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うたらばvol.35【仕事】
うたらばvol.35【仕事】
更新履歴
4/24 | 月刊うたらば4月号、採用作品公開! |
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3/23 | 月刊うたらば3月号、採用作品公開! |
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月刊うたらば採用歌
2024年4月号|テーマ「使」 36首 (応募総数 655首)
実家とはりぼんの付録のトランプが未使用美品で見つかる遺跡(ともえ夕夏)
帰国子女の彼女が使う日本語は一昔前の教科書にある(corazoncito)
「強」以外押さない掃除機ああ俺が人を使わぬ立場でよかった(ふうらい牡丹)
未使用のまま色褪せた消火器が春の廊下のどこよりも春(葉村直)
大使館ばかり集まるこの街で昼は牛丼屋に決めている(アカマツヒトコト)
せめて死ぬ前にと使ったポイントにまたポイントがついて死ねない(泰源)
エピローグみたいな夜だ僕たちは使い古しのジョーク重ねて(牧角うら)
一回も使わなくってよかったね防災リュックを詰め替えながら(早坂つぐみ)
Excelを使いこなせるあの人がピーマンを避けつづけるランチ(丸瀬まる)
ぶら下がり健康器具とハンガーの仲が良いから使わないだけ(茜谷とう)
間違った使い方ですサイダーを振るな笑うなこっち向けるな(早坂つぐみ)
使い捨てカメラできみを撮ったこと思い出は処分できないひかり(中山史花)
未使用のクリアファイルを持て余し大きいクリアファイルにしまう(涸れ井戸)
お使いのandroidはウイルスによって勝手に愛つたえます(岸村真依)
楽しむというより使い切りたくて今宵も灯すアロマキャンドル(小川リ)
畳むたび使い古したハンカチの四隅は少しずつずれている(梅鶏)
一昨年の創味シャンタン使い切り新しい章の幕が上がる(涸れ井戸)
電子マネー使えないおはぎ屋さんのそういうとこも好きで通った(長尾桃子)
使い方読まずに使い壊す父 読み込んでなお破壊する母(仙葉雅之)
祝福の天使みたいな顔をして舞い降りてきたビニール袋(石川真琴)
ここぞというときがなかなか来ないまま使えない万年筆がある(鴨岡佑)
塩だけじゃなくて魔法も使うのか母のおにぎり超えられなくて(澪那本気子)
ストローを使へるやうになつた日のわたしも母に刻まれてゐる(朧)
手のひらをおおきく使い糠床に朝のひかりを含ませてやる(芍薬)
補欠にもランクがあって僕たちはトンボ使いのベテランである(芍薬)
使用期限過ぎたリップも捨てられずいつも迷ってばかりの人生(ヤミ)
良心というより謎の使命感で倒れたチャリを全部起こした(関根裕治)
消しゴムを使い果たして無になった瞬間をまだ見たことがない(関根裕治)
リビングに掃除機かけるわたくしを猛獣使いのように見る猫(風花 雫)
お互いに使いまわした文言の皺を伸ばして進む面接(なにもの)
円形の蛍光灯を変える時あなたが少し天使に戻る(猫背の犬)
命懸けなんて言葉を使うとき僕らは死から一番遠い(まちりこ)
日曜日コンビニでしか使わない自分の声が意外と高い(衣未(みみ))
使用ゼロそれでもかかる基本料 生きてるだけで要る基礎代謝(東畑政憲)
最後まで使われなかった駒を見て自分と重ね熱い茶をのむ(大橋奥文)
さっき聞いたあなたの電話番号は現在使われておりません(田中ましろ)
帰国子女の彼女が使う日本語は一昔前の教科書にある(corazoncito)
「強」以外押さない掃除機ああ俺が人を使わぬ立場でよかった(ふうらい牡丹)
未使用のまま色褪せた消火器が春の廊下のどこよりも春(葉村直)
大使館ばかり集まるこの街で昼は牛丼屋に決めている(アカマツヒトコト)
せめて死ぬ前にと使ったポイントにまたポイントがついて死ねない(泰源)
エピローグみたいな夜だ僕たちは使い古しのジョーク重ねて(牧角うら)
一回も使わなくってよかったね防災リュックを詰め替えながら(早坂つぐみ)
Excelを使いこなせるあの人がピーマンを避けつづけるランチ(丸瀬まる)
ぶら下がり健康器具とハンガーの仲が良いから使わないだけ(茜谷とう)
間違った使い方ですサイダーを振るな笑うなこっち向けるな(早坂つぐみ)
使い捨てカメラできみを撮ったこと思い出は処分できないひかり(中山史花)
未使用のクリアファイルを持て余し大きいクリアファイルにしまう(涸れ井戸)
お使いのandroidはウイルスによって勝手に愛つたえます(岸村真依)
楽しむというより使い切りたくて今宵も灯すアロマキャンドル(小川リ)
畳むたび使い古したハンカチの四隅は少しずつずれている(梅鶏)
一昨年の創味シャンタン使い切り新しい章の幕が上がる(涸れ井戸)
電子マネー使えないおはぎ屋さんのそういうとこも好きで通った(長尾桃子)
使い方読まずに使い壊す父 読み込んでなお破壊する母(仙葉雅之)
祝福の天使みたいな顔をして舞い降りてきたビニール袋(石川真琴)
ここぞというときがなかなか来ないまま使えない万年筆がある(鴨岡佑)
塩だけじゃなくて魔法も使うのか母のおにぎり超えられなくて(澪那本気子)
ストローを使へるやうになつた日のわたしも母に刻まれてゐる(朧)
手のひらをおおきく使い糠床に朝のひかりを含ませてやる(芍薬)
補欠にもランクがあって僕たちはトンボ使いのベテランである(芍薬)
使用期限過ぎたリップも捨てられずいつも迷ってばかりの人生(ヤミ)
良心というより謎の使命感で倒れたチャリを全部起こした(関根裕治)
消しゴムを使い果たして無になった瞬間をまだ見たことがない(関根裕治)
リビングに掃除機かけるわたくしを猛獣使いのように見る猫(風花 雫)
お互いに使いまわした文言の皺を伸ばして進む面接(なにもの)
円形の蛍光灯を変える時あなたが少し天使に戻る(猫背の犬)
命懸けなんて言葉を使うとき僕らは死から一番遠い(まちりこ)
日曜日コンビニでしか使わない自分の声が意外と高い(衣未(みみ))
使用ゼロそれでもかかる基本料 生きてるだけで要る基礎代謝(東畑政憲)
最後まで使われなかった駒を見て自分と重ね熱い茶をのむ(大橋奥文)
さっき聞いたあなたの電話番号は現在使われておりません(田中ましろ)