花咲徳栄、昌平、浦和学院、山村学園

■シード2校が初戦敗退

 

地区予選を勝ち抜いた42校と昨秋8強のシード校を合わせた計50校が出場する春季埼玉県高校野球大会が25日に開幕した。決勝は5月5日の予定。優勝校と準優勝校の上位2チームは5月18日から群馬で開かれる春季関東大会に出場する。16強には「夏の甲子園」埼玉大会でのシード権が与えられる。

 

シード校勢は27日に2回戦から登場した。

 

昨秋優勝の花咲徳栄は伊奈学園と対戦し11-1で6回コールドの圧勝、準優勝の昌平も6-0で正智深谷に快勝、4強だった浦和学院は5-1で武南を破り、山村学園も星野を相手に5-0で完封勝ち。上位シード4校は、いずれも初戦をスンナリと突破して16強入り、早々と夏のシード権を獲得した。

 

また、昨秋8強のシード勢では、埼玉栄が北本に11-1で5回コールド勝ち、上尾も9-2で春日部工を7回コールドで倒して16強入りした。しかし、同じシード校の聖望学園は熊谷商に9回に逆転サヨナラ負け、坂戸も春日部共栄に逆転されて7回コールドで敗退、シード2校が初戦敗退する結果となった。28日も2回戦が予定されており、この日に16強が出そろう。

シード校の初戦

(太字がシード校)

花咲徳栄11-1伊奈学園 6C

昌平6-0正智深谷

浦和学院5-1武南

上尾9-2春日部工 7C

山村学園5-0星野

埼玉栄11-1北本 5C

熊谷商4-3聖望学園

春日部共栄11-2坂戸 7C

 

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春日部共栄も夏のシード権

シード校にコールド勝ち

(所沢航空公園球場で)

 

5回裏を終わって坂戸が2-1でリード。ひょっとすると埼玉の強豪として名を知られる春日部共栄を倒すのではないかーそんな思いが脳裏をかすめた。

 

1回表、一死1、2塁から坂戸の4番・阿部内野手が左線に2塁打を放ち、いきなり2点を先制した。春日部共栄はその裏に1点を返したものの、その後は両校とも5回まで得点0が続いて、投手戦のような試合展開になった。ところが、突然のように春日部共栄の打線が目を覚まして塁を埋め尽くしてホームに殺到、観客席を沸かせたのである。

 

シード校の坂戸は最近力をつけてきたチーム。昨春は地区予選で敗退して県大会には出場できなかったが、昨夏は4回戦に進出して32強入り、さらに昨秋は8強入りしてシード校としてこの春季県大会に出場してきた。この1年、チームは確実に成長している。

 

一方の春日部共栄は昨春の県大会は初戦敗退、昨夏は3回戦敗退、そして昨秋は初戦敗退という強豪らしい強さは見られず、今春は地区予選からスタート、5回コールドで勝ち上がって県大会に出場してきたが、直近の成績からはかつて花咲徳栄、浦和学院とともに県大会でV争いをしていた姿とは程遠い存在になっていた。

 

成長著しいチームと、精彩を欠く強豪チームの対決。果たして軍配はー。

 

6回裏、春日部共栄は猛攻で一挙に10得点を奪う

 

6回裏に決着がついた。春日部共栄は無死満塁の場面から死球による押し出し点を入れて同点に追いつく。そして一死満塁から四球で押し出しの1点で逆転、さらに二死満塁から2連続四球で2点を加えて5-2とリード。ここで4番・平尾内野手が走者一掃の左2塁打を放ち、8-2と引き離す。ここからまだ続く。長打2本、タイムリー安打で3点を積み上げてこの回だけで10得点を稼ぎ出し、11-2の大差で7回コールド勝ち。相手の投手陣の制球の乱れを突いて圧倒的な攻撃力を見せて、この春、1回戦を含めて2勝して16強入りを決めた。

 

1980年の同校野球部創部から指揮を執っている本多監督が45年目の節目となる本年度限りで勇退する。次戦の3回戦に勝てば準々決勝で浦和学院と当たる可能性が大。何度も対戦してきた難敵との激突に注目したい。

 

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