日本テレビの石澤顕社長が22日、東京・東新橋の同局で定例会見を開催。昨年10月期放送の連続ドラマ「セクシー田中さん」の原作者で漫画家、芦原妃名子さん(享年50)が急死した件について、社内特別調査チームの調査結果公表が当初予定のゴールデンウイーク明け早々より「少し時間がかかる」との見方を示した。

その理由について「再発防止のために、広く意見を聞いている」と説明。「セクシー田中さん」の脚本家、監督、プロデューサーら制作陣だけでなく、それ以外の過去に放送された漫画原作のドラマにも範囲を広げ原作者や制作陣の話を聞き、「セクシー田中さん」の原作出版社、小学館にも「協力をいただいている」と語った。

ただ、公表の仕方は適切な方法を考えているとしており、会見を開くかどうかは未定という。また、現時点の改善方法の一つとして、担当の福田博之取締役専務執行役員は「企画を立てるタイミングを従来より早める。余裕を持って制作に入ることが、再発防止につながるのでは」との見方を示した。

一方、当初4月期に予定していた同じ小学館の別の漫画を原作とした作品の代わりに、SixTONESの森本慎太郎がケーキ職人役で主演する連続ドラマ「街並み照らすヤツら」(27日スタート、土曜後10・0)が放送されるが、今月4日に撮影がスタートしたと発表。福田専務は「(初回放送まで)ものすごく短い期間で撮影が始まったが、現場はいたって元気で明るくやっていると聞いている」と語った。