11.増えてるじゃん! なし! なし! 今のなしー!
曲がりなりにも自分のお店を持っているとは言え、私は商売に関しては素人も同然だ。
だから雑貨屋の娘さんだというアルミアちゃんの意見はどれも天啓に等しく、彼女がなにかお店のことについて意見を出してくれるたびに、私はいちいち感動しきりだった。
アルミアちゃんいわく、現状を改善するために大切なことは第一に分析だ。
課題を明確にして具体的な問題意識を持つことで、なにをすればいいかも自ずと見えてくる。
だから私も私なりに、アルミアちゃんと話し合った内容を分析してまとめてみようかと思う。
今、この『プロジオン錬金術店』が直面している問題点は大きく分けて二つだ。
一つ目は、もちろん立地である。
立地条件の選定における点・線・面の考え方において、私のお店は面以外の二つが壊滅的で、自然的な客の入りがほぼ見込めない状況にある。
これを解決する手っ取り早い方法はお店を移転させることだけど、言うのは簡単でも実行は簡単なことじゃない。
良い立地ともなると相応にお金がかかるし……しかも、ここはただの街ではなくて王都だ。
国の首都に当たる都市の、商売に適した立地の購入に、どれだけのお金が必要かなど推して知るべしだ。
立地に関しては、現状では根本的な解決は難しい……。
残念ながら、それがアルミアちゃんと話し合った末に出た結論だった。
そして二つ目の問題は、知名度だ。
知名度。周囲の人からの認知度。いわゆるネームバリュー。
ハッキリ言って、私のお店は知名度が皆無だ。
私なりに頑張って宣伝をしてはいるけど、やっぱりここでも立地の問題が足を引っ張る。
常識的に考えて、こんな陰気な路地裏でオンボロ錬金術店が新しく開店したと知らされても興味を持つ人なんているわけがない。
そんな情報で足を運んでくれる人なんて相当な物好きと言ったところで、それもしょせん暇つぶしの冷やかし程度のものだ。
なにか私に輝かしい実績でもあれば別だったかもしれないけど……あいにくと私は、最近まで自分のお店を持つこともなく、勇者パーティの一員として活動していた不真面目錬金術師だ。
冒険者としての実績はあっても、錬金術師という職人としては、なに一つ積み上げてきていない。
立地と知名度。
この二つがプロジオン錬金術店が直面している大きな問題であり、目下対処すべき課題というわけだ。
立地についてはさっきも言ったようにいかんともし難いけど……根本的な解決が難しくとも、対処する方法がないわけじゃない。
『――そこで私から提案なのですが、露店を開いてみるのはどうでしょうか?』
指を一本立て、少し得意気に提案するアルミアちゃんの姿が脳裏に蘇る。
『露店? って、あの露店? 自分のお店があるのに……?』
『確かにお店はありますが……ここは立地が悪すぎるので。ですが露店なら、立地は問題になりません! 限定的ではありますが、点・線・面がすべて良好な環境でお店を開くことができます!』
『あ……そっか。広場とか大通りとか、露店は人通りのあるところでやるものだもんね』
露店なら立地の問題は気にしなくても良い。
だからまずは露店を通じて商品を手に取ってもらうことから始めて……それで商品の出来に満足してもらえれば、その後もその人は私のお店を商品を買ってくれるようになるはずだ。
うまくいけば、露店だけではなくてオンボロ本店の方にも足を運んでくれるようになるだろうし……さらにうまくいけば、人から人に私のお店の噂が広がって、それが新しいお客さんへの呼び水になることだってあるかもしれない。
つまり、知名度を稼ぐ第一歩を踏み出せるというわけである。
『それナイスアイディアかも! 採用! それに露店なら、お店のこのオンボロ具合も見られなくて済むしね!』
