各工程の概要 |
製造部門 |
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■製銑
鉄鉱石や石炭などの原料を高炉という炉の中に入れ、熱風と酸素を一緒に吹き込んで鉄鉱石を溶かし液状の鉄(銑鉄)を作る工程です。 |
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■製鋼
高炉で作られた銑鉄は不純物が多く、固くてもろい鉄にしかならないので転炉という設備でその不純物を取り除き加工しやすい強い鉄(これを鋼と言います。)に変えます。また転炉で出来た溶鋼(液状の鋼)を連続的に鋳型に入れて冷やし固め、鋳型の底からゆっくり引き出し所定の長さに切断し鋼片を製造する工程です。 |
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■熱延
スラブを加熱炉で加熱し、粗圧延機と仕上圧延機で一挙に薄く延ばした後、巻き取り熱延コイルを作る工程です。 |
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■冷延・ステンレス
熱延コイルを酸で洗い、表面の酸化物を取り除いてから、常温のまま圧延機で薄く均一に延ばし、精度の高い薄鋼板を作ります。冷延鋼板は主に自動車製品や電気製品に使用されます。 |
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■溶接管
熱延コイルを加熱炉で加熱しロールを通しながら溶接しパイプ状に成型ます。さらにその鋼管を別のロールに通し規定の外径・肉厚に仕上げ出荷します。溶接鋼管はガス、水道管はもちろんのこと、圧力配管、各種機械構造用、建設用鋼管として幅広く活躍しています。 |
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■厚板
スラブを連続加熱炉またはバッチ炉で加熱した後、最大巾5,300ミリの鋼板を製造できるわが国最大の圧延機によって厚鋼板を製造します。船舶や橋梁、建築材など主に大規模な構造物に使用されます。 |
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■鉄粉
溶鋼を高圧水で粉化・冷却し、その後脱水、乾燥、粉砕などの工程を経て鉄粉を製造します。用途は主に自動車部品用で、鉄粉を金型に入れ、成形機で圧縮成形した後、溶融点以下の温度で加熱焼結する製法(粉末冶金)で製品化されます。 |