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2022.12.21
岡本 卓也
マインドマップをアウトラインプロセッサとして使う
こんにちは、Agile Studioエンジニアの岡本です。
これはESM Advent Calendar 2022 21日目の記事になります。
はじめに
先日のエントリにこんなコメントがありました。
特に私は講演内容を整理するのに苦労していたのですが、先輩から教えてもらった『マインドマップ』を活用した整理方法が効果覿面でした。(『マインドマップ』の汎用性の高さに驚きました!)
これ実は3年くらい温めていたネタなので、少しだけ解説してみようと思います。
マインドマップ使ってますか?
みなさんは「マインドマップ」と聞くと何を思い浮かべるでしょうか?
なんか聞いたことがある
何かのセミナーでセミナーで描かされた
ウネウネした線で繋がった変な絵
大体こんな感じではないでしょうか。
個人的にはメチャクチャ便利で使い所が多い図法なのですが、その中でも最近特に気に入っている発表資料の構想作成ツールとしての使い方についてご紹介します。
構想を練る辛さ
何かを発表する場合、スライド(パワポ)で資料を作ることが多いと思います。
その時に構想を考えているはずが、いつの間にかフォントを変更していたり、図の位置をピクセル単位で調整している事がありませんか?
こうなってしまう理由の一つは、スライド編集の画面では
1)原稿の論理構成(スライドの追加/削除/入替など)
2)原稿の内容(本文)
3)原稿の表現(色やフォントサイズや図形など)
の3つを同時にできてしまうからなのです。
そこでいきなりスライドを書くのではなくマインドマップを使って構成を考えることで、2)と3)を禁止して、強制的に1)原稿の論理構成にフォーカスできるようになります。
さらにはマインドマップ特有の表現や操作性が、まるでアウトラインプロセッサのように構成を練る作業に最適だったのです。
サンプル
と言われても何が最適なのか分かりにくいと思うので、実例としてこのブログを書くための構想をマインドマップを使って練ってみます。
1. テンプレから始める
私はこんなテンプレートを用意していて、ここから書き始めることにしています。
型を決めておくことで「書き始める」という最大のハードルを少しでも下げます。
(左側については今回の説明と少し離れるので以降の説明は割愛します)
2. アイデアを書き出す
思いついたアイデアをとにかく書き出していきます。
この時に順番や粒度や重複などは一切気にしないで、ひたすら頭の中に浮かんだものを書き出すことが重要です。
この後で簡単に整理できますので。
3. アイデアを整理する
アイデア出しが一段落したら、全体を眺めてグルーピングしたり重複を取り除いたりして整理していきます。
マインドマップならマウスで摘んでチョイチョイ動かすだけで簡単に整理できます。
上の絵を5分くらい触っているとこんな感じになりました。
この結果を見ると、私が今回伝えたかったのは以下でした。
発表とは、1)構造と、2)コンテンツ、3)表現に分けられる
発表では、1)の構造が大事
構造を整理するのにマインドマップが最適
以上、あっという間に構成を練ることができました!
Tips
マインドマップで構想を練るときにはちょっとしたコツがあります。
長文は書かない
実はマインドマップでも書こうと思えば長文を書けるのですが、あえて書かないように気をつけます。可能なら単語のみ、長くても1センテンスに制限します。
スライドにした場合、ちょうど各ページのメッセージ部分になるようなイメージです。
こうすることで構成そのものに集中できるようになります。
表現は触らない
同じく、マインドマップでも表現を触ることができる(使用するツールにもよる)のですが、これもあえて触らないように注意します。
例えば、色やフォントやノードの位置など、つい自分でいい感じに調整したくなるのですが、ここは我慢してツールによるデフォルト設定にお任せします。
そういうことを気にする頭のリソースは節約して、構成練りに全投入しましょう。
ゴミ箱を作る
アイデアを取捨選択するときに、捨てても後から簡単に戻せるようにしておくと良いです。具体的には、ゴミ箱のような場所を作っておいて、捨てる時には一旦ここに置くようにすると、いつでも戻せる安心感から整理が捗ります。
(おまけ)マインドマップツール
私は昔から使っていて手に馴染んでいるので、モデリングツールのastahを使ってマインドマップを書くことが多いです。思考のスピードを妨げない操作性がGoodです。
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