リテラ「考える」国語の教室 2024年の小中学生向け課題図書15選 第70回青少年読書感想文全国コンクール課題図書をご紹介
2024年の読書感想文課題図書が発表されました。
夏休みに入る前に、今年の課題図書を読んでみませんか?
「どの本にしようかな?」と選ぶ時間もたっぷりとれますよ!
朝読書の時間に読んでみるのもおすすめです。
それでは、2024年小中学生向けの課題図書をご紹介します。
この記事を書いた人 リテラ「考える」国語の教室 講師 黒木里美
■小学生低学年(1・2年生)の課題図書■
『アザラシのアニュー』低学年(1・2年生)
~内容紹介~
さむい冬のある日。地球の北のほうにある海の氷の上で、タテゴトアザラシのあかちゃんがうまれました。おかあさんはあかちゃんに、アニューとなまえをつけました。アニューは、おかあさんのおちちをのんですくすくそだちます。ある日、おかあさんがうみにでかけると……。
アラスカに滞在して制作をする絵本作家・あずみ虫が描く、野生動物たちの物語。小さな子どもから楽しめるストーリーで、動物への興味の入り口となる絵本です。アザラシのあかちゃんが一生懸命に成長する姿を、親しみやすいイラストで描きます。巻末には、アザラシの生態を解説するページも収録。
童心社のページから感想&書評が読めますよ!
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『ごめんねでてこい』低学年(1・2年生)
~内容紹介~
大好きなおばあちゃんと、少しの間いっしょに暮らすことになったはなちゃん。優しいおばあちゃんと過ごす時間はとても楽しかったけれど、いつもと違う生活にだんだんもやもやがたまってきて…。「おばあちゃんなんて、きらい!」と言ってしまったはなちゃんは、「ごめんね」が言えるのでしょうか。
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『おちびさんじゃないよ』低学年(1・2年生)
~内容紹介~
テンちゃんは身体の小さな女の子。周りの皆んなが子ども扱いするけど、いろんなことができるし、知っているのです。ある日、学校にマルくんという身体の小さな男の子が転校してきました。小さなマルくんにいじめっ子が近づきます。どうしよう…小さなテンちゃんはマルくんを助けようと……..
絵本の舞台は学校です。学校のいじめっ子に勇気を振り絞って大きな声をあげた身体の小さな女の子テンちゃんのお話です。
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『どうやってできるの? チョコレート』低学年(1・2年生)
~内容紹介~
原料のカカオから板チョコレートができるまでを、豊富な写真としかけ画面を使いながら、順を追ってみていきます。原料が変化して食べ物になるふしぎ、そして社会の仕事にも目が向く絵本です。
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■小学生中学年(3・4年生)の課題図書■
『いつかの約束1945』中学年(3・4年生)
~内容紹介~
「あたしは、関根すず。9さい!」
ゆきなとみくは、自分は9歳だと言うおばあさんに出会い、共に一日町を歩き回ることに。
後日、二人は意外な場所で彼女と再会する。残されたメッセージに込められた思いとは?
いっしょに町を歩きまわり、語り合った、忘れられない夏の一日。
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『じゅげむの夏』中学年(3・4年生)
~内容紹介~
山ちゃん、シューちゃん、かっちゃん、ぼくの仲よし4人組は、天神集落で同じ小学校に通う4年生。かっちゃんは筋ジストロフィーという病気だけれど、小さい頃から一緒にいるぼくらにとって、かっちゃんは特別な存在ではない。親友のひとりだ。そのかっちゃんが、4年生の夏休みに、川へダイブしたいと言い始めた。天神集落の子どもにとって、川へのダイブは、大人への階段を一歩上がるような、そんなならわしだった。「だいじょうぶ、どぼんて落ちるだけだからさ。来年になったらとべねえかもしんねえし」。人なつっこい笑顔でそう言うかっちゃんの願いをきいてあげたくて、ぼくらは綿密に計画を練ったのだけれど……。
夏の匂いが濃く立ちこめる山あいの村で、死という確かで曖昧なものを共有しながら、めいっぱいいのちを謳歌する少年たちの夏の日をみずみずしく描いたさわやかな作品。
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『さようなら プラスチック・ストロー』中学年(3・4年生)
~内容紹介~
約5千年前に発明されたストローは、なぜ今、問題になっているのだろう? ストローの発明と改良の歴史、使い捨てプラスチックが環境や海の生き物に与える影響、解決策など、SDGsを考え行動するためのノンフィクション。
