつながりができたのはすごく良い経験でしたね。

――高校生に期待することは何でしょうか。

齋木：一番大切なのは素直さだと思います。高校生の吸収力は本当にすごいので、接客用語や料理の知識がまったくなくても、素直に教わりながら仕事を続けてもらえれば絶対に成長できます。

高校生でもサービスレベルが本当に高いスタッフもたくさんいるので、不安に思うことなく飛び込んでもらえればいいんじゃないかと思います。

――最後に、銀座アスターの求人を高校生におすすめできる点を教えてください。

齋木：どのスタッフも、新しい人が入社すれば「ちゃんと育てよう」という意識がありますので丁寧な教育を受けられるはずです。そうでないとお客様に適切な接客が提供できないだけでなく、高校生本人も自信が持てなくなってしまいますからね。

銀座アスターには本当に良いところがたくさんあって、安心して働きながら人間的に成長できる環境があります。

内田：銀座アスターはもうすぐ創業100周年をむかえますが、「お客様にまた来ていただくためにどうするか」ということだけを考えて、毎日毎日走ってきました。

お客様のなかには、おじいちゃんおばあちゃんの世代から孫の世代まで、3世代に渡ってご利用いただいてるケースもあります。まっすぐ走ってきているからこそ銀座アスターを支持いただいている。私はそう思います。