『……お店がオンボロなのは致命的なので、お金が貯まったらすぐ工業ギルドの方に頼んで修繕してくださいね。さっき床に空いてた穴に足を取られて盛大に転んでたところ、ちゃんと見てましたから……』
賛成二人、反対ゼロということで、アルミアちゃんの案は無事に可決。
晴れて露店販売を始める運びとなった私たちは、早速準備に取りかかり始めた。
基本、錬金術店はオーダーメイドと既製品の二つの形式で商品を販売している。
オーダーメイドは、客の細かな要望に応えて薬や道具を作って提供する売り方。
既製品は、すでに完成している商品を客に販売する形式のことだ。
どちらを重視するかは錬金術店の種類によって様々で、たとえば合金の錬成を専門的に行う店ならオーダーメイドが中心だし、ポーションを専門的に扱う店なら均一かつ大量に作ることが可能な既製品が中心になってくる。
私のお店は……まあ、どっちとも言えない感じかな。既製品は売るし、オーダーメイドだって頼まれれば普通に請け負う。
ただし露店販売では、あくまで既製品のみを扱っていく方針でいかなければならない。
その場で錬成するわけにもいかないしね。素材だって都合よくあるわけでもないし。
そうなるとまず考えるべきなのは、どんな商品を販売するかということ。
なにを売り出すかによって、周りの人から見る私のお店の印象も変わる。
冒険者向けのよろずの錬金術店でやっていくと決めた以上、冒険に役立ちそうなアイテムを優先して販売していくべきだろう。
というわけでアルミアちゃんと相談した結果、当日の私の露店の商品ラインナップはこんな感じでいくことにした。
一。ポーション類。
冒険者は魔物との戦いが日常茶飯事。まずこれがないと話にならないよね!
二。魔除けのアロマ。
魔物が寄り付くのを防いでくれる便利品。これがあれば野営の時も八割くらいは安心安全!
三。携帯水筒。
水分補給は冒険の命綱。実は見た目よりちょっとだけ多く入りますよ!
四。緊急携帯食料。
腹が減ってはなんとやら。でも悠長に食べてる暇がない時ってあるんだよね。そんな時でもこれ一つであら不思議、栄養いっぱいお腹いっぱい!
五。携帯ランタン。
火の魔法は苦手ですか? ご安心ください! 紐を引くだけで一瞬で点火できる優れもの!
六。ポーションボトル&ポーションケース&専用ベルト。
備えあれば憂いなし、ポーション持ち歩きセット! 壊れたら大変なので、なによりも耐久性を重視しています!
七。閃光玉、煙幕玉、音爆弾、その他お役立ち消耗アイテム。
隙を作るも良し、逃げるも良し。使いどころ満載のおすすめ消耗品たち!
以上が今回の商品ラインナップだ。
露店販売にしてはちょっと……いや、だいぶ量が多いんだけど、初日なので気合いを入れてやっていこうということでこうなった。
これらに私お手製のラベルを貼り付けて売りますという感じである。
ちなみに個人的目玉商品は、魔除けのアロマだ。
これは魔物が嫌う臭いを発して魔物を遠ざける代物なのだが、こういう類の商品は魔物だけでなく、使う人にとっても嫌な臭いになってしまうことが多い。
かと言って臭いを弱めれば効力も弱くなってしまう……これが二律背反……。
そういったままならない問題点を解消するため、旅の中で手に入れた素材を駆使して改良に改良を重ねた私の自慢の一品が、この私特製魔除けのアロマなのだ!
ふふふ……これが売れれば、私のプロジオン錬金術店も盛り上がること間違いなし!
商品が決まったなら、次にすることは……もちろん決まってるよね?
そう、商品を錬成するために必要な素材の買い出しだ!
と、いうわけで……やってきました、市場の露店通り!
