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新人が1on1に来ない

最終更新日 投稿日 2024年03月31日

新人が1on1に来ない。その原因を考察する。

ここで出てくる新人の情報は以下である。

  • 年齢: 30代前半
  • エンジニア歴: 5年
  • 入社して半年

1on1を行うに至った経緯:

1年前、私と同じ時期に入社した同期Aが退職した。
詳細はよく分からないが、どうやらチームの先輩の1人と相性が悪いとの事だった。
尚、Aが退職したのは上記の理由だが、退職したいからこれを名目上の理由にしているのであって、原因は他にある可能性はあるが、この際それは考慮しない。

会社の人員構成:

ほとんどがエンジニア歴10 ~ 20年のベテラン。平均年齢は30代後半。
Aは30代前半。

周囲の反応:

Aが退職を告げた時、周囲はうろたえた。事前に相談は無かったし、特に問題はないように思われていた。
何より30過ぎた社会人は、問題があれば自分から話して来るという思い込みが、既存社員にあったもしれない。

年齢は関係あるか:

ないと考えている。社内には20代のエンジニアもおり、相談は自分からする。

社歴は関係あるか:

分からず。人によるとしか。社内に打ち解けていればよく話し始める人もいるので。

1on1、改めメンター:

そんな訳で新人の退職を防ごうと、問題を事前に察知する目的で「メンター制度」が検討された。
内容は限定せず、雑談、仕事の相談、プライベートや趣味、何でもいいから何か定期的にコミュニケーションを取り、精神的にきつさを感じていないかを窺い知る。
この役に私がオファーされた。私は新人教育の経験があるので引き受けた。

メンター業務開始:

新人(以下Bとする)のメンタリングと称した雑談を週に1回、30分 ~ 1.5時間ほどする。
普通に仕事からプライベートまで話す。単なる談笑。
新人の時つまづきやすい環境設定なども同時に話し、質問にも答える。
読者の判断の手掛かりになるかもしれないので記載しておくと、Bは30代前半、私は30代後半である。
私自身のエンジニア一本での歴はBより浅い。(売上を上げる仕事との掛け持ちが長かった)

meetingの管理:

会社の会議は全てgoogle calendarで管理している。
各meetingは参加の意思を表明できる。以下の画像のように「参加」「いいえ」「未定」から選択。
別に選択しなくてもいい。あくまで明示するという意味あいの機能。

image.png

issue(問題):

1on1が10分後に始まる。
しかし何らかの理由で出られない。

この場合どうするのが適当か。

実測値:

Bは上記のgoogle calendarで「いいえ」(不参加)をクリックした。

以上。

時間になって私がmeetに入って、待っても来ないので調べたら不参加になっているのに気付いた。

何が問題か:

体調が悪い、差し迫った期限の仕事がある、障害対応、気分が乗らない。理由は何でもいい。
DMしてくれたら何も問題ではないと私は考える。

または

複数人が参加するmeetingなら(3 ~ 4人以上)、10分前でもgoogle calendarから「いいえ」(不参加)を表明しても
まあ、ありだと私は考える。(DM付きならbetterだが)

  • 1対1で
  • 10分前
  • DMなし

これは超絶問題だと私は考える。

なぜなら、片方が来ないとmeetingは「中止」だからだ。
相手はその時間を確保しているのである。

言うべきか:

最初これをされた時、私は色々考えた。話をしたくないのだろうか。
パワハラがどうとか、最近の若い人は意味がないと判断したらしないとか、タイパとか。
上司はまず自分の行動を振り返れとか、付き合い方要注意みたいな話はよく聞く。

なので私の方に原因があると考える、これを※1とする。

問題は再発するか:

次に、この問題は再発するかを検証する。

次の週 => 何事もなかったように1on1実施
2週間後の週 => 何事もなかったように1on1実施
3週間後の週 => 1時間前に同手法でキャンセルされる
4週間後の週 => 30分前に同手法でキャンセルされる

上記のデータから、問題は再発する事を確認。ただし、再現方法は分からない。
Bに聞けば早いだろうが、という声が聞こえてきそうだが、一旦それは脇に置く。

同僚にヒアリング:

同僚2人にこの件について聞いてみた。ただし、私が話すと当事者(つまり私)に有利なように話を構成する危険があるので、以下のように工夫して聞いてみた。
同僚同士で同調する可能性があるので、2人には別々に聞いた。

「1on1で、10分前に、どうしても出席できない場合、あなたならどうしますか?」

2人とも「DMする」と答えた。

1時間前ならどうですか? => 「DMする」と同僚。
1日前ならどうですか? => 「だからDMするって」と同僚。

「だって1対1なんでしょ?」 と逆に私が問い詰められた。

ここで私は今、直前キャンセルを3回されていると言うと、同僚は「論外」と言った。


コードに起こす。

dotakyan.rb
if 直前 && DMなし && calendar_cancel && 1on1 && problem_count >= 3
    raise “論外”
else
    自身を顧みる    
end

上記よりBの方に問題があると考える、これを※2とする。

考察:

まず※1を考察。これに関しては「1on1 無駄」みたいな検索キーワードをよく見るので若者が思う所であろう。

image.png

ダメな先輩をこき下ろすというcontextで語られる事多し。
確かに私はどちらかというとエンジニアより営業職の方が長い。

お客さんが怒っている時、メールで謝罪するなど論外。必ず電話する。

今回の件も、私(と同僚)だけが「DMするべき」と思っているかもしれないのだ。

もしBが私を下に見ているとしたら、ひとえにそれは私の不徳の致す所である。


※2について考察する。

エンジニアの中には、技術がない人間を蔑む傾向がある人が一定いる。または他の職種に対しての理解があまりないなど。

DMするのは営業的な思考だろうか、という考え方もできるが、今回の件は私は人間的な問題だと認識している。

エンジニア職というclassがraiseしているのではなく、基底クラスがraiseしているのではないか。


正直な所、私はBを心配している。

これまで何度か話をしてみて、言葉の端々に、プログラミングなんて簡単、上級職を目指したい(給料上げたい)、といった内容が聞かれた。
私自身は簡単という言葉は絶対使えないが、Bは腕には自信があるようだった。彼と仕事は被らないので実際のlevelは知らないが、それはどうでもよく、私が心配している理由は

これまでたくさんの人間を見て来た中で、できるとは言っていたが、実は後からできないと分かったというパターン。そして知らない間に辞めていた、というパターンと似ているからだ。

どうするか:

上記のdotakyan.rb より、自身を顧みる前に論外が発動してしまう為、Bに心中を確認するという事は行なっていない。

ただ一言、DMで「今後は月1にしましょう」と送った。

今回のpoemは以上です。次回をお楽しみに。

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