【全国転勤の怖さを知らない君たちへ】
〜君には全国転勤の覚悟があるのか〜
長文にて失礼します。
最近、毎年の風物詩である「全国転勤ガチャ」のハズレ報告。東京に残留したイキリ報告。さまざまな人たちの阿鼻叫喚の地獄絵図となっているので全国転勤の怖さを知らない就活生から東京に残ってホッとしている若者に向けて僕からの鎮魂歌を送りたいと思います。
まず私は某三井住友銀行という緑色の血が流れた戦闘民族の会社に入社。いや入行しました。
この緑の戦闘民族のヤンチャなところは入行前には配属発表がされず、入行して最初の3週間の全体研修最終日に配属発表があるという点です。
少し具体的な場面でお話しをしますと…
研修最終日午前に研修の終講式があり、その最後に新入社員が全員1人1人呼ばれて紙っぺら一枚を渡されて、そこに配属先が書かれています。
そして、そこに書かれた配属先にその日の午後。スーツケース1つを携えて直行するという低予算YouTuberの企画みたいなノリで戦地に赴きます。
(ちなみに他の荷物は前日に段ボール2箱にまとめて詰め込んでおり、戦地に赴いた翌日くらいに送りつけられてきます。なので正式にはスーツケース1つと段ボール2箱のミニマリストもびっくりの荷物量で地方に飛びます)
私の場合だと紙に「豊橋法人営業部」と書かれており、終講式終了後にそのまま2時間後発の新幹線のチケットを渡され親にも彼女にも今生の別れを告げられぬまま豊橋という、それまで聞いたことない未開拓の地に飛ばされました。
僕は最初は「全国転勤なんて余裕だろ」と思っており、心のどこか奥の方では「さすがに最初は東京だろ!俺、運いいし!」とか考えていましたが、そんな妄想を一瞬で打ち砕かれました。
僕は行きの新幹線でホロリと泣きました。
きっと覚悟が出来てなかったのです。
強がってはいましたが、まだまだ緑の戦闘民族に魂を売る前だったのできっと乙女のようにか弱い心だったのです。
ちなみに今でこそ豊橋と言えば朝倉兄弟を輩出し、ブラックサンダーの工場があり、ちくわの名産地でブレイキングダウンキッズからしたら聖地巡礼、憧れの地かもしれませんが、新幹線を降りた時の街の廃れ具合は言葉にならない不安を僕にもたらしました。
実際に栄えてるレベル感でいけば
町田>>>北千住>>錦糸町>>調布>豊橋=多摩センター
くらいの感じでした。
では実際の地方の生活とはどんなものでしょう?
僕は若手6人が住む寮に住んでいました。
家賃の安い地方なのに共同生活です。
ただ寮の人たちはみんな良い人で平日はほとんど毎日飲み行ってました。
きっと今思えば地方に配属された若者の寂しさを同じ境遇の不幸な被害者たちで共有し、傷を舐め合っていたのだと思います。
ただそんな若者も週末になるとほとんど顔を合わしません。みんな東京なり名古屋なりに遊びに行くのです。
ただ僕のような1年目。
手取り15万円では毎週のように大都会TOKYOCITYには帰れません。そんな何もない週末はほとんど1日をカフェで過ごしてました。ただただ勉強をしていました。勉強が好きなのではありません。勉強しかやることがないのです。
地方のリアルな週末なんて東京に戻る夢を見ながら、カフェの端っこの席で勉強するか、田舎の空を眺めてぼんやり呼吸するくらいしかやることがありません。日がなやることなく、ただただホームレスのように一日カフェを転々とし、本を読んでいたので、ちょっと意識の高いトー横キッズみたいなもんでした。
1年目はあまりにも辛く、寂しく、たまに研修で会う同期の「東京マウント」で怒り狂い、心の中では毎日毎日、東京の同期の失脚を心から祈り続けていました。一歩間違えば怨霊となり、特級呪物となり、同期を呪い殺していたかもしれません。
そんな出家のような1年を経て、だんだんその地域にも慣れると、地方あるあるの次なる問題として
「出会いあまりにも無さすぎる問題」
が発生します。
地方には出会いなどありません。
地元のちょっと可愛い子はみんなキャバクラかスナックで働いてます。
ちょっと女の子知り合って食事とか行くと200%くらいの確率でその女の子の地元の友達に
「おー、◯◯何してんの?」と声を掛けられ気まずい雰囲気になります。もちろんその友達はみんな上下スウェットかジャージかパツパツのライトブルーのデニム、夜でもサングラス、ワンポイントでパチモンのグッチかヴィトンのベルトと遠目からの見た目でも偏差値2くらいと分かる人たちしかいません。
また地方の女の子は地元大好きです。
全国転勤型の男たちをただの出稼ぎソルジャーとしてか見ておらず、出会いの対象として見てません。
またモテの基準も洗練された東京のように見た目や会話、性格とかではありません。
車>>ヤンキー>>足が速い猿>>地位・名誉・名声
になります。もちろん車は黒のセダンタイプで地域の迷惑など気にせずAK-69あたりを爆音でかけるとよりモテます。
そう地方には寂しさを紛らわす出会いすらありません。
ただ僕が幸いなことは新卒配属で地方だった点です。
新卒配属東京からの転勤地方はよりグロさを増します。
なぜならより給料が増え、男として油が乗り切り
「よーし!20代後半!こっからが男の盛りだ!」
という時に先ほどの車に乗った猿がモテる「猿の惑星」にぶち込まれるのです。
こうなると地獄です。地方には出会いなど無く、中途半端に給料も上がり、小銭だけ持っているので、みんな週末は東京に合コンにしにきます。地方からわざわざ東京まで合コンしに行くのです。その様はまるで寂しくて山から降りてきた悲しきモンスターです。
そして合コンの自己紹介で
「今日、こいつはこの合コンの為に豊橋から来ました〜www」という同期のイジりと、初対面10分で田舎者の烙印を押してくる東京に染まり港区こそが地球の中心と思っている自称女子の20代後半のモンスターにすら笑われる人生を歩むのです。
「後悔先にチンポたたず」
新卒東京配属はあくまで最初の数年のラッキーパンチです。その後、20代後半の男盛りの人生のピークを地方で歩むことこそ何よりも変え難い苦痛と寂しさになるのです。
そんな全国転勤な君たちへの今後の活躍と健康を祈念しつつ、最後まで読んで頂き感謝申し上げます。
さぁみんなも地方に行こうぜ!
1,040.8万
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