天気は快晴。暖かな日差しが降り注ぐ中、人の往来が特に激しい大通りに面した絶好の場所で、今日も今日とて所狭しと露店が並んでいる。
威勢の良い店主さんたちの掛け声があちらこちらから聞こえ、通りを練り歩く人々の話し声や足音で溢れ返る。
錬金術の行使には、どうしたって素材が必要だ。だから旅の最中、買い出しのために市場に出かけることはよくあったのだが、こういった活気に満ちた風景は見ているだけでいつも心がウキウキしてくる。
「さてと、お目当ての素材はー……っとと。アルミアちゃん、ちゃんとついてこれてるよね? やっぱり手、繋ごっか?」
「だ、大丈夫です。ついてこれてます! ……手を繋ぐのは、その……小さな子どもみたいで恥ずかしいので……」
王都の市場、それも日中ともなれば人混みの激しさは言うまでもなく、油断していると人波に呑まれてしまいかねない。
はぐれないようにと、私はたびたびアルミアちゃんに手を繋ぐ提案をしているのだが、そのたびにアルミアちゃんは照れくさそうに頬を掻きながら、やんわりと断ってくる。
「そっかー……」
別にアルミアちゃんに避けられているわけではないのはわかっているのだが、内心ちょっとしょんぼりとしてしまう。
ステラちゃんと一緒に出かけてた時なんかは、よく手を繋いでたんだけどな……。
でも、ステラちゃんはステラちゃん。アルミアちゃんはアルミアちゃんだ。アルミアちゃんが恥ずかしいと言うならしかたがない。
私は特にそういうの気にしないけど、世の中にはスキンシップが得意じゃない子だっていっぱいいるしね。無理強いは良くない、うん。
「でも、はぐれそうになったらちゃんと声上げてね? ほら、私って見ての通り小柄だからさ。一度見失ったら、人混みが邪魔でお互いろくに見つけられなくなっちゃうかもだし」
「うぅ、そうですね。私もそんなに背が高い方でもないので……その時は大人しく先生と手を繋ぎたいと思います」
「よろしい」
そんなやり取りを挟みつつ、私はアルミアちゃんを引き連れて市場を進んでいった。
今回こうして市場に足を運んだのは素材の買い出しが主な目的だが、実を言うと、露店を開く場所の下見も兼ねている。
どの位置に露店を開けば多くの人の目に留まるのかとか。私が売り出す予定の商品を買ってくれるような人が通るかどうかとか。
どの辺りにどんな種類の露店がまとまっているのか、という点も重要だ。
数多くの露店が集う市場とは言え、よく観察してみるとなんの規則性もなく露店が並んでいるわけではないことがわかる。
この一帯は食料品店が中心だとか、採掘品が多めだとか、あっちは武器や防具が置いてあるとか。そういう情報がそれとなく見て取れるのだ。
複数の同種類の露店がまとまることで、興味を引きたい客層の目線を一つの場所に誘導する狙いがあるのだそうだ。
お互いがお互いを利用するように。お互いがお互いに客を奪うように。
一見華やかで賑やかに見える市場だけれど、その裏では様々な思惑と駆け引きが渦巻いている。
まあ中には、市場に出す商品のジャンルや種類を完全無視したカオスな露店もちらほらあるけど……それもそれで見ていて面白いので良しとしよう!
