【競馬】もうJRAは海外みたいに第三者機関を設置して調査を受け入れたら?って話
さすがに事故多すぎ問題。
毎年ですけど、ゴールデンウィーク前になるとクソ忙しいです。終わらせないといけないことが多くなってしまうので、時間的な余裕がなくてなかなか競馬の予想とかできなくなるのですけど、休みのためと考えるのならばまあ仕方がないのかなという感じでもあります。とかいってたら、ムカデに足を刺されて瀕死の重症を負いましたw 虫が出やすい季節になりましたが、まさか家の中に入り込んでるとは思わなかったです。夜中の暗い中で歩いていたら、ブニュッとムカデを踏んで秒でやられましたw
皆さんは、こんな情けないことにならないように注意をしてください。
ちゅーことで、競馬の話なんですけど。
春天の予想をしようと思ったのですけど、それはまた後日ということで。今日は事故の話をしたいですね。本当に最近は笑えない事故が多いです。落馬をして怪我をしてしまったり、競走中止になってしまったりとか本当に多くて、何がどうなっているのかと考えている人も少なくないと思います。黙っていようと思っていたのですが、まぁさすがになぁ…って感じですね。オイラ個人としては、別に騎手も馬を管理する陣営も何も悪くないと思っているので。
まぁあくまでも頭の悪い個人の競馬ファンの意見として。
個人的には、もうこれだけ本営が解決することができない事故が多発しているのだから、きちんと第三者機関を設置して調査する段階に入っていると思うのですよね。実際に、以前にも例にあげましたがアメリカのサンタアニタで事故が多発していた時には、外部のチームが調査に入って原因究明に努めていました。当たり前ですけど、日本の場合は競馬の関連法規で馬券なども販売していますので公正の観点から、ナァナァにして済ませることはできないのですよね。事故があったとしても馬券の返還はありませんのでこれだけ多発すると、公平性のある競馬の開催をしているとは到底いえなくなってしまうので。
なので、短期間でこれだけ事故が多発している時点でもうJRAでは問題を解決することができていない状態なのは明白なのだから、外部機関をきちんと設置してそこで調査をしてもらうというのが正しい対策だと思うのです。アメリカの場合も、現地の検察当局まで介入して捜査をしていましたので、馬券販売を公営でやっているJRAはなおさらそこらへんきちんとしないとダメですね。
というか、さすがにこれだけ落馬や怪我が多いと見ている方も安心した気持ちで楽しめないですしね。
ファンの間でも、レースの事故の原因としていくつか挙げられているのですが、その中でも多くの人が言っているのが…
【高速馬場で生まれた行き過ぎたスピードと密集した隊列の害悪性】
ですね。
これに関しては、オイラもハッキリ言ってその通りだと思いますし大きな原因の1つだと思います。これは芝もダートも同じですね。実際に、芝だけじゃなくて海外や地方のダートとか見てる人はわかると思いますけど砂の厚さを変えるだけでも伸びやすいところって簡単に変わるので。
この理屈って、本当に小学生でもわかるくらいにメチャクチャ簡単です。例えば、芝の福島牝馬ステークスで起こった事故なんかも典型ですが、結局あのレースも上位に来た馬というのは、内々にいた馬とあらかじめ前の方に陣取っていた馬じゃないですか?
じゃあ、ああいう展開で勝つためにはどうすれば良いのかというと、同じように前目に付けてなるべく距離ロスを避けるために内に密集して、早めにスパートすることです。当然ですけども、勝ちたい騎手ほど騎手心理としても前目の意識・ロスのない競馬の意識は絶対に高くなるので、勝負どころでスパートが早くなるんですよね。だから、前の馬に脚が引っかかる確率も高くなってしまいます。で、密集した場所ではそれを他の馬が避けることができなくなって大事故に繋がっているという、本当に小学生でも分かる理屈です。
というか、知っての通りオイラはこのリスクを何年もずっと言い続けてきてるので。
今のJRA側と日本のメディアの言い分で本当に擁護できないのが…
【馬場技術の発展=内々が残りやすい】
とかいう論調をムリヤリ押し通そうとしている点ですね。いや、本当に馬場造園の技術が向上しているのなら、公平性を担保するためにも内も外も伸びる馬場にすれば良いだけじゃないですか? 広いコースがあります、多頭数が基本です、コーナーも多いです…それなら安全のためにも、開催が進んでも馬場が痛まない素晴らしい技術があるっていうんだから、同じように内も外も綺麗で伸びやすい馬場を維持管理したら?って話になりますよね。実際に、ここらへんはもう何年も前からオイラを含めて既に多くの人が指摘していますし。
そうしたら、一番スピードが出るところで隊列がバラけて明らかに安全になるじゃないですか?
