第1回「さわやかのハンバーグをさわやかに食べよう」
2024年4月29日(月・祝日)は死肉の日ということで「さわやかのハンバーグをさわやかに食べよう!」企画が厳かに開催されました。参加者は四名。江戸川区のジャンヌ・ダルクと、茨城のジョン・レノンと、埼玉のアラン・ドロンと、南房総のジャック・ニコルソン。熱海から隣駅の函南まで電車で七分の距離をあえて四時間かけて徒歩で向かい、肉体をボロボロに疲れさせた状態で食べるさわやかのハンバーグは真の意味でさわやかであるという仮説を検証するために、私たちは朝十時に熱海駅前に集合をして、初対面の挨拶もそこそこに出発しました。
茨城のジョン・レノンが、あろうことかハードケースのギターを持参して来ました。絶対に途中でバテるぞと思いましたが「大丈夫です」と胸を張るジョンを信じて、熱海峠に突撃しました。案の定、途中でジョンが露骨に遅れ出し、ジャンケンで負けた人がジョンのギターを背負うことにしました。不思議なもので、四時間も共に歩く経験をすると、年齢も性別も社会的な肩書きも関係なくなり、連帯感が生まれます。四時間も歩くなんて俺たち全員バカだね、的な一体感が絆を深めたのだと思います。ある者はシャボン玉を吹き、ある者はシュークリームを配り、ある者は癖の強い話題を提供しました。
二時間ほど歩いた先にボロボロな食堂があり、江戸川区のジャンヌ・ダルクを放置する形で男性陣は入店しました。上司の陰湿な虐めにより会社を退職し、現在は失業手当で生活をしているジョンは三百円の珈琲を頼みましたが、他の男たちが麺類を頼む姿を見て「やっぱり僕もラーメンを食べたい」と言いました。ジョンは、みんながギターを持ってくれたことへの感謝を「自分一人で子育てしなくてもいいんだと知ったシングルマザーと同じ気持ちです」と表現しました。次は介護職で働きたいと思っているジョンは、しかし、なかなか思う通りに体が動かずに満足な就職活動ができていません。お金のためになるとまったく動けないのに、まったくお金にならないことのためならはるばる熱海まで行ける不思議を、私たちは噛み締めました。
ジャンケンに負け続けた江戸川区のジャンヌ・ダルクは「なんでなんだよ!」と悪態を吐きまくりながら、参加者随一の健脚に自分自身で驚き「自分の可能性を知った」と感激を噛み締めていました。埼玉のアラン・ドロンから趣味はあるのかと尋ねられたジャンヌは「趣味って業が深いですよね」と答えました。その面構えは「趣味なんて生ぬるいことを言ってないで、これのためなら死ねるってことをやれよ。激しく生きて激しく死ねよ。私はそれで何度自分自身を燃やしたことか」と言っているようでした。色々はしょりますが、結局、さわやかまであと四十分という距離のところで、たまたまさわやかのホームページを見たら「現在250分待ち」と表示され、やってられるかとなった私たちはそのまま函南駅に向かって熱海に帰りました。電車を待つ間、ジョンがイマジンを演奏しました。すると、彼方から「感動しました」と見知らぬ青年が現れて、ジョンと握手をしました。演奏中、ジョンのチャックが開きっぱなしだったので「心もチャックも全開だな」と思いながら、私たちは最高のフィナーレを迎えました。
ひたすら歩いていたら「もはやさわやかなんてどうでもいい」となりました。結果より過程と言いますが、これかと思いました。目的は果たせませんでしたが、充実した時間を過ごせました。次回は「マリトッツォを待ちトッツォ」をやりたいと思います。マリトッツォを出す店に開店前に並び、瞑想をしながら開店を待つ的な企画です。基本的には「ただ、言いたいだけ」でやっているために、内容は大きく変更する可能性があります。誰か「ここのマリトッツォは最高だよ」というお店を知っている方は、教えてください。次回の開催場所は、そこになります。瞑想も散歩も気持ちいいですが、一人だとなかなかやれないと思います。一人ではなかなかやれないことも、みんなとなら、できる。南房総のジャック・ニコルソンの凄さはネットに書けない内容であるために、今回は割愛をさせていただきます。内なる冒険者を目覚めさせる「冒険者たち」と名付けられたこの企画。参加してくださる冒険者たちを募集しております。 第2回「マリトッツォを待ちトッツォ」 おおまかな予定
coming soon...!!
4月29日(月・祝日)静岡県熱海市界隈
以降、FREE!(呼ばれた場所に行きます)
連絡先・坂爪圭吾
LINE ID ibaya
keigosakatsume@gmail.com
SCHEDULE https://tinyurl.com/2y6ch66z
バッチ来い人類!うおおおおお〜!
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