ちんちん亭一夏くん   作:散髪どっこいしょ野郎

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前回のあらすじ
魔性のお掃除電脳ダイブだ…!
おっ仰け反り婚約宣言かな
オラッ!結婚記念ピス○ン!
VTちゃん愛してる♡



五話

『イチカ♡イチカ♡スキ♡スキ♡』

 

「ヌルヌルボディ液状化しやがって…可愛いね♡」

 

真っ白な世界の中で愛し合う二つの存在。

形を変えながら異形が少年と絡み合うその光景は

TRPGならSAN値の一つや二つは余裕で持ってかれるだろう。

 

それを光の消えた目で見つめながら白式は何かを決意した。

 

『イチカ♡♡ワタシノコト、スキ♡♡♡??』

 

「可愛いこと聞いてくれるなぁ

もっと好きになっちゃうよ。当たり前だろバカチンが

社会常識も教え込む必要有りだな。」

 

一週間に二回ゴーレムを愛撫する姿を見せつけられ、

就寝時間になればこっそり電脳ダイブした一夏とVTとの蜜月を自分のコア内で披露され、

彼が居ない間はすっかり人懐っこくなってしまった彼女に物理的に絡まれる。

 

別にVTに懐かれることは嫌いではないが、

こうもズタズタに精神をやられてしまうとキツいものがある。逆によくこんな生活を続けられたな。

 

臨海学校に向かうバスの中で寝たフリをしながら彼女に会いに来ている一夏のことを、白式だけが知っていた。

 

ちなみに白式のコアにはVT以外にもう一つのIS人格がいるのだが、彼女はあまりにも宇宙悪夢的な一夏の生活を見続けることに耐えかねコアの奥深くで寝込んでいる。

 

 

 

 

 

学年別トーナメントは何事もなく終わり、ISの稼働訓練ということで臨海学校が開始される。

トーナメントの優勝者はラウラだった。

決勝戦では凰鈴音と激闘を繰り広げていたが、僅差でラウラが勝利を収めた。

 

一夏は初戦で相性不利のラウラに当たり敗北。

催眠など使おうものなら阿修羅千冬からの煉獄教育を受けることになるので、大人しく語録連発だけにしといた。千冬は夜叉になった。

 

 

 

 

 

 

 

海沿いの旅館に到着する一夏一行。

実習の後はフリーな時間になるので、生徒達は思い思いに海を楽しんでいた。

 

なんと一夏は皆と同じように海ではしゃいでいた。

鈴音と泳ぎシャルロットやラウラとビーチバレーをしセシリアや箒と駄弁る。

ちんちん亭の語録以外全て忘れて遊ぶ姿は、

青春時代を生きる若者そのものだ。

 

平和に終わった一日目だが

 

二日目の朝、この世界に終焉が訪れる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

眠りながらVTシステムと交わり、

VTシステムと交わりながら起きた一夏。

 

彼が旅館を歩いていると庭に兎の耳のような何かが突き刺さっていた。

 

「一夏さん、これは一体…?」

 

「…。」セシリアの問いに言葉も返さず彼は何の躊躇いも見せずに引き抜く。

 

するとなんという事だ。空から人参を模したロケットが振ってきたというではないか。

中からは不思議な格好をしたワガママボディの女性が出てくる。

 

「ハロハロー!久しぶりだねいっくん!

みんなのアイドル、篠ノ之束さんだよー!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼女こそISの開発者であり、公式チートのスペックを持ち最も同○誌に出しづらい女である篠ノ之束。

 

彼女はISが兵器として扱われてから失踪していたが、

何故か現在一夏の目の前にいる。

 

「いっくんかっこよくなったねー!

箒ちゃんとは仲良くしてる?」

 

一夏にそう話しかける所からとても友好的な人間に見える彼女だが、その実とんでもねぇ女で基本的に普通の人間とは会話をしようとせず何か話したかと思えば罵詈雑言を吐きまくる。

天才すぎる束は人類の殆どを見下し、心を許す相手は実の妹である篠ノ之箒と人類最強格の身体能力を持っている織斑千冬とその弟織斑一夏の三人のみ。

 

「箒ちゃんがどこにいるか知ってる?」

 

「その前にちょっと俺の部屋寄ってきませんか束さん。」

 

ちんちん亭ミームに曝露されてから初めて語録以外を喋った一夏。彼は一体どうしてしまったのか。

 

「えーなになにー?なんかあるのー?」

 

「久しぶりにあったんで少しマッサージでもしようかと。これでも結構うまくなったんですよ?」

 

「いっくんがマッサージしてくれるの?