冒険者とは毛色が違うけど、商人さんも商人さんで毎日が戦いの日々なんだなぁ。
なんのプランもなく軽い気持ちでお店を開いた自分の浅はかさを日夜痛感する次第でございます……。
なおアルミアちゃんいわく、私がお店を開く場所はポーション専門の錬金術店の近くか、旅行好きな人向けの雑貨を売っている雑貨店の近くになりそうだとのこと。
ぶっちゃけどの辺が良いかとかそういうのはよくわからないので、アルミアちゃんに丸投……こほん。信頼して任せている。
ほんと、アルミアちゃんには足を向けて寝られない……。
とにかくそういうわけで、下見についてはアルミアちゃんがほぼ引き受けてくれるため、私の主な役割は買い出しの方になる。
今回売りに出すものの大半は私オリジナルの改造や改良が加えられているので、そのために必要な素材も私しか知らない。
「……お、見っけ! おーい! おじさーん、これくださーい!」
きょろきょろと周りを見渡しながら市場を歩き回ること数分、目当ての商品を見つけた私は元気よく声を上げた。
駆け寄った露店はずばり食料品店なのだが、ただの食料品店ではない。隣国のアガルッタ帝国からの輸入品を主に扱う、ちょっと珍しい店だ。
アガルッタ帝国は、実に国土の半分が砂漠と荒野に覆われた国だ。
日中の気温は非常に高い上に、昼夜で極端な寒暖差がある。緑豊かなユグドラ王国で育てているような農作物は、かの国の過酷な大地ではろくに育つことはないだろう。
しかしそんな極端な環境下でしか手に入らない独特な食材も意外と多く、しかもそれらは他国にはない味を持っている。
特に有名なのはアガルタ豆だ。
アガルタ豆は、生で食べるとあまりの苦味に吐きそうになるほどの代物だが、火を通すとまるで違う顔を見せる。
芳醇で味わい深く、なによりも旨味が増す。その風味は腕に自信のある料理人たちに大人気で、アガルタ豆を使った料理や調味料は今なお研究が続いているとか。
そんなわけで、この露店にも当然アガルタ豆は並べられているわけだが、あいにくと今回の私の目的はアガルタ豆ではない。
私が目をつけたのは、その隣の隣の隣。しわくちゃな種のような果物だ。
「おっと。へえ……お嬢ちゃん、なかなかお目が高いな! デーツなんざ、ユグドラの連中は大して興味ねえもんだと思ってたが」
「デーツ……?」
デーツ――ナツメヤシと呼ばれる高木に成る実のことで、コクのある深い甘みが印象的なドライフルーツの一種だ。
ナツメヤシは主には砂漠のような灼熱の環境下で生息しており、アガルッタ帝国においてデーツは定番と言っても良い果物だった。
ただ店主さんの言う通り、ユグドラ王国ではあまり馴染みがないこともまた事実である。現に、アルミアちゃんなんかは不思議そうに小首を傾げている。
「ここのデーツはそんじょそこらの店で売ってるもんとは一味違うぜ? なんとこの俺が直接産地まで足を運んで目利きしてきたもんでな! しかもその産地ってのが――」
「おじさんの御託はいいから! お値段お値段! 一袋のお値段教えて!」
私、よくいろんなとこのいろんな市場に通ってたから知ってる!
この手の輩は話し出すと長い! やたら長い! だから強引にぶった切るに限る!
「ふっ。せっかちなお嬢ちゃんだぜ……なら一袋、銅貨
「もう一声!」
「なら銅貨一〇枚!」
「もういっちょ!」
「銀貨
「よし買った!」
「えっ」
私の交渉を見ていたアルミアちゃんが思わずと言った具合に声を上げる。
ふっふっふ、どうやら私の華麗な交渉術に見惚れちゃったみたいだね?
いやー罪な女だね私は!
銀貨は銅貨で換算するところの二〇倍の価値がある。
つまり銀貨一枚は、直前に提示された銅貨一〇枚と比べれば倍額もお得というわけで、アルミアちゃんが尊敬するのもしかたな……。
……ん? 倍額……?
