渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

似ているモチーフ

2024年04月29日 | open



中学生の時、県展→関東で
水彩画で金賞を2度貰った。
美術の時間に提出した作で、
教師が勝手にコンクールに
出典した作だ。
ゆえに作品は中学校に残り、
作者の手元には返って来て
いない。
一つは中2の時で一つは中3
の時。
マンモス校だったので、朝礼
の時に全校生徒の前で表彰さ
れたのが多少恥ずかしかった。
何の前触れもなく、突然全校
生徒の前で呼び出されて校長
が壇上で表彰状を授与したか
らだ。仲間内のツッパー君と
女生徒たちの間でざわめきが

起きた。それまで市内のバス
ケ大会が母校で開催されて
いて、私はパワーフォワード

ゼッケン8のレギュラーで活躍
していたので(剣道部はドさぼ
り)、バレンタインでは手作
りチョコが38個、既製品チョ
コがさらに何個も届く有名人
ではあったが、まるでヒー
ローを讃えるかのような歓声
と拍手には正直驚いた。
絵を描くのは、そういう事

ではないのでは、とも思った
からだ。

中2の時の作は二人一組で人
物画を描くものだった。
入賞により二人ともその年
の学期の通信簿は美術が5
だった。T君という友人を
描いた。
水彩画だが自分で考えた特殊
な技法で描き、独特な透明感
がある描画にした。
その作品を美術担当教師が

作者に無断でコンクールに
出展し、それが金賞を取った
のだった。
もう一つは、反戦をテーマに
描いた作で、紫色を主体にし
た彩色で暗闇の遠くに西洋の
城があり、その背景に髑髏の
月を描いた。色調が独特で、
これも例の技法を使って描い
た。

その2作目の雰囲気に上掲の
画が似ている。
この画よりも赤と黄色と紫が
溶け合う色調だったが、凡そ
の雰囲気は似ている。髑髏が
もっと小さく、不気味とも見
える西欧の城が遠景にあるが。
そして、髑髏の眼の中にも
おぼろげに暗く像が浮かぶ
描画にしていた。
なぜ、そうした暗いタッチ
の絵画が入賞したのか今も
よく判らない。

ネット上で雰囲気が似ている
画を見つけたので紹介した
次第。
 

 


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