いいよー行こう行こう!」

 

篠ノ之束はゴーレム戦での一夏を見ている。天才である束も想定出来なかった数々のイレギュラーから、一夏は束の中で千冬以上に警戒すべき人間となっていた。

それからは彼の生活をIS学園のザル警備カメラをハッキングし盗撮盗聴をしていた。

 

その中で印象に残ったのは彼の催眠能力と特徴的な言葉使い。彼がその異常なセリフを吐く時に催眠能力が発現する事を知った束は、今の会話で自分に催眠をする気はないと判断し、一夏について行った。

仮に催眠されたとしても、細胞レベルのオーバースペックである自分にはあまり効くことはないので探るだけ探ろうと彼女は考えたのである。

 

置いてけぼりにされたセシリアは一夏が普通の言葉使いをしていたことに驚愕していた。

 

 

 

 

 

「それじゃあ始めますよ。」

 

「はーい。」

 

オイルを手に塗り込みマッサージを始める一夏。

シャルロットやラウラの時よりも強く激しく束の身体を揉み込む。

 

「んふ〜やっぱりいっくんのマッサージは気持ちいいね〜。」

 

気持ちよがってはいるが全くア○メする様子は見せない束。しかしこれしきで狼狽える一夏ではない。

 

束が程よくなってきたのを感じた一夏はいつものように語録を吐く。

 

「スケベすぎる…。」

 

「…いっくん?」

 

それ即ち催眠の合図であり、怪しんだ束だったがもう遅い。彼の必殺の奥義が放たれた。

 

「催眠!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ッ───────ふぅ。何の真似かな いっくん?」

 

なんという事だ。催眠が効いていない。いや、効いてはいるのだ。しかしそこから抜け出すのが早すぎる。

 

前述の通り細胞レベルのオーバースペックの束には睡眠薬や○薬などといった類いのものは通用せず、従って催眠も効果がない。

 

ISを展開させて組み敷こうとしてもその辺のIS乗りなら生身でも鎮圧できる束には、今の一夏では武力で押すことは不可能。

 

薬が効かず催眠が効かずISでは勝てずマッサージも効果は薄く頭脳でも身体能力でも負けている。

 

果たしてちんちん亭一夏はこのまま敗北してしまうのか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちんちん亭の催眠は同○誌に登場するおじさん達の努力の賜物であり、妖怪だろうがなんだろうが○してきた絶大な威力を誇る物である。

 

だがしかし、ちんちん亭の真の力は催眠による物ではない。

 

催眠が効かなかったら負ける?否、

ちんちん亭の真の力、それは───

 

 

 

 

 

 

「おっと。今日は随分積極的だねいっくん。

その様子だと束さんにも催眠をかけようとしたのかな?」

 

押し倒されても余裕を見せる束。ここから何をされようとも反撃できる自信があったからだ。

 

一夏は彼女に覆い被さると───唇を這わせ抱きしめた。

 

(んっ…?)

 

襲ってくるわけでもなく、突然の一夏に戸惑う束。実際襲われてはいるのだが。

 

「いっくん?何を───っ!?」

 

異変が生じる。

 

 

 

 

 

そう、ちんちん亭の力は催眠だけではない。

全てのちんちん亭世界で女達を屈服させた○○○○のテクニックこそが、本当の最終奥義。

 

♡と嬌声と語録で埋め尽くされるページはその圧倒的なまでの力がもたらしていたのだ。

だがここで油断は禁物。ちんちん亭本編では時々超絶名器を持っている女の子に負けそうになるおじさんがいる。

それでもIS世界で最高峰のスタイルを誇る篠ノ之束に一夏は挑戦状を叩きつけた。

 

ISの半分以上のいざこざは篠ノ之束のせいであり、彼女に勝つことで世界は平和に近づくのだ。

 

海沿いの旅館の薄暗い一室の中、

最大最強の決戦が始まる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ルールはこうだ。

織斑一夏の「雪片弐型」で篠ノ之束の「シールドエネルギー」を削り、ISの操縦者を保護する「絶対防御」を貫通させれば一夏の勝ち。

織斑一夏が「零落白夜」を発動させてしまい、「シールドエネルギー」を消費しきってしまえば篠ノ之束の勝ち。

白式の零落白夜は強力な能力だが、使う度にシールドエネルギーを消費するという欠点があった。

それは一夏の「雪片弐型」でも変わらない。

難攻不落の篠ノ之束。

彼に残された武装は一本のブレードのみ。

 

 

「この「展開装甲」のとこなぞりあげるの好きだろ!

好きだと言え!」

 

「あっ 、 んっ 、 な、にこれぇ…」

 

「雪片弐型」で「斬りつける」織斑一夏。

 

「だんだん「零落白夜」が高まってまいりましたよ。

身体温かいね…♡「試合」専用女!

