はじめに
2022年9月から約1年半勤めた株式会社DeNA(以下DeNA)を4/26(金)で退職しましたので、その退職エントリーを書こうと思います。
※正式には5/31(金)退職で、4/26(金)最終出社となりました。(ちなみに私のゴールデンウィークは37連休です)
DeNAで何をやってたの?
肩書き上は「クラウドアーキテクト」として、モバゲーのアプリ開発部署にてAWSの管理や関連サービスのアーキテクチャ設計、及びIaC(Infrastructure as Code, 業務ではServerless FrameworkやAWS CDK)を用いたインフラ構築、運用管理、及び一部開発・テストなんかをメインでやってました(TypeScript/Jest/Node.js)
その他、一部イベント登壇&支援なんかをやりました(YAPC:2023, YAPC:2024, JAWS-UG四国お遍路など)
何で辞めようと思ったの?
1年くらい働いたころから下記のような疑問・思いが浮かんできて、昨年末あたりからそれが顕著になりました。
やりたい仕事を続けられるかが疑問
自分は今後もAWS(≒クラウド)のアーキテクチャ構築といった部分をやりたかったが、色々な事情があり、それができるかどうか雲行きが怪しかった(というか、出来なくなる可能性の方が高そうに感じた)
もちろん所属が「モバゲーのアプリ開発部署」なので仕方ないが、「Perlソースの改修*1 」が業務になっていきそうで、自分が追求したい方向性と部署の方針が大きく異なる気がした。*2
IaCでのインフラ運用・オブザーバビリティ・SREをやりたいと思った
(上記にも関連するが)私がJAWS-UG CDK支部(と名古屋支部)に深く携わっていることもあり、IaC(特にAWS CDK)を用いたインフラ構築・組織でのAWS運用やオブザーバビリティ・SREに非常に興味を持ち、それを深く追求していきたいと考えるようになった。
その面でも、先述の通り現在の部署だとそれが困難だと感じた
人間関係
まあ、よくある話です。
同僚とは全く問題なかったのですが、所属部署のトップ層の一部と考え方・性格・コミュニケーションなどの面でいろいろすれ違いが生じ、自分の中でモチベーションやエンゲージメントを保つのが難しいかも...と感じるようになった
コミュニティ活動に対するサポート
各種技術コミュニティでの活動に対して、自分の中でのモチベーション・会社への貢献度と会社が考えているそれに温度差があるのを感じて「1から10までなんて言わないが、もう少し(せめて自分が登壇するイベントくらいは)サポートがあると嬉しいんだけどなあ...」というのがあった。(交通費とか)
実際、退職してみてどう?
正直「せいせいした」とか「スッキリした」というような負の感情は全くなく、むしろ今でも「辞めて本当に正解だったのか」「辞めずにDeNAに残っていた方が良かったんじゃないのか」ということを考えます。(実際、先述のようなことはありますが「こんなところでやってられるか!」とかそれこそブラック企業体質とか、そういうことは全くなかったので)
それに「何で辞めようと思ったの?」で記載したことに対しても、いま振り返ると
- もっとこういうアクションを起こせばよかったんじゃないのか(受け入れられるかは別として)
- こういう風に立ち振る舞っていれば、少しは違ったんじゃないのか
- そりゃ多少なりとも、会社員ならある程度不満を感じる部分はあるよ*3
と思う部分はたくさんあります。
特にコミュニティ活動に関しては「会社が考えを見直してくれるように、もっと働きかけたり、結果で示す事が出来たんじゃないか?」と感じる部分は大いにあります。(移動費に関しても、関東に引っ越しすればよかったんでは?と今になってみれば思いますし)
ただこればっかりは、自分の性格(=結構引きずるタイプ)なのでどうしようもないですが、切り替えていくしかないです。(それこそ「IaCでのAWS運用の修業に行くんだ」みたいな考えとか)
次は何するの?
4月~5月は有休消化で、6月からは某アプリにおいて、AWS環境のIaC(AWS CDKやTerraform)を用いたインフラ構築・組織でのAWS運用・オブザーバビリティ・SREといった業務にガッツリ携わります。
業務でソースコード(TypeScriptなど)を書く機会は減ると思いますが、全く書かないことはないでしょうし、個人では引き続きバックエンドアプリエンジニアとして、主にLambdaのソースコードを書くことと思います。
最後に
株式会社DeNAの関係者の皆さん、1年半お世話になりました。
6年間のフリーランス生活から会社員に戻って、色々新しい経験することができました。ありがとうございました!
それでは、今回はこの辺で。