生後9か月の長男失い6年半、両親は「落ち度」自覚しつつ製品の危険性問う…「同じ悲劇減らしたい」

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 生後9か月の男児がマットレスと転落防止柵「ベッドガード」との間に挟まって死亡した事故を巡り、両親がベッドガードの輸入・販売業者を訴えた訴訟で、東京地裁が3500万円超の賠償を命じる判決を言い渡した。事故から約6年半。時には心ない批判を浴びながらも裁判に臨んできた両親は「これ以上、幼い命が犠牲になることのないように」と再発防止を願う。(杉本和真)

突然の別れ

 「想定以上に業者の責任を認めてくれた。今後に生きる判決になってほしい」。先月22日、地裁判決後に東京・霞が関で記者会見した男性(45)はそう語った。

実際に使用していたベッドガードを見せて当時の状況を説明する毅旺ちゃんの父親(3月22日、東京都千代田区で)=木田諒一朗撮影
実際に使用していたベッドガードを見せて当時の状況を説明する毅旺ちゃんの父親(3月22日、東京都千代田区で)=木田諒一朗撮影

 長男の 毅旺きおう ちゃんが亡くなったのは2017年8月。東京都世田谷区の自宅で、寝ているのを確認した妻(45)が夕食の準備や当時2歳の長女との食事を済ませ、約2時間半後に寝室に戻ると、マットレスとベッドガードの間に挟まっていた。息をしておらず、病院に運ばれたが間もなく死亡が確認された。司法解剖により、胸部圧迫で窒息死した可能性の高いことがわかった。

 ベッドガードは愛知県の業者が輸入・販売していたもので、寝返りをするようになった毅旺ちゃんがベッドから落ちないよう、男性が約1週間前にネットオークションで購入。「赤ちゃんにおすすめ」などと紹介するブログを参考にした。取扱説明書を読まなくても簡単に設置できた。

 事故後、男性がベッドガードについて改めて調べ、使用対象年齢が1歳半以上だったことを知った。「自分が購入していなければ、息子が死ぬことはなかった」と罪悪感にうちひしがれた。

相次ぐ中傷

 事故から1か月後の17年9月。男性は、都内で生後6か月の乳児が毅旺ちゃんと同じような事故で命を落としたことを報道で知った。

 「事故の背景に共通の原因があるのでは」。対象年齢を確認せず、毅旺ちゃんの様子を確認していない時間があったことなど、自分たちの「落ち度」は自覚していたが、妻と何度も話し合い、21年2月に提訴に踏み切った。

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