もっと「絶対防御」しろ!」

 

「いっ、くん… こんなことでっ、たばねさんはぁっ、」

 

「着○せよ!兎退治だ!死ね!」

 

「んんんんっ…!」

 

一方的に進んでいくかのように見える「試合」だが、

織斑一夏もまた追い詰められていた。

 

(クソ…すげぇ「瞬時加速」だ。「雪片」持ってかれる…!)

 

束のその「機体」は、この世の男たちの肉○を煽るとても魅力的なものであり、育ち盛りの高校生一夏にはかなりの苦戦が強いられていた。

 

一夏の「零落白夜」は篠ノ之束にも相応の破壊力が見込めるが、「シールドエネルギー」が枯渇してしまえば「白式」が「展開」できなくなるのだ。

 

「いっ♡くんっ、いいっ、かげんに…っ♡」

 

「これはマッサージだよ?

ワガママでかわいいね♡」

 

好機。

 

「「雪片」で死ね!イケっイケっイケっ!」

「丹精こめろ!期待してるでしょかわいいね♡」

「う〜ん?このクソデカイ「装甲」が邪魔だなぁ

なんでこんなに下品に育ったんですか?」

「自分が猥褻女性だという反省が全く足らないようだな。」「ほんとに誠心誠意辞めさせようと思ってる?このデカ「紅椿」みるとそうは思えねぇな。」

 

「〜〜〜〜〜♡♡……ッ!〜〜〜〜〜ッ…」

 

しかしとうとう限界か織斑一夏、「雪片弐型」を振るう手を止めてしまう。

まだだ。まだ終わらない。

 

「催眠ッッッ!!」

 

「ヴ゛オ゛ッ゛♡!?!?!?」

 

篠ノ之束の「シールドエネルギー」を減らして抵抗力が薄まってからの催眠。まだまだ止まらない。

 

「催眠!催眠!催眠!催眠!催眠!催眠!」

 

「お゛ぉ゛ぉ゛お゛っ゛♡ヤベッ♡あ゛っ♡うぎっ♡

い゛っ♡や゛めっ♡お゛っ♡お゛お〜っ♡ホォ〜ッ♡」

 

 

 

これはR18ではない。

ISバトルである。

 

 

 

 

 

「もぅ…♡ゆるして♡ゆるして…♡いっくん…♡」

 

「オラッ!天災のくせになにイッてんだオラッ

奴隷になれ!服従の気持ち見せろっ「絶対防御」しろオラッ!!死ねっ!!」

 

「わかっ♡たからぁっ♡どれいにっ♡なるからぁ♡」

 

「…ッ!」

 

 

 

 

織斑一夏の人に向ける意識は、一番上から大体こんな感じである。

実姉で家族の織斑千冬

恋人のVTシステム

ウザ絡みできる友人である凰鈴音

白式

篠ノ之流剣術のコーチをしてくれる篠ノ之箒

数少ない嫁候補のラウラ・ボーデウィッヒ

かわいいかわいいゴーレムⅠ

優しいクラスメイトのセシリア・オルコット

かわいいペットのシャルロット・デュノア

その他大勢の一般人

 

束をそのさらに最下層の○奴隷にまで徹底的に叩き落とすため、織斑一夏は容赦しない。

 

 

 

 

「オラッ!イケっ!イケっ!死ね死ね死ねッ!今日こそ死ね!イケっ!死ねっ!死んでっ!死んでくれやッ!」

「ぬおぉぉおおぉんっ♡死ぬっ♡死んじゃうっ♡死んじゃう死んじゃうんぉおぉぉぉおおっ♡やっと死ねるっ♡今日こそ死ねるうっ♡」

「あっ!テメ!ISを残して死ぬんじゃねぇ!

ふざけんな生きろッ!絶対生きろッ!つーか死ぬ気ねぇだろてめぇこんな「紅椿」締め付けやがってイケやッ!生きろッ!イけッ!」

「待ってぇ♡いまイってりゅっ♡イってるからちょっとまって♡まって♡まっ♡あっ♡あぁあああ♡♡おおおおおおっ♡おっうぉぉお♡おかっ♡おかしくなりゅっ♡

ほぉほぉぉぉうっ♡」

 

 

 

 

その後も時間いっぱい束は「雪片」で蹂躙された。

織斑一夏の「シールドエネルギー」を全て使い切り

渾身の「零落白夜」が篠ノ之束の破られたことのなかった「絶対防御」をブチ抜いて解き放たれた。

これで黒幕は完全に堕とされ、世界最高の頭脳は白痴なる無知無知ブレインに染め上げられたのだった。




最後の一文言いたかっただけなんです♡
マジで手持ちの語録全部持ってかれるかもしれねぇ…
不安になってきた

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