でも、JRAのやっていることって真逆なんですよね。
毎週毎週、内々をサラブレッドが通っています、荒れたので維持管理します、だからずっとそこは走りやすくて伸びやすいです…と。
うん、それ山道にケモノ道が出来て固くなって歩きやすくなる理屈と同じじゃないですか? いや普通のことやんっていう。
ファン側としては1つもそんな話はしてないわけで。
多くの人が疑問に思っているのはそこじゃなくて、何で開催前半から内々だけが伸びるの?ってことなんですよね。公平にバランスよく内外を整えられる素晴らしい造園技術があるのなら、開催初週だろうが内も外もバランスよく伸びる馬場だって造れるはずじゃないですか?
でも、全く全然1ミリもそういう環境は造れてないんですよね。馬場とJRA側の主張に疑問を持っている人って、こういう部分を聞いてるわけです。
結局…
「開幕週だから・天気が良いから・雨が降ったから…だから内が残りやすいって、その理屈ってなんなの?」
って質問への答えにまるでなってないんですよね。
外から相対的に伸びないのは何でなの?って皆疑問に思っているわけで。
いやいや、例えばドバイとか香港とか海外の造園もこういう感じで内々が伸びやすいよ!!ってまぁ100歩譲って主張してくるにしても、じゃあやっぱり別に日本の馬場造園は世界的にも特別に優れているわけじゃないよね?って結論で終わる話じゃないですか? だってドバイや香港と同じだし。
相対的に似たような造り方をしているだけで。
多分、この言い分だと納得をする人も多いと思うんですよね。あぁ馬場技術が追い付いてないのか…って。それだと、本当に仕方ないですから。JRA側は頑張ってるんだなぁと。
でも、悪手というか保身に走っているというか、こういう馬場を推奨している人達って馬場技術の向上でこういう馬場が出来ているってハッッッッキリ主張してますからね。それこそ、競馬ファンの皆さんも何回かそういう主張をメディアが胸を張ってしていたのを覚えていると思いますけど。当たり前ですけど、その言い方をするんだから事故が起こった時にはその人達にはそれ相応の責任が伴うわけで。だって、馬場整備して安全だって主張してたんだから。トランポリンみたいな馬場だから安心! やわらかい!とかそこそこ競馬やってた人なら一時期にメディアが喧伝していたの本当に良く聞いてたと思うんですよね。
つまり、サラブレットが安全にレースが出来ていたのはトレセンの育成や外厩の努力・医療技術の発展とは無関係だってこの人達は主張してたわけです。
「うん、じゃあその根拠と今回みたいな事態になった原因の説明をどうぞ」
ってそりゃ競馬ファンと特に動物愛護の方々にツッコまれるよなって話で。だから、まぁ仕方がないとしか言いようがないです。
で、これ既に気づいている人も大半でしょうけどこういうJRAやメディアの主張って結局は論点のすり替えなんですよね。
なので、ここらへんの批判の声も大きくなる理由も納得というか。
そして、こういう事故を避けるためにJRAが何をやっているのかというと、騎手に対して【暗黙の了解】とかいう謎のルールを押し付けて、事故があったときに全ての責任を騎手のせいにするということですね。この手の話もオイラは何億回としていますけど、JRAって騎乗中の明文化した方がいいルールをマジで色々と放置していますから。
これ、本当に何年もオイラは言い続けていますけどマジでいい加減にやめた方が良いですね。はよ明文化して主催のJRA側が責任を取れ、と。
そもそも、超高速馬場になると道中のスピードが速くなるので、事故があったときの判断もものすごくし辛くなってしまうから、それだけでもリスクは大きいんですよね。そのリスクをそもそも騎手の責任にする方が間違っているので。例えば、内々に行かないと勝てないような馬場状態なのに、安全のために暗黙の了解で内の1頭分はスペースを開けておかないといけないとか言われても、とっさにそんな判断できんだろう、と。それ以前に、勝てるのにそこ突かなかったら八百長になりますし。じゃあ、その良し悪しの判断は裁決でできるのか?ってなるとまるで出来てないですからね。そんなその時々の判断で裁決が変わるようなルールで良いわけないだろって話で。
なんじゃそりゃ…って感じでしょ?
だから、ここらへんも原因の1つとして絶対に挙げられますね。
隊列の密集や追走スピードの高速化のリスクって、以前にもかなり詳細に説明しましたけど、これって障害レースと比較するとメチャクチャ分かりやすいです。
障害レースを普段から見ている人ならわかると思いますけど、ハッキリ言って落馬事故って多いし危ないじゃないですか? 見ててハラハラするし。実際に大けがしちゃう方もいましたしね。
でも、人が亡くなるような事故というのはそれこそ日本でも20年近くも発生していなかったです。これは、障害レースが隊列がバラけやすくて、道中の追走スピードが遅いという特徴が存在していたからです。
自動車の事故などのことを考えても分かりやすいですけど、そもそもスピードが出ている状態だと、事故した時に衝撃が大きくなるし玉突きが発生しやすくなるじゃないですか? アレと同じ理屈で、速度が速くなってしまうとそれだけ衝撃は大きくなるし後続のとっさの判断も難しくなってしまうので、玉突きとかの大きな事故に繋がりやすくなるんですよね。
だから、車間距離は十分に取りましょうって言われますよね。
反対に、自転車のようにゆったりとした速度である場合には、自分がコケてしまったとしても死ぬような大きなダメージはそれほどないじゃないですか? 当然、後続も遅いスピードでついて行ってるわけだから、避ける判断をしやすくなるので大事故を避けやすくなります。
これって、メチャクチャ簡単な理屈ですけどそれだけ道中の追走スピードや隊列のバラけやすさというのは、事故の回避に繋がるんですよね。
じゃあ、今のJRAの平場のレースでコレが出来ていますか?って問われると絶対に出来ていないですよね。スピードがメチャクチャ出ていて、隊列はギュウギュウに密集されていて、馬同士の距離も近すぎるから接触する可能性が高いのは物理的に当たり前なんです。
これ、実際に先週の東京でも全く同じでした↓
このレース、たった11頭なのにこのグチャグチャの密集具合です。
しかも、これ一番スピードが出る最終直線ですからね。
何でこんなにも密集するかっていうと、やっぱり騎手の皆さんも外回すと勝てないってもうわかっているからです。広いコースなんだから、内外で伸びる馬場を造ってたらやっぱり絶対にこんな危ないレースになってないんですよね。じゃあ、そういう馬場造りをきちんとやってないの誰だ?って話ですけど、それはもちろん主催JRAですよね。
何でこの状況で騎手の責任になるの?って、そりゃ疑問が出るのは当然で。勝つためには仕方ないじゃんって話ですし。実際に日本の場合、安全上の名目とは言ってもわざと引いたり負けるような仕草すると裁決的にもアウトですしヘタすりゃ犯罪ですからね。現実的に、ソラ使ったり右へ左をヨレているときにリスク防止で手綱引っ張っても思いっきり騎乗停止食らいますし。じゃあもう騎手は、この環境の時点でどうしようもないじゃん…ってなりますよね。
だからここらへんも、胴元側が責任取りたくないから騎手に責任を押し付けてるって言われても仕方ないんですよね。実際に、SNSの過激派(笑)とかには思いっきりこの手のこと言われていますし。
ここらへんは、最近よく欧州のレースとも比較されていますね。欧州の競馬を見たことがある人は、道中で日本以上にメチャクチャ密集しているのを見たことがあると思うのですよね。でも、あれだけ密集していても頻繁に大きな事故が発生しているというわけではないじゃないですか? これも理由は簡単で、欧州の競馬はきちんとペースメーカーがいて、道中の速度が制御されるようになっていることが多いからです。ペースぺーカーがいない場合、キャンターみたいな速度で走っている姿を見たことがある人もいると思います。ようは、道中の速度が必要以上に上がらなかったり、隊列がバラける工夫をきちんとしているのですよね。
道中の速度が遅い海外の競馬では、前の馬がコケてしまったとしても、避けるための判断をしやすい状態になっています。実際に、最近でもオーギュストロダンの愛ダービーでも事故がありましたけど、真後ろにいた陣営は全員きちんと避けていましたから。
あと、リスクの高い馬場状態になった場合には、スクラッチのように陣営自身が馬の個性を考慮してその競馬に参加するかどうかを決められる制度もありますので、競走の時にリスクが大きくなりづらい状況を作ってるのも大きいですね。
道中のバラけやすさという点でも全く同じです。海外の競馬は、よほどの大きなレースでない限りは重賞レースやG 1であったとしても、出走頭数が少ないという大きな特徴が存在します。5頭立てとか6頭立てとかよく見かけるじゃないですか? 同じ密集状態でも既に環境そのものが違うんですよね。
だから、海外の競馬を見習って多頭数でギュウギュウに密集させて…なんてやってたらメチャクチャ危ないって誰でもわかると思います。
日本の競馬のように、道中のスピードは速いです、周囲にいっぱい馬も陣取っています、最後の直線でも引くこともできず左右にすら動けません、みたいな状況だとそりゃ大事故に繋がりますよ。
もちろん、海外でも危険なレースはありますよ? 日本で有名だったミナリク騎手みたいな痛ましい事故もあるので、向こうも完璧とは言えないですしね。どっかの騎手みたいに競走中にエルボーかまして相手を叩き落すようなとんでもない奴もいるし…だから、こうした海外信仰もイキすぎるのは正直オイラは疑問ですね。
まぁそれでも、やっぱり日本と違って環境整備と事故への原因究明に胴元が第三者機関と一緒に力を入れているという点では全然違いますからね。特にイギリスみたいな動物愛護の考え方が大きいところでは、レース中の事故の統計なども取ってそれを公表しないといけないようになっていますから。
これだけでも主催者側へのイメージはだいぶ違いますけどね。
結局、海外ってファンや外部機関からの監視の目が強いということもあって、不正や事故に対する意識が強いってことがわかると思います。
こういうのを見ていくと、じゃあJRAはそうした環境整備のためにきちんと対応しているか、と問われるとやっていないと言わざるを得ないですよね。自浄作用が無くて保身に走っているっていうのが見ててわかりますし。普通は、こういう事故があったときは関係各者のメンタルケアのためにも一定期間は開催中止にすべきなのですけどね。それこそアメリカの例みたいに。
ほんとお役所だなぁって思います。
そもそも、申告制のスクラッチ制度はないし、ペースメーカーもいないし、リスクの高い馬場造りをするし、散水量も全然足りてないし、必要なルールを明文化しないし、事故のお金を返還しないし、ダートの発馬事故を防げるゲートボーイすらいないし。
秒でパッと思いつくだけでも、出来ることメチャクチャありますけどね。
まぁだから、もうこの状況になってしまったんだから少なくとも自分たちで解決できないのなら、それこそ同じパート1国の海外を見習って第三者機関を設置して、その人達と協力をして事故のリスクを小さくしていくという活動をすべきですね。
正直、この手の話は先週にも言いましたけど藤岡(兄)とそのご家族があまりにもかわいそうだったのでしないつもりだったのですが、いくらなんでも事故が多すぎるのでどうしてもしたくなりました。
藤岡(弟)騎手への過怠金10万円とかも普通にやってること狂ってましたからね。誰に責任を押し付けてんだ?って話だし。そもそも主催JRAなのに。
まぁそりゃファンの人は怒って当たり前だよなぁ…って率直に思うので。
本当に今週はこんなことがないと良いのですが。
無事之で競馬をしてほしいですね。
ということで、後日また春天の予想をしますよ(/・ω・)/
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