「私人逮捕系は失敗すると思っていた」
──その流れで言うと、コロアキ氏も企画に参加し、痴漢を力づくで取り押さえる動画などを配信していたユーチューブ番組「ガッツch」配信者男性らが動画撮影のために男性に覚醒剤を持ってくるよう、そそのかしたとして覚醒剤取締法違反(教唆)容疑で逮捕された。いわゆる「私人逮捕系」のインフルエンサーの摘発が相次いだ。「正義を標榜しているが、結局は再生数稼ぎが目的だ」などという批判も多い。そんな流れをどう捉えているか。
「私人逮捕系は失敗すると思っていました。以前にも動画配信者が薬物を扱った時に麻薬特例法違反の『唆し(そそのかし)』が適用されて、書類送検された事があったんですが、あれダメなんですよ。薬物の事件を誘発するから、誘い出したり、取引実態を作るのは違法行為です。コロアキにもそうなるから辞めろと散々注意していたのですが、本人まったく言うこと聞かなかったので、本当に呆れちゃいました(笑)。
痴漢被害の撲滅でも活動していましたが、被害者が被害申告していないのに無理矢理、私人逮捕している訳ですからね。偽善活動というよりもどう考えても自己満足でしかないなーと思って見ていました。被害者が本当に助けを求めているケースでは良いと思いますが、片っ端から捕まえて制圧するのはやばい。あれは不当逮捕だし、見方によってはただの暴行事件です(笑)」
「KENZOはいま色んなところからバックアップを受けながら頑張って活動しているのでまだまだ成功すると思います。彼は元々情報商材を販売していたんですけど、自分のやったことを悔いて被害者に弁済して今の活動をしているんです。人当たりも良いし言うことは言うのですごく良いと思います。根っからのマルチ商法オタクなのでプライベートで歩いてても『あいつ、AってマルチのXって奴です!』とか始まるので一緒にいると疲れますけどね(笑)。すごく礼儀正しくて芯もある。マルチや悪い奴の悪口は言っても人の悪口は絶対言いませんし、コロアキとは真逆です」
──伊東選手や松本人志氏の問題のほかに、折原氏は今、何を狙っているのか。
「登録者数200万人越えの暴露系ユーチューバー、コレコレを狙っています。彼はいろんなことをしでかしているので」
──暴露系ということなら、ある意味でZ李氏や折原氏がやっていることとも変わらないような気もするが?
「暴露自体は僕も否定はしていません。Z李は誰かを助ける為や裏が取れている暴露しかやりません。それに比べてコレコレはやばいですよ。数年前までコレコレとは交友があったのですが、コレコレはイソップ寓話に出てくる『ひきょうなこうもり』にそっくりです。誰かを守るって最初は言うんですが、都合が悪い事実が出てきたり、敵側にやばい奴がバックについていたりしたら、すぐにその被害者を裏切ったりする。
ただタレコミを垂れ流して全然裏取りもしないので、本当に迷惑なんですよ。ユーチューバーならわかると思いますけど、コレコレに動画で取り上げられて良いことって一つもないんです。事実であろうがなかろうが自分に都合の良い様に事実を作ってしまう。
僕は一度、被害者を信じたら、最後までその相手を信じて味方であり続けます。間違っていたら謝ります。そういうやり方が味方につく奴の筋だと思うんです。彼の闇のヴェールを剥がしてやりたいと思っています」