明菜の食玩CDその3。
今回は、サントリーの缶コーヒーブランド「BOSS」の販売促進キャンペーンの企画ものだ。
今回は、サントリーの缶コーヒーブランド「BOSS」の販売促進キャンペーンの企画ものだ。
よって正確には食玩のくくりではないがついでなのでここにまとめることにした。
このキャンペーンはユニバーサルミュージックが主体となり、80年代から90年代にヒットした歌謡曲の名曲全30曲を各1曲入りの8cmCDとして作成し、缶コーヒーのおまけとしたものだ。
販売時のパッケージ ※ユニバーサルミュージックプレスリリースより転載

6缶パックの側面にCDを貼り付けて販売された。
明菜は「DESIRE」だ。

これはシリーズの第二弾(2011年 8月23日発売)として「贅沢微糖」に付属した。
台紙の裏側

サイズ比較 左:BOSS CD、右:実際のシングルレコード

グリコ、ブルボンと同様8㎝CDサイズであるが、ブルボンと同じく本物を忠実に再現しようとしたものではない。
ジャケットのみの再現という企画である。
中森明菜 タイムスリップグリコ スローモーション
中森明菜 ブルボン J'sポップスの巨人たち セカンドラブ/少女A
ジャケットの裏面

グリコ同様ジャケットは独立しており、裏に歌詞が印刷されている。
1曲のみのため、文字は大きく老眼でもギリ読める。
CD

CDは不織布のケースに入れられているだけだ。
実際のシングルレコードのジャケット裏面

シングルレコードはB面が「LA BOHEME」だ。
DESIREにも劣らないロックチューンで大好きな曲である。
当初はこっちがA面となるはずだったが明菜の要望で入れ替えたというエピソードがある。
しかし、この2曲を聴いた時点で明菜はすでにイメージできていたのかもしれない。
あの和服をモチーフにした斬新な衣装と振り付けで歌うこと、DESIREの方がヒットすると。
そしてDESIREと言えばオレは発売当時からずーっと頭から離れないことがある。
それは歌詞カード左下に書かれている。
※このレコードは可能な限り大音量でお聴き下さい
この記述を当時目にした時は驚いた。
何も考えずボリュームつまみを回して、とにかくでっかい音で聴きなさいということだ。
それ以上の説明はない。
本来であればスピーカーの保護の観点から逆に「音量に注意してください」でもよさそうなもの。
(例えばチャイコフスキーの序曲「1812年」は有名)
オーディオ小僧は当時、この記述を見て考えた。
大音量で聴くことでこのレコードに刻まれた音が本来作り手が伝えたかった音になるのだろうと。
小音量より大音量の方が特に低音はスピーカーのコーン紙を大きく揺らし迫力ある音が聴ける。
つまりミキシングエンジニアがスタジオで調整した音に近くなるということだ。
Hi-Fi再生の基本はスタジオモニターの音に近づけることとオーディオ小僧は心得ていた。
なんとなくそういうことだろうと忠実に言いつけを守り大音量でDESIREを聴いたものだ。
(あながち間違いでもない)
オーディオ小僧が初めてミキシングを強く意識したエピソードである。
実際これは理論的にも説明されている。
スピーカー(ヘッドホン)から出た音と人間の耳の特性だ。
オーディオを勉強していると、ラウドネスの原理を知ることになる。
アンプの取説にも簡単に書かれているが、人間の耳は音量の大小によって低音や高音の聴こえ方が変化する。
要するに小音量で聴くと人間の耳は低音や高音が中音に比べて同じ強さに聴こえない(弱く聴こえる)ということだ。
逆に言うと大音量で聴くことで低中高音が同じレベルでバランスよく聴くことができるのだ。
アンプについているラウドネス スイッチはまさにこの特性をボタンひとつで補正してくれる便利なものだ。
当時オーディオ小僧が使っていたサンスイの「AU-D707X Decade」にもラウドネスボタンはついていた。
(しかしドンシャリが好きなオーディオ小僧はこのスイッチを乱用した)
とにかくなるべく大音量で聴くことで本来の自然なスタジオの音になるということだ。
ラウドネスの原理を考えなくても、本来ミキシング現場では家庭では出せない大音量でモニターしながら音楽を作っている。
DESIREのようなドンシャリな曲でないバラードであってもなるべく大きい音量で聴いたほうがバランスがよくなるということである。
そういえば最近これと似たようなものを目にした。
松田聖子のステレオサウンド誌企画のSACD/CDハイブリッド盤だ。
ライナーノーツには以下のように書かれている。
「お願い:今回のリマスタリングでは、SACD層とCD層を問わず、マスターテープのダイナミックレンジを完全に収録するために基本音量レベルを低く抑えています。そのため、通常のボリュウム位置では、ラウドネス効果により音の精彩を欠くように感じることがあります。できるだけボリュウムを上げてお聴きくださることをおすすめいたします。」