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『聞いて聞いて!:音と耳のはなし』中学年(3・4年生)
~内容紹介~
音はふるえる空気の波から生まれるんだって
音はふるえる空気の波。大きな音は大きくうねり、高い音は細かくふるえています。左右の耳に届く音はわずかにズレていますが、脳はその差を手がかりに、音がする方向や、どんな場所で響いているのかを判断します。ふたつの耳で聞くことで、より立体的で、いきいきした音の情景が描かれるのです。人間も動物も、日々、さまざまな音を聞きとり、記憶し、くらしに役立てています。オーディオに精通した著者が語る、音と耳のはなし。
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■小学生高学年(5・6年生)の課題図書■
『ぼくはうそをついた』高学年(5・6年生)
~内容紹介~
広島に住む小学校5年生のリョウタ。同居する祖父から、原爆で亡くなった祖父の兄ミノルの話を聞く。平和学習で資料館に行き、戦争は怖い、二度と繰り返してはいけないと思っていた一方、どこか遠い昔の出来事のようにも感じていた。しかし、祖父の話から興味を持ったリョウタは、亡き大おじミノルの足跡をたどろうと思う。
リョウタが憧れる女子バレー部のキャプテン、レイは共働きの両親にかわり育ててくれた曾祖母のことが好きだった。原爆で子どもをなくしている曾祖母は、時おり記憶がまだらになり、我が子を捜し始める。近所の子どもたちからも変人扱いされている曾祖母の姿を見るのは辛く、なんとか彼女を救いたいと思うレイだが――。
平和のために、今、私たちは何ができるのだろう――すべての人が幸せに生きられる世界へ、祈りをこめた物語。
作者からのメッセージが読めるよ!
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『ドアのむこうの国へのパスポート』高学年(5・6年生)
~内容紹介~
作家の家には、なぞめいたドアがある。ドアのむこうには、特別なパスポートを持った人しか入れないという。クラスの子どもたちは作家と手紙をかわしながら、パスポートやビザの申請といった課題にむきあううちに、仲間や自分をより深く知っていく。オランダの人気児童文学作家二人による、子どもたちへのエールに満ちた物語。
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『図書館がくれた宝物』高学年(5・6年生)
1940年、ロンドン。ドイツとの戦争が始まったばかりの英国。12歳のウィリアム、11歳のエドマンド、9歳のアンナの三人きょうだいの保護者がわりだった祖母がなくなった。三人の両親は幼いころ亡くなっている。遺産がのこされたが、未成年の三人は、後見人がいないと遺産にも手をつけられない。そこで、弁護士のエンガーソルさんが、集団学童疎開に三人も参加することを提案した。空襲の恐れのあるロンドンにいるよりは安全だし、ひょっとしたら疎開先で、後見人になってくれる人が見つかるかもしれない…。
疎開先では辛いことも多い。厳しい疎開生活のなか、3人の救いとなったのは、村の図書館だった。
ロンドンから疎開した本の好きな3人きょうだいの心あたたまる物語。巻末に、物語中に登場する本のリストを収録。
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『海よ光れ!3・11被災者を励ました学校新聞』高学年(5・6年生)
~内容紹介~
東日本大震災の避難所となった小学校で、被災者といっしょに寝泊まりしていた子どもたち。何を感じ、そして自分たちに何ができるのかを考え取り組んだこととは…。子どもたちの思いをつぶさに伝える感動のノンフィクション。
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■中学生の課題図書■
『ノクツドウライオウ:靴ノ往来堂』中学生
あなたの人生を変える魔法の靴店!
高いビルの間にちょこんとはさまっている小さな建物。
くすんだ色のレンガ造りのこの店は、築100年のオーダーメイド靴店「往来堂」だ。
店主は、靴職人の祖父。孫の夏希は、シューズデザイナーを夢見る中学生で祖父を尊敬していた。
ある日、店の後を継ぐはずの兄が突然いなくなり、店は危機的状況となった。
夏希は後を継ぐべきか悩める日々を過ごす。
そんな中、この店の土地を買い取りたいという土地開発会社の人たちが来た。祖父は、その内の1人の靴をみて足に合っていない靴を履いていると指摘する。その人は、どんな靴も合わないのであきらめていると話した。祖父が助言すると、その人は靴を注文することになった。
でき上がった靴を渡してまもなく、その人が来店して言った。
「まさか自分の人生が、たった一足の靴で変わるとは思いませんでした・・・」
これらのいきさつを見ていた夏希は、自分の向かう道をさだめていく。
シューズデザイナーを夢見る中学生をさわやかに描いた青春ドラマ!