「増えてるじゃん! なし! なし! 今のなしー!」
「はっはっは! 面白い娘だなぁ、お嬢ちゃん! よし、だったら気持ちよく騙されてくれたお嬢ちゃんに免じて、銅貨八枚でどうだ?」
「むぐぐ……なんか納得いかないけど、果物に罪はないもんね! 買った! そのお値段で五袋ちょうだい!」
「あいよ! 毎度ありぃ!」
貨幣を渡してデーツ入りの麻袋を受け取り、持参していたバックパックに詰め込む。
私の買い物を冷や冷やとした様子で見守っていたアルミアちゃんは、ほっとしたように胸を撫で下ろしていた。
「アルミアちゃんは、やっぱりデーツって珍しいって感じる?」
次の素材を探して再び市場を練り歩く中、たびたびバックパックの中を覗いてくるアルミアちゃんを横目で見て、私は問いかける。
「そうですね……帝国でよく食べられている果物みたいですけど、いったいなにに使うんですか? 食後のデザート……?」
「あはは、違う違う。錬金術だよ錬金術。ポーション作る時に使うの」
「ポーションに、デーツを?」
ピンと来ないのか、どんどん首が斜めに傾いていくアルミアちゃんが妙に可愛らしくて、私の口からクスリと笑みをこぼれる。
「ほら。ポーションって効果を高めるために濃くしていくと、どうしても苦くてエグ味もすごくなっていっちゃうでしょ? でも作る時にこれを一緒に入れると、あら不思議。デーツの甘味が良い感じに苦味を調和してくれるの!」
「そうなんですかっ? でもこんな方法、私が今まで読んできたどのレシピ本にも書いてなかったような……」
「ユグドラ王国のにはね。これ、アガルッタ帝国で見つけた錬成法だから」
「て、帝国の技術……!」
アルミアちゃんは感心したように大きく息を吐き、熱のこもった瞳をキラキラと輝かせ始めた。
「ほ、他にはなにかありませんか!? その、ユグドラ王国に伝わっていない技術とか……!」
「へ? うーん、いざ聞かれると困っちゃうなぁ……えっとそれじゃあ、これは魔導国バラベルの錬金術師さんが挑戦してた、釜を使わない新しい切り口の錬成法なんだけど――」
期待に満ちた眼差しを裏切ることはできず、私は苦笑しながら旅の中で学んだ錬金術の知識を話し出す。
勇者パーティの一員として活動していた頃はパーティメンバーに錬金術師は私一人だけだったし、こんな風に誰かと錬金術の話で盛り上がるのはずいぶんと久しぶりだ。
もっと前の、アルミアちゃんと同じようにユグドラ王立学校に通ってた頃だったら、私のことを尊敬してくれてた可愛い後輩の子がいて、その子と毎日のように語り合ってたんだけどね。
懐かしいなぁ。まだ学校にいるはずだけど……元気にしてるかなぁ、あの子。
……そうだ。お店に帰ったら、ちょっと昔の制服を探してみようかな?
思い出の品だから、確か捨てずに倉庫の奥の方にしまっておいたはずだ。
不本意ではあるけど背だってあの頃から全然伸びてないし、まだ着られるはず……!
それで今度、アルミアちゃんと一緒に登校してみたりとか! なんだったらこっそり学校に忍び込んじゃったりして!
……まあ卒業してからまだ二年弱しか経ってないし、顔ですぐバレちゃうだろうけど……。
在学中の私を知ってる教師の人までは誤魔化せない。
けど、うん。私を知らない人なら騙せそうだよね。
ふふふ……機会があったら披露してみようかな、私の制服姿!
そんな妄想を膨らませながらアルミアちゃんとのおしゃべりに夢中になっていると、どんどん時間は過ぎていった。
Commentary:アガルッタ帝国
大陸でもっとも広大な領土を誇る大国。ただし、その国土のおよそ半分が砂漠と荒野に覆われているほか、それ以外の地帯もほぼすべてが熱帯であるため、どこももかしこもとにかく暑い。
獣人種が非常に多く、獣人の国とも呼ばれる。
アガルッタの過酷な環境に生息する魔物の多くは強靭な肉体と高い生命力を誇り、特に獰猛だとされる。しかし危険である反面、その爪や角、皮などは良質な武具の素材として重宝されており、さらにその肉は極上の味わいとあって、アガルッタでは狩りが盛んに行われてきた。
常に苛烈な生存競争に置かれるためか、アガルッタでは力と勝利が絶対視されており、国を治める皇帝さえも強さによって決まるという。
今は比較的大人しいものの、侵略国家として名を馳せた過去もあり、他国から警戒されている。
魔導国バラベルとは犬猿の仲。