ステレオサウンド盤についてはまた別の機会で。
元オーディオ小僧は今日もDESIREを聴きながら、ボリュームを少し上げる。
販売時のパッケージ ※ユニバーサルミュージックプレスリリースより転載
6缶パックの側面にCDを貼り付けて販売された。
明菜は「DESIRE」だ。
これはシリーズの第二弾(2011年 8月23日発売)として「贅沢微糖」に付属した。
台紙の裏側
サイズ比較 左:BOSS CD、右:実際のシングルレコード
グリコ、ブルボンと同様8㎝CDサイズであるが、ブルボンと同じく本物を忠実に再現しようとしたものではない。
ジャケットのみの再現という企画である。
中森明菜 タイムスリップグリコ スローモーション
中森明菜 ブルボン J'sポップスの巨人たち セカンドラブ/少女A
ジャケットの裏面
グリコ同様ジャケットは独立しており、裏に歌詞が印刷されている。
1曲のみのため、文字は大きく老眼でもギリ読める。
CD
CDは不織布のケースに入れられているだけだ。
実際のシングルレコードのジャケット裏面
シングルレコードはB面が「LA BOHEME」だ。
DESIREにも劣らないロックチューンで大好きな曲である。
当初はこっちがA面となるはずだったが明菜の要望で入れ替えたというエピソードがある。
しかし、この2曲を聴いた時点で明菜はすでにイメージできていたのかもしれない。
あの和服をモチーフにした斬新な衣装と振り付けで歌うこと、DESIREの方がヒットすると。
そしてDESIREと言えばオレは発売当時からずーっと頭から離れないことがある。
それは歌詞カード左下に書かれている。
※このレコードは可能な限り大音量でお聴き下さい
この記述を当時目にした時は驚いた。
何も考えずボリュームつまみを回して、とにかくでっかい音で聴きなさいということだ。
それ以上の説明はない。
本来であればスピーカーの保護の観点から逆に「音量に注意してください」でもよさそうなもの。
(例えばチャイコフスキーの序曲「1812年」は有名)
オーディオ小僧は当時、この記述を見て考えた。
大音量で聴くことでこのレコードに刻まれた音が本来作り手が伝えたかった音になるのだろうと。
小音量より大音量の方が特に低音はスピーカーのコーン紙を大きく揺らし迫力ある音が聴ける。
つまりミキシングエンジニアがスタジオで調整した音に近くなるということだ。
Hi-Fi再生の基本はスタジオモニターの音に近づけることとオーディオ小僧は心得ていた。
なんとなくそういうことだろうと忠実に言いつけを守り大音量でDESIREを聴いたものだ。
(あながち間違いでもない)
オーディオ小僧が初めてミキシングを強く意識したエピソードである。
実際これは理論的にも説明されている。
スピーカー(ヘッドホン)から出た音と人間の耳の特性だ。
オーディオを勉強していると、ラウドネスの原理を知ることになる。
アンプの取説にも簡単に書かれているが、人間の耳は音量の大小によって低音や高音の聴こえ方が変化する。
要するに小音量で聴くと人間の耳は低音や高音が中音に比べて同じ強さに聴こえない(弱く聴こえる)ということだ。
逆に言うと大音量で聴くことで低中高音が同じレベルでバランスよく聴くことができるのだ。
アンプについているラウドネス スイッチはまさにこの特性をボタンひとつで補正してくれる便利なものだ。
当時オーディオ小僧が使っていたサンスイの「AU-D707X Decade」にもラウドネスボタンはついていた。
(しかしドンシャリが好きなオーディオ小僧はこのスイッチを乱用した)
とにかくなるべく大音量で聴くことで本来の自然なスタジオの音になるということだ。
ラウドネスの原理を考えなくても、本来ミキシング現場では家庭では出せない大音量でモニターしながら音楽を作っている。
DESIREのようなドンシャリな曲でないバラードであってもなるべく大きい音量で聴いたほうがバランスがよくなるということである。
そういえば最近これと似たようなものを目にした。
松田聖子のステレオサウンド誌企画のSACD/CDハイブリッド盤だ。
ライナーノーツには以下のように書かれている。
「お願い:今回のリマスタリングでは、SACD層とCD層を問わず、マスターテープのダイナミックレンジを完全に収録するために基本音量レベルを低く抑えています。そのため、通常のボリュウム位置では、ラウドネス効果により音の精彩を欠くように感じることがあります。できるだけボリュウムを上げてお聴きくださることをおすすめいたします。」
ステレオサウンド盤についてはまた別の機会で。
元オーディオ小僧は今日もDESIREを聴きながら、ボリュームを少し上げる。