1月9日(木)東京スポーツ新聞社制定の2013年度「プロレス大賞」の授賞式が都内ホテルで行われ、新日本プロレスからは、MVPを受賞したオカダ・カズチカ、ベストバウトを受賞した中邑真輔、飯伏幸太(2団体所属)、そして坂口征二相談役が登壇した。
坂口相談役は30年連族で乾杯の挨拶を担当。「今回、40回目のプロレス大賞、この節目に受賞された各賞のみなさん、おめでとうございます。景気も向上していますので、みなさんのがんばりでプロレス界も向上させてください!」と力強く挨拶。
また、天龍源一郎選手以来、25年ぶりの2年連続受賞したオカダはIWGPベルトを肩にかけて、颯爽と登場し、「え〜、受賞して本当にいまの気持ちは…普通です(笑)。来年も再来年も、今年もか? 本当に東京スポーツさんには、殿堂入りというのを考えてもらいたいと思います」と物怖じしないコメント。
また、ベストバウト史上初の「G1 CLIMAX」公式戦の受賞となった中邑真輔vs飯伏幸太。中邑は赤いシャツにブラックのネクタイという出で立ちで入場。壇上でもたぎってみせた。続いて飯伏幸太が壇上へ。トロフィーを受け取り、中邑とともにツーショット撮影に応じた。
受賞後の囲みコメント
■オカダ・カズチカのコメント
——あらためて受賞されたお気持ちは?
オカダ「いや、あたりまえすぎて、そんなにうれしいとか特別な感情はなかったので。また、ドームが終わったなと。あと、去年はIWGPベルトを授賞式に持ってこれなかったので、今年はちゃんと持ってこれてよかったかなと」
——日本のトップレスラーたちの真ん中に立ったお気持ちは?
オカダ「いや、それこそまさに“普通”じゃないすか。ボクはプロレス界の真ん中なわけですから。ど真ん中だと長州さんになっちゃいますけど、真ん中はボクが頂きました」
——今回、ベストバウトは獲り逃しましたが?
オカダ「そうすね。去年は、2つトロフィーを持って重たかったのに、今年は1つだったので、なんかちょっと…ヘンな感じはしましたね。また今年もしっかりやって、MVPとベストバウト。キッチリ頂いて、賞金のほうも頂こうかなと」
——賞金の使い道は?
オカダ「ま、ボク1人で獲れた賞ではないと思いますので、外道さんをシッカリ……ジュース1本くらいはオゴッてあげようかなと思います。ちょっといいジュースを(笑)」
——今年の抱負は?
オカダ「そうすね。やっぱ今年もビッグマッチが新日本プロレス続いていきますし、今日の授賞式に出て、ベストバウトは獲れなかったので燃えてる部分もありますね。今年はまたベストバウトもらいたいっすね」
——3年連続のMVPに向けて、ライバル的な選手は?
オカダ「いえ、ボクにライバル欲しいぐらいっすよ。とくに……。あ、みんな欲しがってる感じですね。じゃあ、今年も言いますよ。吉田沙保里さんもいたということで、とくに…。とくにALSOK(笑)」
■ベストバウト受賞・中邑真輔のコメント
——あらためて、受賞後のお気持ちは?
中邑「そうすねベストバウト…飯伏との試合が評価されてよかったです」
——桜庭戦もエントリーされましたが。あらためて飯伏戦というのは?
中邑「ま、自分にとっては、いい意味でも悪い意味でも、好きにやってますから、自由に。まぁ、桜庭選手との試合も評価に上がったと。ただ、やってきた試合すべてが違う色、そういう試合をやってきてますので。自分の試合といえば、という固定化されたモノはないんです。そこが、たまたま今回は飯伏だったと。…ただ、自分でも飯伏戦は楽しめました。なかなかリング上で、試合やってて、肌が合うというか、リズムが合うというか、試合やりながらだんだん回転数が上がっていく試合ってないんですけど。『飯伏はちょっとほかのレスラーにないものを持ってんな』というのを感じながら試合できました。楽しかったですね」
——中邑選手は、まだMVPは獲っていませんが?
中邑「どうでしょう(ニヤリ)。ま、自分なんかアクが強くて好き嫌いハッキリしてますし、自分も他人から評価されたいために中邑真輔をやってるわけではないので。ただ、評価してくれればありがたいですし。2014年もたえず“刺激”というものを体にいれて変化、ガラッと変身でもいい。やっていきたいですね。
——仕切り直しという意味では、広島で早くも棚橋選手との再戦も決定しましたが。
中邑「そうですね。もうタイトルマッチを組んでくれるなんて、なかなか心が広いというか、懐が深いというか。ま、2年何か月か引っ張ってきて…。どうでしょう? 東京ドームの試合……、自分の中でちょっと固くなったという部分よりも、『もっと自分自身をこじ開けなきゃな』というのを試合後感じられたので、『もうちょっと』というのが正直あるんで。早々に再戦が決まったということは、自分の中では、ありがたいですね」
——去年は、「たぎる」「イヤァオ」とか流行語を作りだしました。
中邑「どうでしょう。その気分によってだと思いますね。それは感じたこととか、吐き出したいものを言語化しようとするとなかなかうまく伝わらないので、2014年もグワーッとなるものがあれば、出てくるんじゃないでしょうか。イヤァオです」
——いまや、中邑さんが言わなくても、自然発生的にファンから「イヤァオ」が出るようになりましたが。
中邑「いいことだと思いますよ。素晴らしいじゃないですか。感情を言葉に変換するときって、少し失われるモノがあるんですけど、イヤァオなんて言葉じゃないですから(笑)。言葉じゃなくても伝わること、イヤァオなんて、一つの雄たけび、奇声ですか? ……簡単に説明するのは難しいけど、観ている人間にそういう気持ちをわかってもらえるというのは、うれしいですね」
■ベストバウト受賞・飯伏幸太のコメント
——檀上に立ったお気持ちは?
飯伏「やっぱうれしいですね。単純にうれしいです」
——ジュニアタッグ戦でも、一度は獲得しましたけど、シングルのベストバウトは初ですね。
飯伏「そうですね。3年ぐらい前にも獲りましたけど、シングルのベストバウトはタッグとはまた違うんで。一度は絶対獲りたかったんで。ただ、去年は正直、自分でも『この試合はちょっとキタんじゃないか』と」
——自信があったと。あらためて、中邑戦を振り返るといかがですか?
飯伏「そうですね。自分はやっぱり覚醒したところが、いつもとは違うとおいうか。あまり覚えていないんですよね。覚醒したあたりから」
——いまはジュニア王者ですけど、中邑選手とのリマッチは?
飯伏「あ、できるんであれば、やりたいです。ただ、少し時間がほしいっすね」
——飯伏選手はMVPはまだ獲っていませんが?
飯伏「そうですね。いや、もう今年の目標はそれですね。来年? 今年ですか?今年中にMVPを獲りたいっすね」
——あらためて2014年の目標は?
飯伏「そうですね。去年も言ってたんですけど、ジュニアもヘビーも関係ない。ジュニアでもヘビーでもトップを獲れたらいいかなと」
——大阪で、エル・デスペラード選手とのIWGPジュニアの防衛戦が組まれましたが?
飯伏「怪しいですよね? 怪しすぎますよ(笑)。ただ、大阪はいいですね。ベストバウトも大阪だったんで。凄い楽しみです」