200715 ノストラダムス予言新解釈2020
実は最近ノストラダムスの大予言こと『Mノストラダムス師の預言詩集』を頭から読み直す機会があった。これもブログ読者の方からの質問に答える必要があったからなのだが。
1994年ころ状態の良いマセ=ボノム版をもとに再現した(といわれている)初版の第四巻まではいままでも時折何度となく通読してきたが、ノストラダムスの死後に弟子たちがノストラダムスの名前で公表し続けた(可能性の高い)5巻目以降の、いわゆる『偽ノストラダムス預言』[註]までもまとめて読むのは実に久しぶりのことで、こういうのは2000年以降の、ヨーロッパにおけるノストラダムス研究の進んだ近年の情報公開の恩恵だろうな。
ほんと、こういうのを知ると、五島勉とか大川隆法とか飛鳥昭雄とか荒俣宏のような、ノストラダムスの死後に作られた(事実とはかけ離れているという意味での)誤った伝説で出来上がった『超能力者』ノストラダムス像というものをさらに適当に組みあげてウソデタラメをくっちゃべっていたような昔のオカルトの人たちのことがかわいそうになってくる。
その中でも、第10巻72章の、例の『恐怖の大王』の預言詩を読んでいたら、なんのことなく、この預言詩の本意が理解できてしまった。
というか『なんでこんな簡単なこといままで気がつかなかったんだろう』と我ながら呆れ返ってしまった。
礼儀として、ノストラダムスの時代のフランス文学にお詳しいお二方、モエさん、りーふさんにお伺いをたてたところすぐにご返事を頂戴した。
やはり、昔のそのまた昔々からそういう解釈(読み方)はあったようで、実際、ノストラダムスが生前から抱えていた占星図制作者が完成させたという西暦2000年前後のパリ(フランス北部)における天宮図(太陽・月・惑星配置図)ともさほど大きな違いはないという。
単純にいうと、一行目の『sept mois』とは7月のことでも九月のことでもなく、黄道を太陽が通過する7月後半から8月後半までの『獅子座』(山羊座と水瓶座を年の切れ目として数えて七番目になる)の時期のことを指し、その前と後ろ(6月から9月の蟹座から乙女座の時期)、太陽と火星が強く支配するのでこの時期、戦争はフランス(新しい王)に有利だろうと、この10巻72章の預言詩(の作者)は言っているのである。
(つづく)
[註]
ノストラダムス預言詩集の5巻以降は、例えていうとドラえもんの新作映画やテレビスペシャル番組のようなものだ。
藤子・F・不二雄こと藤本不二夫さんの死後もドラえもんの新作映画やテレビ番組は作り続けられているわけで、それを私たちはドラえもんの新作としてなんのためらいもなく受け入れている。
それはもちろんドラえもんの世界というものが一定で守られているからだし、同じことはウルトラマンでも仮面ライダーでもいえるはずなのだが、こっちはあんまり守られているとは言えないからだろうな、正統性のある新作とは認められていない気がする。
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