コーナーでもグイグイとフロ
ントから回る。
その挙動特性は、前輪の先端
がインに切れ込むのではなく、
前輪の後端が外に向いて流れ
るようなステア特性。
これはベスパ独特のものだ。
一見接地感を感知し難いかの
ようだが、そうではない。
スライドやドリフトとは異な
る二次ステアが加味されたよ
うな挙動で、体感でそれは即
感知できる。その挙動はとて
も制御下に置き易い。
「意思通り」にコントロール
できるのだ。コントローラブ
ル。
かつ、多分サスが良いのだろ
う。路面からのレスポンスを
ダイレクトにハンドルに伝え
る。
グニョグニョのガバガバな柔
らかいサスがもたらす誤魔化
しの操安性ではない。
リニアに乗り手に状況を伝え
るハンドリングにされている。
私はこうした挙動特性のハン
ドリングは嫌いではない。
むしろ好き。
但し、旋回特性における二次
的なステア挙動を見せるので、
感知してトラクションを乗り
手が適切対処できない人たち
には違和感が大きくなる特性
にまとめられているのではな
かろうか。
基本、ケツ乗りの特性の二輪。
ちなみによく寝る。ペタンと。
そして、よく曲がる。
曲がらない二輪は非常に扱い
にくいが、このベスパ125は
走行能力はかなり高い。
ブレーキはロードスポーツモ
デルに比べるとかなり制動力
自体は落ちる。
だが、スクーターはこんなも
んだろう。