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『希望のひとしずく』中学生
~内容紹介~
オハイオ州の小さな町には、願いを叶えてくれるという井戸がある。中学一年生のライアンは、裕福な家の一人っ子アーネスト、幼なじみのリジーとともに、この井戸を見つける。そして、クラスメイトや町の人たちのさまざまな願いごとを知る。アーネストの亡くなったおじいちゃんが屋根裏部屋に遺していたものたちが、不思議な縁でいろんな人の手にわたり、奇跡的にその願いがかなっていく。悩みや問題をかかえる人々が、ちょっとしたやさしさで救われていく、希望と愛でいっぱいの物語。
~編集者コメント~
あなたの思いは、きっと、だれかの幸せにつながっている。そんな素敵なメッセージが聴こえてきます。
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『アフリカで、バッグの会社はじめました:寄り道多め仲本千津の進んできた道』中学生
内容紹介
目の覚めるような原色に、花や動物、サークル模様がデザインされていて、持つだけで心が華やいでくる――人気のバッグ・ブランド「リッチーエブリデイ」を立ち上げた仲本千津さんは、いま注目の「社会起業家」です。
千津さんは、子どものころから「人の命を救う仕事をしたい」と思っていました。最初は医師になりたいという夢をもっていましたが、それをあきらめることになり、つぎに国連職員を目ざします。大学に入り、今度は研究者への道を進みましたが、銀行員として社会人生活をスタートすることになりました。それでも、自分の夢をかなえる仕事を探しつづけた千津さんは、転職先の仕事でアフリカ・ウガンダのシングルマザーたちに出会います。「彼女たちの力になれるビジネスはないだろうか」。そして千津さんは、アフリカンプリントを使ったバッグをつくる会社を立ち上げました――。
バッグづくりを通して、アフリカの貧困問題を解決し、女性を勇気づけ、輝かせたい――迷い、遠回りしながら、自分の信じる道を歩んできた仲本千津さんの姿を描く “進路決定”ドキュメンタリー。
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■Kindleで読める2024年の課題図書3選■
絵本、児童書にも手軽に読める電子書籍Kindleがあります。
課題図書はみんなが購入をするため、すぐに手に入らないこともあります。
kindle版なら、読書感想文書くぞ!とやる気がでたら、すぐに本を読み始めることができます。
デジタル図書は、文字の大きさを自由に変えることもできるので、細かい活字が読みにくい子にも適しています。
持ち運びも楽で、お値段も紙の本よりも安く購入することができます。
キッズモデルのKindleの端末もありますので、ぜひお試しください。
小学生低学年 『おちびさんじゃないよ』 Kindle版
kindle版を読んでみよう
小学生高学年 『ぼくはうそをついた』 Kindle版
kindle版を読んでみよう
小学生高学年『ドアのむこうの国へのパスポート』 Kindle版
kindle版を読んでみよう
■青少年読書感想文全国コンクールの用紙・字数
学年ごとに字数がことなります。
規定に合わせた文章量で書き上げましょう。
🔷小学校低学年の部(1・2年生)本文:800字以内(原稿用紙約2枚)
🔷小学校中学年の部(3・4年生)本文:1,200字以内(原稿用紙約3枚)
🔷小学校中学年の部(5・6年生)本文:1,200字以内(原稿用紙約3枚)
🔷中学校の部本文:2,000字以内(原稿用紙約5枚)
※原稿用紙を使用し、縦書きで自筆してください。原稿用紙の大きさ、字詰めに規定はありません。
※句読点はそれぞれ1字に数えます。改行のための空白か所は字数として数えます。
※題名、学校名、氏名は字数に数えません。
読書感想文の書き方はこちらからどうぞ
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オンライン&対面どちらでもOK!
まとめ
2024年の課題図書、いかがでしょうか。
面白そうだな、読んでみたいなと思う作品はありましたか。
学校ごとの決まりはありますが、コンクールでは、過去の課題図書や、自由に選んだ図書で感想文を書いても出品できます。
好きな本、大切な本で読書感想文、ぜひチャレンジしてください。
この夏、皆さんが素敵な本と出会えることを心から願っています。
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