2022年より高校生の採用を強化しているエービーシー・マート社。最近の高校生アルバイトの採用状況や働きぶりについて伺いました。

――はじめにABCマートでの高校生の採用状況を教えてください。

河島 省司（以下、河島）：当社では2022年から高校生の採用を強化しており、多くの店舗から高校生に関する良い評判を聞くようになっています。高校生は全国さまざまな店舗に在籍しているほか、直近で入社した従業員のうち約10％が高校生となっています。

――河島さんは20年以上の現場経験があるそうですね。高校生の働きぶりはいかがですか。

河島： 現在も店舗に入ることがあり高校生と会話する機会もあるのですが、やはり素直で良い子が多いです。教えたことをどんどん吸収して成長していくので、今後も高校生の採用はさらに強化しても良いと思っています。

――実際にABCマートの店舗で働いた経験もある河島さんからみて、どんな点が良いと感じますか。

河島：どこの店舗も仲が良いなと感じますね。休憩所では、高校生や主婦（夫）、フリーターなど年齢も立場も異なるスタッフが集まり、和気あいあいと話している姿をよく見かけるんです。

また、一度退職した人が戻ってきてくれたり、退職したあとも連絡を取り合ってご飯に行ったりと、とても良い関係を築いていることがわかります。

高校生の採用を強化したことで「アルバイトが初めて」という人とも多く接してきたといいます。現場での教育体制や学業との両立のしやすさ、アルバイトの評価体制について伺いました。

――高校生だと「アルバイト自体が初めて」という場合もよくあるかと思います。新しく入ったスタッフへの教育体制を教えてください。

河島：教育担当が専属でつくこともあれば、複数人が教えていく場合もありますが、いずれもコミュニケーションをしっかり取りながら一つひとつ教えていきます。

当社の武器はやはり人間関係の良さですし、先輩スタッフの全員が「きちんと教えよう」という姿勢ですので、教えられる側にとっても安心してもらえるはずです。

また、現場の全員が新しいスタッフのことを気にかけているので、入ったばかりの人を孤立させることなくサポートしていきます。仕事に慣れてきた場合でも、高校生スタッフ一人でお店に立たせることはしませんので、何か困ったときも必ず相談できる体制を整えています。

※職場イメージ例です

――1日のシフトで最低出勤時間はあるのでしょうか。

河島：1日の最低出勤時間はなく、週で10時間以上働いていただければ問題ありません。そのため、平日に学校が終わってから2時間働いたり週末に集中させたりと、高校生一人ひとりにあった働き方ができると思います。

もちろん店長も店舗全体としても、学業優先でがんばっていただきたいと思っていますので、学校のテスト期間などは相談のうえ調整しています。

※職場イメージ例です

――アルバイトの評価体制として、店長だけでなくそれ以上の役職の方も店舗をよく回っているそうですね。

河島：店長だけでなく、数店舗を管理する「スーパーバイザー」や、より広範囲の店舗を管理する「ブロック長」がよく店舗に足を運ぶことで、店舗でしっかりがんばっている人を評価できる体制を作っています。

私自身もそうだったのですが、普段は店舗にいないような偉い人からほめられるとやっぱりうれしいですよね。私自身がスーパーバイザーをやっているときも、店舗を回りアルバイトに声をかけるなかで「自分を必要としてくれたのがうれしかった」といってくれた高校生もたくさんいましたよ。

――高校生アルバイトに期待することはありますか。

河島：高校生でアルバイトが初めてだとしても、商品の知識や言葉づかいなどは店舗で丁寧に教えますので心配はいりません。一番重要なのは「接客が好きかどうか」だと思います。

私は現場を20年経験していても「接客は難しい」と感じますが、まさにそれが接客の楽しみでもあるんです。仕事に慣れるまでは少し時間がかかりますが、そこを乗り越えればABCマートの仕事を楽しいと思ってもらえるはずです。

――最後に、ABCマートの求人が高校生におすすめできる点を教えてください。

河島：接客や年齢の違う人とのコミュニケーション、在庫整理、レジなど幅広い仕事ができるようになるので、勉強になることが本当に多いです。きっと高校を卒業したあとも、ABCマートでの経験は社会に出ても役に立つはずです。

私自身、息子がいるのですが社会勉強としてABCマートで働いてほしいなと思っているくらいですよ（笑）。それくらい、おすすめできる場所だといえます。