ワコムが有機ELペンタブレットをついに投入! 「Wacom Movink 13」は約420gの軽量モデルだ(2/3 ページ)

» 2024年04月24日 14時00分 公開
[ITmedia]

「プロのクリエイターが満足できるデバイスを作りたい」から開発スタート

 Wacom Movink 13の開発にあたり、同社はプロのクリエイターが満足できる、新しい使い方を提案したいというところをスタートに製品の開発を進めたという。片手で持てる軽さで自然な姿勢で製作を続けられることを前提に、さまざまな場所で作業するクリエイターに狙いを定めたそうだ。

ワコム Wacom Movink 13 13.3型 フルHD 1920×1080ピクセル クリエイター向け Wacom Movink 13開発の狙い

 有機ELディスプレイの採用については従来から検討を続けていたが、ようやく自社基準をクリアできるさまざまな条件がでそろったのが大きいという。さらに、日本サムスンの強力なバックアップがあって、ペンとの組み合わせも非常にいい物ができたとアピールした。

 「従来モデルに比べてディスプレイの特性が下がることはなく、ペンの特性も従来以上のレベルを達成できた。視差もこれまでのモデルに比べて最小クラスになっており、液晶ディスプレイの加圧時の表示変化もない。色域もChintiq Proと同等レベルにある」(同社)

 Wacom Movink 13を実際に試したデザイナーの有馬トモユキさんは「まず、軽さに驚いた。13インチくらいがちょうどよく、ノートPCと一緒に持ち歩けるサイズ感がいい。リュックの中に入れても持っていきやすい」とし、Pro Pen 3の書き味は「イラストを作成している際にペンツールで触っている実感が欲しいときがあって、それも十分に満たしてくれるし、視差がないのが本当にいい」と高いテンションで述べた。

 また「いわゆる共同作業時に、相手に入力してもらえそうなのがいいし、オプションのスタンドは“秒”で気に入った。剛性感も高いし、他の目的で使う人が増えそうなくらい」とべた褒めだった。

ワコム Wacom Movink 13 13.3型 フルHD 1920×1080ピクセル クリエイター向け Wacom Movink 13の実機を使いながら感想を述べるデザイナーの有馬トモユキさん

 Wacom Movink 13については、「特に向いているのはゲームのインタフェースデザインをしている人で、他にもデザイン関連の業務をこなす人もぜひ試してほしい。フルHDでは足りないとは思わないけど、もっと解像度があればいいと思った」と注文も付けた。

ワコム Wacom Movink 13 13.3型 フルHD 1920×1080ピクセル クリエイター向け 既に実業務でWacom Movink 13を使いまくっている有馬さん

スタンドやスリーブケースなどのオプション品も用意

 同時に複数のオプション製品が発表された。いずれも(USB Type-Cケーブルのみ、Wacom Movink 13と同時発売)、発売は5月下旬の見込みだ。

 折りたたみ式のスタンドである「Wacom Movink Foldable Stand」(1万2980円)、スリーブケースの「Wacom Movink Tablet Sleeve」(7480円)、そして「アクセサリーパック」(2万4200円)だ。このアクセサリーパックは、Wacom Movink Foldable StandとWacom Movink Tablet Sleeve、ペンなどを収納できる「Wacom Rollup Case」の3点セットで、他にもWacom Movink 13に付属するUSB Type-C→L字型USB Type-Cケーブル(1m/ACK45206Z)も2530円で用意される。

 さらに、HDMI/USB Type-A→USB Type-C変換アダプター「Wacom Converter for HDMI」も2024年内発売予定としてアナウンスされた。

ワコム Wacom Movink 13 13.3型 フルHD 1920×1080ピクセル クリエイター向け Wacom Movink 13と同時に発表されたオプション製品
ワコム Wacom Movink 13 13.3型 フルHD 1920×1080ピクセル クリエイター向け 折りたたみ式のスタンドであるWacom Movink Foldable Stand。軽量だが、金属製で頑丈にできている、持ち運び用のケースも付属する
ワコム Wacom Movink 13 13.3型 フルHD 1920×1080ピクセル クリエイター向け スタンドにWacom Movink 13をセットして側面から見たところ。角度はこの位置のみのサポートとなる
ワコム Wacom Movink 13 13.3型 フルHD 1920×1080ピクセル クリエイター向け スタンドを折りたたんだ状態の表面(左)と裏面(右)
ワコム Wacom Movink 13 13.3型 フルHD 1920×1080ピクセル クリエイター向け 専用スリーブのWacom Movink Tablet Sleeve。Wacom Movink 13を入れると、ピッチリという表現がふさわしいほど隙間なく収まる
ワコム Wacom Movink 13 13.3型 フルHD 1920×1080ピクセル クリエイター向け アクセサリーパックに含まれる「acom Rollup Case」。左は開いた状態、右は丸めた状態。こちらは単体発売されず、パックで購入する必要がある
ワコム Wacom Movink 13 13.3型 フルHD 1920×1080ピクセル クリエイター向け Wacom Movink 13に標準添付のUSB Type-Cケーブル(約1m)。DisplayPort Alternate Mode対応で、オプションとしても用意される
ワコム Wacom Movink 13 13.3型 フルHD 1920×1080ピクセル クリエイター向け Wacom Movink 13のバンドルソフトウェア/サービス

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

今、あなたにオススメ
(2024年4月25日)
(2024年4月25日)
PR(株式会社アルマード)
(2024年4月23日)
(2024年4月22日)
PR(株式会社アルマード)
(2024年4月17日)
(2024年4月23日)
PR(株式会社アルマード)
(2024年4月25日)
(2024年4月5日)
PR(株式会社スタークラフト)
Recommended by

アクセストップ10

2024年04月25日 更新
  1. ワコムが有機ELペンタブレットをついに投入! 「Wacom Movink 13」は約420gの軽量モデルだ (2024年04月24日)
  2. 16.3型の折りたたみノートPC「Thinkpad X1 Fold」は“大画面タブレット”として大きな価値あり (2024年04月24日)
  3. 「社長室と役員室はなくしました」 価値共創領域に挑戦する日本IBM 山口社長のこだわり (2024年04月24日)
  4. 「IBMはテクノロジーカンパニーだ」 日本IBMが5つの「価値共創領域」にこだわるワケ (2024年04月23日)
  5. わずか237gとスマホ並みに軽いモバイルディスプレイ! ユニークの10.5型「UQ-PM10FHDNT-GL」を試す (2024年04月25日)
  6. Googleが「Google for Education GIGA スクールパッケージ」を発表 GIGAスクール用Chromebookの「新規採用」と「継続」を両にらみ (2024年04月23日)
  7. バッファロー開発陣に聞く「Wi-Fi 7」にいち早く対応したメリット 決め手は異なる周波数を束ねる「MLO」【前編】 (2024年04月22日)
  8. 「Surface Go」が“タフブック”みたいになる耐衝撃ケース サンワサプライから登場 (2024年04月24日)
  9. ロジクール、“プロ仕様”をうたった60%レイアウト採用ワイヤレスゲーミングキーボード (2024年04月24日)
  10. あなたのPCのWindows 10/11の「ライセンス」はどうなっている? 調べる方法をチェック! (2023年10月20日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー