一般的に医学部入試はとても難易度が高いとされていますが、医学部合格にはどれくらいの学力が必要なのでしょうか。


一般入試について難易度を見ていきましょう。

国公立大学医学部か私立大学医学部か、そして大学ごとにも大きく異なるので一概には言えませんが、科目数、試験形式、ボーダー、偏差値、倍率の5つの観点から難易度を比較しました。


医学部合格のため、戦略的な受験校選びの参考になるでしょう。

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国立私立医学部の難易度を5つのポイントから比較!

国公立大学医学部と私立大学医学部を比較するにあたって、5つのポイントを一覧にしました。

区分国公立大学医学部私立大学医学部
科目数6科目2〜4科目
試験形式記述式記述式・マーク式
ボーダー80%〜93%(前期)86%〜91%(セン利)
偏差値60〜7362〜72
倍率2〜10倍(前期)5〜45倍(一般)

ではそれぞれの項目について詳しくみていきましょう。

医学部の難易度を試験の科目数で比較

国公立医学部

大学入学共通テストと個別学力試験の両方が課されるので、受験に必要な科目数が6科目と多いです。


その分、要求される勉強量も多い傾向にあります。


では実際に必要な科目を確認しておきましょう。

大学入学共通テスト(6科目)

国語
英語
数学(数1A、数2B)
理科(物理、化学、生物、地学から2科目)
社会(日本史B、世界史B、地理B、倫理・政経から1科目)

個別学力試験(3または4科目)

(国語)
英語
数学(数1A、数2B、数3)
理科(物理、化学、生物、地学から2科目)

大学により必要科目に違いがある場合があるので、志望大学の募集要項を必ず確認しましょう。


東京大学理科3類、京都大学医学部、名古屋大学医学部、山形大学医学部では個別学力試験で国語が課されることが特徴です。


理系医学部志望者の多くはマーク式の試験対策はできても、記述式の国語の試験対策の時間は十分に取れないことが多く、合格の難易度も高くなると言えるでしょう。

また、秋田大学医学部、島根大学医学部、徳島大学医学部、宮崎大学医学部では個別学力試験で理科が課されないのも特徴です。


英語、数学の2科目と面接試験のみで受験することができます。

私立医学部

大学入学共通テストが課されないことも多く、必要な科目数は少なく抑えられます。

個別学力試験(2科目〜4科目)

英語、
数学(数1A、数2B、(数3))
理科(物理、化学、生物から1科目または2科目)

東海大学医学部、兵庫医科大学医学部一般B、帝京大学医学部では、理科1科目での受験が可能です。


近畿医科大学医学部、帝京大学医学部では数学の出題範囲に数3が含まれません。

なお、帝京大学医学部では、数学(数1A、数2B)、国語、物理、化学、生物の5科目の中から2科目を選択して受験することができます。

医学部の難易度を試験形式で比較

国公立大学の個別学力試験は記述式の大学がほとんどです。


一方、私立大学医学部ではマーク式の問題も多く見られます。


もちろんマーク式でも必要とされる学力は変わりませんが、特に数学では答案記述の練習がいらないので、対策は変わってくるでしょう。

国公立大学医学部では思考力を試す問題が多く出題されますが、一部私立大学医学部では細かい知識を問う傾向があるので注意しましょう。


マーク式の場合は問題数も多く、スピードが問われます。

医学部の難易度をセンターボーダーで比較

2021年からは大学入学共通テストになりますが、参考までに2020年センター試験の国公立医学部前期のボーダーを表にしました。


センターボーダーとは、例えば東京大学理科3類であればセンター試験で93%以上得点した受験生の半分が東京大学理科3類に合格した、という目安です。


入試の難易度と受験生のレベルの判断のひとつの基準となります。

得点率(%)大学名
93東京大学理科3類
91東京医科歯科大学医学部
京都大学医学部
89大阪大学医学部
横浜市立大学医学部
千葉大学医学部
神戸大学医学部
88名古屋大学医学部
大阪市立大学医学部
82徳島大学医学部
大分大学医学部
81弘前大学医学部
80福島県立医科大学医学部

国公立大学医学部前期試験では1校しか出願できないので、安全圏の大学に出願しようと考える受験生も多いでしょう。


一方、私立大学医学部のセンター利用試験は複数校出願が可能で、試験制度も複数あります。


その分ボーダーは高く、およそ86%〜91%となっています。

いずれにせよセンター試験、大学入学共通テストで90%を取れる力をつけられると合格が現実的なものになってくるでしょう。

医学部の難易度を偏差値で比較

最高峰とされる東京大学理科3類の偏差値は73、一方徳島大学医学部の偏差値は60となっています。


通いやすい都市圏の医学部に比較的人気が集まりやすい傾向はありますが、依然として歴史、伝統のある旧帝大学、旧制医科大学は地方であっても偏差値が高い傾向にあります。

私立大学医学部については「学費と難易度は反比例する」と言われており、学費が低いほど難易度が上昇する傾向にあります。

一部私立医学部では国公立大学医学部を遥かに凌ぐものもあります。


私立大学医学部しかり偏差値は最低でも60、できれば65は欲しいところでしょう。

医学部の難易度を倍率で比較

国公立大学は入試日が同日であるため、基本的に前期後期それぞれ1校ずつしか受験することができませんし、足切り制度もあります。

一方私立大学は入試日が各大学により異なるうえ、入試制度も複数設けられていることも多いので倍率は私立大学の方が高い傾向にあります。


一般入試後期日程だと、国公立大学であっても倍率は10倍〜35倍にもなるのぼります。


一方、新設された医学部、偏差値の高い医学部は受験生が出願を避けるので倍率が低い傾向にあります。

医学部と東大ではどっちが難しい?

「国公立大学医学部に合格するのは東大理系学部に合格するよりも難しい」とまで言われている医学部受験。

実際、多くの国公立大学医学部と、上位私立医学部は東大理系学部に匹敵する難易度があります。

その訳は近年ますます白熱する医学部人気と、定員の少なさにあるでしょう。

東京大学の入学試験では、小手先のテクニックによらない学力が求められます。
基礎学力、そしてそれに基づく思考力や発想力を身に付けるのが必要です。

医学部と東大ではそれぞれ求められるものが違うので、一概にどちらが難しいといった比較はできません。自身の適性を見極め戦略的に志望校を選び、個別の対策を進めましょう。

それが難易度の高い医学部受験を制覇するために求められることです。

関連コラム:医学部の偏差値ランキング(私立・国公立)

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