210124 ノストラダムスというペンネームの秘密
なんか、白神じゅりこがトカナにノストラダムスの記事書いているとのご連絡を受けた。
ノストラダムスが死んだあとに伝記作家(ジョセフ・ド・エーツ)などが創作したノストラダムス伝説を元に、コロナウイルスがトランプがと誰でもが思い付くような解釈をくっつけたしよーない妄想文
フラフラダンサー
とのご感想が来ていたりするのだ。わたしがいっているのではない。
もしかして、白神じゅりこは(自分が書いた記事の中)ノストラダムスの予言詩の本質をねじ曲げて解釈することで、本物の、本当の意味でのノストラダムス予言(預言)詩研究をされている方々のじゃまをしていることに気がつかないでいるのかもしれない。相変わらず能天気、自分中心のいやな女だ。
ついでだがあの方も白神じゃまこに名前変えろ。(某投稿常連V)だそう。
まあ今回白神じゅりこはどうでもよい。ノストラダムスについてである。
これも時折寄せられる質問のひとつなのだが、ミッシェル・ド・ノートルダムは何故『ミッシェル(ミカエル or ミケル)ノストラダムス』というペンネームを使って預言詩を発表したのでしょう?という質問が来るのである。わたしのところに。(笑)
きっとほかにちゃんとした答えを教えてくれるような人がいないからなのでしょう。っていうかそんなヤツ普通はどこにもおらんわ。
わたしも正直なところわからない。
だからこれは私の推測にすぎないし、ノストラダムスの予言詩に詳しいおふたかたにお聞きしたところも似たような感じで『当時のフランスは新興国に過ぎず、ある種の権威付け、箔をつけるために本名をラテン語風にして差別化を図ったのだろうと(推測されています)』
というものと
『ノストラダムスことノートルダムは自分の手による預言詩を音読みするときには(当時の)フランス語のデカシラッブ発音でなく、ラテン語のデカシラブル(十音節)で朗々と歌い上げるように読んで欲しかったようです。実際、生前公表の預言詩は当時のフランス語読みでは十音節で収まらないものがありますが、それらはラテン語式発音のほうがピタッと十音節になるので、ノストラダムスは(フランス語を)ラテン語継承された体系として直したかったのかもしれません。その願いがノストラダムスというペンネームに集約されている(と思います)
あたりはわたしも思っていたことと大体は同じである。
さらには
大天使ミカエルと聖母マリアの名前の組み合わせで暗にイエス・キリストを想起させるわが名前を強調したかったというノストラダムスの願望は、やはり否定できないでしょう
とのこと。
詳しく説明をいただいた。
ノストラダムスの時代、フランス語は正字法(統一された綴り方)が定められてまだ百年も経っていなかった。
そのため、ノストラダムスが生まれた1505年当時はまだ同じフランス国内でも地域によってはスペルが違っていたり単語そのものが別だったりするのである。
ノストラダムスのような知識人たちはこれらのブレをなくし、フランス語を新しいラテン語として新しい命を与えるために、スペイン語、ノルマン語、ガイル族語をなるたけ廃し、ラテン語と上位互換可能なものだけを残そうとした。
それが彼らの望むラテン語回帰でありプレアード派と呼ばれるフランス語文芸運動に繋がって行くのだから、ノストラダムスの功績はフランス語の文芸の歴史の中でそれなりに評価されている。
例としてひとつあげると、死後公表のノストラダムス(の名前を騙る)予言詩の中にそれを見ることは可能だろう。
例えば、恐怖の大王で知られた第10巻72章に出てくる99をノナンテ・ヌフと表記する方法は、そもそも元になったラテン語の予言詩か寓意詩(サテリコヌスと言われているが)にそうなっていたからそれをそのまま踏襲した可能性は高いと言われている。
つまりこの詩を書いた人間は『きっとノストラダムスさんならこうするだろうな』的なオマージュを込めてあえて99をノウナントヌフとフランス語で読める音になる表記のままあの10巻72章を入れ込んできた可能性を指摘されているのだ。
もしノストラダムス本人ならば99はむしろカトルヴァンディスヌフに直してでも、あくまで自分の作品にした可能性は高いだろう。
そのため、ノストラダムスの預言詩集には年号の入った予言詩は非常に少ない。数の数え方ひとつとってもばらつきがありすぎたのが当時のフランスだったからである。
(つづく)
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